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主に購入を迷われている方向けのネタバレなし感想@ディストコ
他社セブスカ、カラマリ、終ヴィル、ナインリップ辺りが好きな方向け…?
ただし、プレイ時間が多く取れる方向けである事と、やや人を選ぶ要素も。
©TAKUYO CO.,LTD.
【世界観・あらすじ】
『私はもうすぐ殺される』
舞台は現代日本、6月。
2年前、双子の兄から突如暴力を受けた事を発起とし精神的な危うさを抱える主人公。
兄の少年院退所を目前に控えたとある1日から物語が始まり
攻略キャラらとの出会いによって事の真相を共に追う事になります。
【キャラクター、グラフィック】
他社との大きな違いは、これぞ純・ビジュアルノベルといえる画面構成でした。
ヒロインや各キャラクターの立ち絵やスチルは背景のように表示されており
良くも悪くも淡々と読み進め、時折選択肢を押すのみのノベルゲームです。
背景+立ち絵(もしくはスチル)の上に文章がつらつらと流れていき、目パチや口パクはありません。
例として学生キャラの制服はやや凝っているものの、髪色や装飾品などは控え目。
奇抜な見た目のキャラクターがおらず、現代モノとしてのリアリティがありました。
それだけに、“日常”が崩壊する瞬間の緊張・恐怖感もひとしお。
ヒロインの澪は家族構成など諸々の設定がかなりしっかりされています。
1人のキャラクターとして、儚げな危うい可愛らしさが印象に残りました。
他社でいう顔グラのように、ヒロインと他キャラの会話シーンにはほぼ立ち絵が出ており
オフにすることはできません。
また、悲鳴などにはボイスがついています。
苗字は肉親がいるので変更不可。名前変更は可能ですが
今作に関してはヒロインもれっきとした1人の登場人物であり
プレイヤーは物語の顛末を傍観者として見届けるものと思って手に取った方がよろしいかと思います。
【シナリオ、糖度】
まず特筆すべきは圧倒的なテキスト量。
(追記)『 ちなみにディストコをテキスト量で表記すると約2M(1,024,000文字)程になります。
』
公式ブログより
4編のうち初手になるサイコホラー編が最も長尺で
ED数や分岐も多く、全てのシナリオを埋めると全編通して半分以上の時間を要します。
以下、仮想現実編>オカルトホラー編>???編の順。
攻略制限については後述。
全ルート全シナリオをしっかりボイスを聴きながら読了すると、 攻略サイト様を参考にしても50~60時間
、手探りプレイではそれ以上かかるのではないかと思います。
作業要素がないので、テキスト量は相当なものと言えます。
糖度についてはかなり控え目・・・というより、それどころじゃないの典型ですし
攻略キャラの半分が中学生と大人ですので、その辺りも加味すると仕方ないかなと。
兄を含むサブキャラクターの面々が気になる方もプレイする価値は大いにあると思います。
(筆者はサブキャラ目当てでした)
これ以上は何を書いてもネタバレになりかねない為ご容赦ください。
★ 怖さについて
どの程度怖いのかが心配で二の足を踏んでしまう方も多いかと思いますが
ジャパニーズホラーが苦手な筆者でもフルコンプできました。
わっ!っと驚いて本体を放り投げたくなるようなものではなく、忍び寄るジワジワとした怖さです。
稀に赤文字(濃ピンク?)が出たり、流血シーンが出てきますが
明らかに“ヤバい”時は、(くるぞ)というのが予測できるようになっていたので
テン魔女無印のエンダーさん、セブスカの猫仮面、ナインリップ怪談編の方が余程心臓に悪かったです・・・
この辺りは感じ方にもよるとは思いますが、 ヤバい時はヤバいとわかる
ので笑
きそうだなと思ったら対策できる範囲と思いました。
しかし、ヒロインの澪が初期設定から精神的に不安定な為
精神疾患の類が重篤な方にはおすすめできません
。
余談:筆者は社会復帰済の不安障害持ちですが、ちょっとしんどい場面が多かった…
【攻略】
・攻略制限、攻略推奨順など
誰、というより各編に攻略制限がある仕様です。
解放順は
サイコホラー編→仮想現実編→オカルトホラー編→???編
で固定。
サイコホラーと仮想現実には攻略キャラ4人各々の正規EDがあり
いずれかを読了すれば次の編に進めるようになってはいます。
筆者は各編4人のEDを見てから次の編に進んでいましたが
例えばサイコホラー二ノ瀬ED→仮想現実二ノ瀬ED→以下略と進めても
それはそれで支障のない構成になっていると思いますので、プレイスタイルの自由度はある意味高め。
(気になるキャラクターだけを追って行くスタイルも可能)
しかし、シナリオが進むにつれ、どのキャラクターのルートも読んでみたいと思わせるようにできているのが圧巻でした。
効率だけを重視するのであれば
前半2編4人の正規ED→(BAD回収)→後半2編
がよろしいかと思いますが・・・
筆者がたまたま初手辿り着いたバッドEDが、終わってみれば一番の伏線だったと思えるものだった為、推奨順については何とも言えなくなってしまいました。
ただし、 サイコホラーと仮想現実は
キャラ差分のみでEDまで展開が変わらない為
素直に 気になるキャラクターから攻略した方がいい
です。
【システム】
初めて手に取るメーカーさんなので、最初は覚束ない点もありましたが
カスタムできる余地はあるので、右スティックを自分仕様にすれば快適にプレイできると思います。
選択肢を選ぶ以外ほぼ操作らしい操作はないとはいえ、クイックセーブ・ロードがない点は記しておきます。その代わり、選択肢場面は自動でシステムセーブされますので、魔女ンテのように一発アウト選択肢だった場合も再開は容易。
選択肢ジャンプが快適ですので、2周目以降やBAD回収もほぼストレスフリー。
ただし、同じテキストでも別シナリオだとスキップがきかないのは他社と同様の仕様。
他、シナリオ・BGM再生やスチルコメントなどのおまけ要素はありますが
後者は 該当編のスチルを全て埋めないと再生できません
ので、今作に関しては BAD回収も必須
と言えそうです。
【BGM、UIなど】
日常と、忍び寄る非日常。どちらも豊富なBGMで盛り上げてくれていました。
UIに関してはホラーゲームらしいデザインと、変に凝ったところのないシンプルさのバランスが絶妙。OP/ED曲の配信待ちです。
【総評】
初めてプレイしたタクヨ作品が今作で良かったなと思わせてくれる内容でした。
最初はあまりのテキスト量に驚きましたが
昨今の乙女ゲームはさっくりシナリオのものが多かった為、じっくりプレイしたい派の方にはおすすめです。
何を書いてもネタバレだよなぁと思いつつ筆を進めてきましたが、向き不向きは比較的はっきり別れるところかと思います。
ライトユーザーの方にはまずタイパという点で不向きでしょうし
しつこくて申し訳ないのですが、 不安障害やパニック障害などを抱える方はくれぐれも気を付けてプレイしてください
。(筆者は頓服には手を出さずに済みましたが何度か中断しています)
また、ホラー要素よりもサスペンス要素=真相解明の方が強めかな?とも思いましたので
がっつりホラー成分を浴びたい方は一般のホラーノベルゲームの方が良いかと思いますし、恋愛要素もかなり薄味です。
つまるところ、やはりコアなユーザー向けなんだろう、というところに収束します。
絵柄が綺麗で手に取りやすいガワはかぶっていますが、内容はなかなかです。
考察好きの方にはたまらないシナリオかと思いますので、我こそはという方は是非ご自身で結末を確かめていただきたいなと思いました。
発売日:2025/07/17
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