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ろいろい0822
@
Re:セパハン(11/17)
セパハン?ん?なになになに何??? ・…
ぐっちゃんZ
@
よみとさんへ
マジです。 もう要領をえずに温厚な俺も…
よみと
@
ぎゃはははは!
コレはマジ話デスカ!? 大概どこのサポ…
ぐっちゃんZ
@
ろいろいさんへ
忘れた財布は取りに戻ればいい。 しかし…
ろいろい\( ̄0 ̄)/@
兄さん…
ところで財布忘れてない?って(´-ω-`)…ち…
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January 7, 2011
5千円でビッグバンを起こす方法
(10)
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基本俺は必要以上にお金を持たない。
「だってカードがあるから」なんてセレブな理由ではなく、持っていれば使ってしまうからだ。
仕事が終わり家に帰る道すがら高校生じゃあるまいし意味なくファミマに入り、帰れば飯があるのにファミチキを買ってしまう。
その俺に五千円。
四捨五入すれば50に手が届くオッサンの癖にスキ屋に行くと、色々なトッピングを乗せたメニューやメガ盛には目もくれず、牛丼とカレーを頼み、「これが一番得で腹いっぱいになるんだよな」と勝った気になっている俺に五千円。
「よーし。お父さん今日は奮発しちゃうぞ!」
気が大きくならない筈がない。
「何が食べたい?」
と娘に聞くと小首をかしげならが
「・・・すき家?」
「・・・すき家?・・・ぬはははははははははははははは。小さいィィィィィィィィ!小さいぞ!娘よ!
こういう時に人間の器の小ささが浮き彫りになるという物だ」
財布の中の五千円札が病気の少年の為にホームランを打つと約束した大リーガー並に俺に勇気を与えてくる
俺は娘の小ささ鼻で笑い、車を走らせ目ぼしい店を目指し駐車場に乗り付けた。
気分はさながら黒色のリムジンで店に横付けする大富豪だが、、結局入った店は餃子の王将という所で俺の人間の器が計り知れる。
店に入りメニューを見ると新メニューとして「超餃子定食」と言う物があった。
中華料理の三大要素はラーメン、餃子、チャーハンである。いや、三原則と言ってもいい。
青椒肉絲?回鍋肉?そんな物はメニューが寂しいので一応入れておきました的なサイドメニューであり、人生の王道を突き進む決意をしている俺にはレベル99で手に入れた「革の服」程の価値しかないが、まあ、チャーハンの補欠としてカニ玉、餃子の身代わりとしてのシュウマイぐらいは視野に入れても良いぐらいの器量の広さは持ち合わせている。
その三原則であるラーメン、餃子、チャーハンが一つのセットになって990円。
何を迷う事がある?
忘年会に着て行く服を選んでいる嫁の「この服どう?」と言う問い掛けに対して
「いいんじゃない」と嫁がどんな服を着ているか見る前に答えるぐらいの速さでオーダーを決め店員を呼び運ばれて来た料理に舌鼓を打ったが、まさかこの後、途方も無い修羅場が待ち構えている事をを知る由もない俺だった。
食事を済ませた俺は娘を車に乗せバイパスに向かう。少し遠回りになるが混雑した街並みを回避できるからだ。
日は沈み、辺りは闇に包まれて車のライトと街頭が人気の無いアスファルトを照らす。
走っていなければ後ろから迫る闇が車を飲み込んでしまいそうな雰囲気の中それは唐突に訪れた。
「・・・キタ」
額にうっすら浮かんで来る冷たい汗を感じながら俺は呟いた。
「え?何が?」
俺の緊張を察したのか娘も不安そうに聞き返す。
「・・・キタ・・・あれが・・・キタ・・・」
「・・・まさか・・・あれが?・・・」
闇の中から音もなく忍び寄る獣のように・・・腹痛が俺を襲う。
「父さんって・・・何で美味しい物食べた後に必ずお腹いたくなるかな?」
何故かわからないが、俺はご馳走なる物を食うと腹を下す。
嫁が珍しく手間暇をかけて夕食の用意をした時などテキメンで、その度に
「もうあんたには手の込んだ物は食べさせないからね!」
と小言を言われる。
それが家の中なら「俺が悪いんじゃ無い。育ちが悪いんだ!」と捨て台詞を残しトイレに駆け込む事もできるが今はそんな場合じゃない。
即座に俺の頭の中のナビゲーションが家までの距離とその途中のトイレの場所を検索する。
家までの距離は約8キロ・・・それまではとてもじゃないが持たない。
その途中で店らしき物は・・・約6キロ先までコンビニどころか店らしき物もない。
イケルか?・・・いやイクしか無い!
車と言う密室の中、思春期を迎えた娘の横でソソウでもしでかしたら・・・それだけは何としても回避しなければならない。
しかし引いては寄せてくる大海原の波に翻弄される俺の下腹部は、さながら砂浜に作られた砂の城のように少しずつ瓦解していく
「クウッ・・・今度の波はデカイぞ・・・・ヤ、ヤバイ・・・」
「ガ、ガンバレ父さん!そうだ、何か他の事を考えて気を紛らわせるのよ!」
そうか!何か違う事を考えなくては・・・やはりこういう時は爽やかな青空を思い描こう。
澄み渡る青い空、そびえ立つ入道雲、そうなれば水着を着たダイナマイトバディなご婦人が俺の側で佇んでいてほしい所だ。
潮風かおる海風が俺の頬をくすぐり、乾いた彼女の小麦色の肌を寄せては返す波がザブ・・・・・・
ら、らめぇ~~~~~ 寄せては返しちゃ、らめぇ~~~~~!!!
ハアハア・・・危うく流される所だった。何とか体制を整え直せばと思ったら
「と、父さん!あれ!」
娘の指指す先に一筋の光明・・・コンビニの看板が映しだされていた。
単独ニューヨークから飛び立ち、幾多の難関を乗り越えてパリの灯を目にしたリンドバーグの思いを今なら誰よりも共感出来そうな気がしたが
「父さん やったね!」
フッ・・・
娘の喜ぶ声に俺は覚めた笑いを浮かべる。
亀の甲より歳の功とはよく言ってもので、世の中には齢を経る事でしか辿りつけない叡智という物があり人はそれを経験と呼ぶ。その経験から言わせてもらおう
「遠足は帰って来るまでが遠足」だ。
もし俺がここで安心して緩めたとする。あ、いや、緩めると言うのは気持ちの事である。
そしてコンビニに入りイソイソとトイレのドアに手を掛けた時、もしも誰かが先に入っていたら・・・
一度緩んだ物は元には戻ら無い。あくまで気持ちの話である。
俺の経験則から言えば、こんな場合誰かが先に入っている確率は60%。
しかもこの確率は切羽詰る程上がって行く。
コンビニに着き車を駐車場に止めて急いで店内に入るが、努めて何気ない風を装う。
少々足が内股になっているが、何かを堪えていると店員に悟られ無い為に手首を反らしワザと小指を立てて其の方面の方だと思わせる工夫も忘れない辺りが俺の大人度を表している。
トイレに近づきドアノブの上の表示を確認・・・赤色・・・ニヤリ な?行った通りだろ?・・・って勝ち誇ってる場合では無い。
後ろ足でトイレの横の雑誌コーナーの前に行き雑誌を手に取り、ウツロな目でページをめくるものの意識はトイレのドアに集中したままだ。
仕方ない待つかと思っていると・・・キタ! 最大の波が押し寄せてキタ!
ど、どうする?このまま・・・・・・・・・待ってられるかーーーーっ!!!
急いで出口に向かいドアの外に出ると娘が
「何?どこいくの?」
「どこって決まってる。向こうのコンビニだ」
ここやら2キロ先にもう一軒コンビニがある
「すぐに空くから待ってた方がいいって!」
「すぐ空くってなぜ言い切れる?お前は予知能力者か」
大人気無い事この上ないが、切羽詰った奴にそんな物を求める方が間違いだ。
「誰もコンビニのトイレに10分も入ってないでしょ」
甘いな。
「ここに中学二年生の少年、仮に義信君がいるとしよう」
「は?」
「義信君が今日コンビニに来た理由は今上映中の映画の予約チケットを受け取る為だ。
義信君には好きな娘がいて、告白する切っ掛けとしてこのチケットを渡そうと思っている。
チケットを受け取り出口に向かおうとすると出口のドアが開き優香ちゃんが入ってきた」
「・・・はあ、優香ちゃんっていうんだ」
「チャンスか?一瞬トキメイた義信君の瞳に陰りが宿る。コンビニのドアをくぐる優香ちゃんの横に義信の親友の智昭がいた・・・「え?何?」義信君は心の中でつぶやく」
「あたしがつぶやきたいよ」
義信君の存在に気付き足取りが止まる二人。気まずくなりそうな雰囲気に義信君は努めて冷静を装い二人に話しかけるんだ
「あれ?どうしたの二人して」
「あ、いや・・・お前こそ何してんだよ」
そこで義信君が持っていたチケットを見た優香ちゃんが義信に話しかける
「あ、義信くんもその映画見に行くの?面白かったよ」
ふと見ると優香ちゃんの手にはその映画のパンフレットが握られていた。
「あのさ、お前だから言うんだけどさ、俺たち付き合ってるんだよ」
「え?そ、そうなんだ?何だ言ってくれればいいのに。まあお前らお似合いだからなハハハハ」
作り笑いが虚しくコンビニに響く
「今日もその映画観に行ってたんだ。みんなには内緒だぜ」
「分かってるって」・・・言える訳ないだろ・・・
コンビニを出て行く二人を見つめながらチケットを握りしめる義信くん・・・
「そんな義信くんがトイレに入ってサメザメ泣いてたら10分や20分で出てこれる筈無いだろうが!」
「・・・こんな状況で、よくもそこまで込み入った取り越し苦労が出来るよね・・・」
「あ゛~~~~!とにかく!こんな所で待ってられん!」
「ちょっと待ちなさいって」
必死の形相で車に戻ろうとする俺の手を掴む娘
「離してくれ!男はいつだって前のめりで生きて行きたいんだよ!」
もう言葉の意味を介しているかも怪しくなる俺。
その時、俺の腕を引っ張っていた娘の力が緩んだ。
娘を見ると店内を凝視している。慌てて娘の視線の方向を見ると、トイレのドアがゆっくりと開かれようとしていた。
ドアの隙間から漏れてくる光はさながらAngel's Ladderの如く神々しく、俺のすさみ切った心の中まで優しく照らすようだった。
「おお、カミよ・・・」
「いや、紙の心配より、先にトイレに入らないと」
・・・ロマンの最大の敵は女である。
かくしてカミの試練を乗り越えた俺は家に帰り娘と二人でグッタリしていると、同窓会から嫁が帰ってきて言った。
「おいしかった~ 5千円のコースなんだけど今度みんなで食べにいこうね」
顔を見合わせる俺と娘
「「行かねーよ!」」
990円の定食でこの有様である。もし5千円の飯なんか食ったら俺の腹はビッグバンでも起こしかねない。
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Last updated January 7, 2011 11:58:49 PM
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