PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ
主に購入を迷われている方向けのネタバレなし感想です。
オトメイトゲームカタログではスペアリやパリカ好きな方へ推奨されています。やや長め。
【世界観】
異世界転生から始まるダークファンタジー。
現代日本の高校生であるヒロインが竜巻に巻き込まれ、目覚めるとそこは“オズの国”。
理不尽に投獄されたヒロインは、刑務として他の囚人+監視役の攻略キャラと共に
国内に点在する“廃墟”の探索を命じられ、彼らと旅路を共にする事になります。
【キャラクター、グラフィック】
筆者は初めて目にした絵師さんですが、サブキャラを含め、キャラクターデザインは皆魅力的に感じました。
元ネタである“オズの魔法使い”モチーフを意識しつつ
今作特有の特徴が盛り込まれており、表情、ポーズ等の差分も申し分ないです。目パチ、口パクあり。
スチルの枚数及びクオリティもほぼ満足ですが、攻略キャラと比べ、ヒロインのユヒルに関してはややブレが感じられるものがあり残念。
背景グラフィックの使い回しが気になられた方もいたようです。
ヒロインはデフォ名、呼びあり。顔グラのON/OFF可。CVなし。
ひたむきな性格で、無鉄砲な言動を取ることもなく好感が持てました。
後述しますが選択肢の自由度が高い為、おかしな発言をさせてみるのも面白かったです。
容姿等の設定がしっかりめなので自己投影には不向きかもしれません。
また、EDムービーの演出がとても刺さりました。
【シナリオ、糖度】
短いプロローグ1章から個別ルートへ分岐し、以降5章の個別ルートを経て
真相、闇墜それぞれ5章に分岐する計11章編成。
2周目以降はプロローグをスキップしてキャラクター選択画面へ飛べます。
シナリオボリュームとしては長過ぎず、短過ぎず丁度よいと感じました。
ティザー公開から一貫して“闇堕ち”の仄暗さを推していた為、EDにしこりが残るような懸念こそありましたが、真相ルートの(便宜士)ハッピーエンドはしっかりハッピーエンドで安心感があります。
なお、大団円ルートやEDは存在しません。
個別ルートのぴったり中盤で真相と闇墜に分岐する事から、ぶつ切れBAD EDや
さっきまであんなに順調だったのに急にどうした?という理不尽EDがないのも推せるポイント。
もう一つの真相EDはあと一歩及ばなかった感じ。
闇墜ルートは5人各々違った種類のしんどさがある為、こういった類のタイトルに興味を抱く方なら大丈夫とは思いますが、ホラー、流血、グロetcの耐性がない方には全くおすすめできません。
ゾクゾクしたい方におすすめですが、全体的に怖いというよりグロの方が強めかなと思います。
恋愛過程や糖度に関しては、共通ルートがなくシナリオもサクサク進む為、もう少し深堀りがあってもよかったかな?とは思いますが
ヒロインがどうして彼に惹かれたのか、彼がどうしてヒロインに惹かれたのか
という点は描写されているので、“いつ好きになったの?”という感じはしませんでした。
糖度に関しては諸々歪んではいるものの、直接的な(身体的接触)観点で言うと
皮肉な事に闇墜ルートの方が高い、と言えるかと思います。
【攻略】
・攻略制限、推奨順について
今作に一切の攻略制限はありません。
筆者は カイゼ→ドロシー→モリィ→ノイル→クロード
の順でした。
制限がない以上、気になったキャラクターから攻略して全く構わないと思います。
しかし、悩まれる方も勿論いらっしゃるかと思いますので、ネタバレなしでどこまで書いていいものか悩ましいですが・・・参考程度に
クロードorノイル→モリィ→カイゼ→ドロシー
を推奨させていただきます。
・攻略全般
攻略はとても簡便でシナリオに集中する事ができ、とても良かった。
先述の通り、プロローグをスキップできるので共通セーブが要らない点も好感触です。
好感度パラメータがない為、通常選択肢ではどれを選んでもよく
乙女ゲームの盤石である、相手が好みそうな事を言わなければいけないという固定概念から解放され、各キャラとの会話を純粋に楽しむことができました。
今作の場合シナリオのヘビーさに対して、ヒロインが意図的にボケる事がある種の清涼剤になっていた場面も多かったと感じます。
ご褒美ボイス入手の為の選択肢は正誤こそありますが、こちらもあえて外してみるとヒロインのセルフツッコミや相手のリアクションを楽しむことができます。
シナリオが分岐する重要選択肢に関してはセーブ推奨ですが、こちらに関しては
あの時あの場面であの選択をしたから物語がこういう風に動いたんだ、というのがはっきりわかる為、ヒロインの言動一つが結末を左右したという実感と重みを感じられました。
フローチャート搭載で進捗が一目でわかりますし、彼視点のコメントがついているのも高ポイント。
各EDにタイトルがついており、頭文字を並べると・・・?
【システム】
標準的なオトメイトシステム。近年選択肢スキップが早くなりましたので、周回や未読選択肢回収に便利です。
タイトルによって細かく違う事があるので、今作筆者が不便に感じた点としては
オートプレイ中にこの台詞は飛ばそうかな、という時に台詞を送るとオートが切れてしまう点と
選択肢でスキップやオートをオフにする設定にしていないと、該当画面で一切のセーブ操作ができない点でした。
(一度選んでからオート切ってバックログで戻ってセーブしてました・・・)
ご褒美ボイスが非常に豊富なので、これ以上のおまけ要素を求めるのは酷かなとは思いますが
やはりコンプスチルはフルコンプの満足度が上がるので欲しかったかな?と思います。
【BGM、UIなど】
OP/ED共にヒサノさんの歌唱で、 ED曲は真相・闇墜共通です。
常々主題歌重視の筆者ですが、今作もフルコン後に聴いてみるとぐっとくる歌詞であったり
どのEDを迎えても刺さるところのある楽曲でとても気に入っています。
今作は工画堂さんが関わっている事もあり、SEやUIなどの細かい点にも新鮮味が感じられて良かったです。
【総評】
きれいにまとめられた良作と思いました。
攻略制限なし、好感度パラメータなし等、乙女ゲームとして挑戦的な要素もある中
複雑なルート分岐がなく、遊びやすさという点でまず太鼓判を押せます。
選択肢は好感度を上げる為やルートを分岐させる為の作業ではなく
キャラクターとの会話を楽しむために置かれているのが非常に良かったです。
攻略制限はありませんが、例えばAさんのルートでBさんがああいう言動を取った理由、というのがBさんをクリアしてみると合点がいくことばかりで、改めて周回してみる楽しさもあると感じます。
冒頭通り、童話モチーフのファンタジーが好きな方へおすすめしたいところですが
流血表現、グロ(特に異形の見た目が結構アレです)、ホラー要素が強く
パリカやスペアリ好きな方へ必ずしもおすすめできるかというと、少し微妙。
地の文が少な目で読みやすい分、きつい場面の表現もスッと入ってきてしまうのが良くも悪くもといったところ。
その辺りに耐性があれば、刺さるところのある作品と思いました。
彼らの旅路や幸せになった姿をもっと見ていたかった事と、余白を残している部分も多少あると感じましたので、今後の展開に期待しています。
発売日:2025/04/17
ドロシー/オバレク 個別感想(ネタバレあ… 2025.05.15
ノイル/オバレク 個別感想(ネタバレあり) 2025.05.15
モリィ/オバレク 個別感想(ネタバレあり) 2025.05.15