覚醒！頭痛の種は自分の中に・・・

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August 8, 2008

ぼんぼんぼぼん２

(4)

カテゴリ：カテゴリ未分類

「おいっ！カンギ、しっかりしろっ！！」

「アーデルを連れて来たぞ！」
「一体どういう事か説明してくれますか？」
カンギが倒れてから数十分後、神父が部屋に駆けつける。
相当慌てて来たらしく冷静に振舞っていても息も絶え絶えで肩が上下している。
「どうもこうも突然苦しみだして･･･」
自分で言ってどうしようもなく情けないが状況を整理してもこうとしか言えない。
「とりあえず服を脱がせましょう」

「グ･･･ググゥ･････････グ？」
「外傷無し、体温の上昇等の兆候無し･･･うー･･･ん？」
状況の確認をしていると突然カンギが何事も無かったかのような顔をする。
それを察したのか、神父も頭に疑問符が浮く。
「･･･治った･･･かも？」
あっけらかんとカンギは自分の状態を告げる。
「貴様っ！死ぬほど心配したんだぞこのタコっ！！」
「そうじゃそうじゃ！全く人騒がせな奴めっ！！」
そのあまりのあっけなさに喜びよりも怒りがこみ上げてくる。
どうやらそれはディオも同じらしくカンギに罵声を浴びせる。
「いや･･･その･･･申し訳ない」

まぁ、とにかく治って良かった。さぁ、続きをやろうと言おうとしたが･･･。
「･･･良いんですよ、医者が暇なのは良い事です･･････が」
笑顔で言っているはずなのに何かドス黒いオーラを揺らめかせている神父。
「たかが仮病如きで私を呼んだ事は悪い事です、これは万死に値します」
これを朗らかな笑顔で言われれば冗談に聞こえるが神父は目が笑ってない。

これはまずいと思いつつも心の片隅でそういやもう少しで青札が揃うとか呑気な事を考えてしまう。
「いや･･･万死とは大げさな･･･」
「いーえいいえっ！貴方のせいで私はふもふさんの尻尾をもふもふし損ねたんですっ！後一歩だったんですよ！一歩！！今まで貢いできた茶菓子の英霊達を貴方は無下にし、踏みにじったのですっ！大量虐殺と言っても過言ではないんですよっ！！」
一気に怒りの内容をまくし立てる神父だが何かがおかしい。
「いや、大量虐殺てあんた。むしろ神父の指示のせいで犬死にしたと言った方が正しくはないか？」
「それに貢ぐ男もどうかと思うぞアーデル･･･」
ディオもディオで神父を非難する。
「これは三人に罰を与えなくてはならないようですね･･････」
「何故だっ！？」
「何故じゃっ！？」
あまりにも突拍子も無い事を口走られつい声に出して突っ込んでしまう。
「言い訳は無用ですっ！今すぐ教会の掃除とクルネスさんとこの掃除をしてきなさいっ！！」
「「「ええ～～～～っ」」」
これには全員不満の声を漏らす。
「逃げたら公衆の面前でおしりペンペンですよっ！！」
更に恐ろしい事を口走る神父。
しかも目が本気だ、逆らったらこっちの意志も事情も関係なく恥辱を味わう事になる。
「貴様のせいでこんな事に！」
「全くじゃ！後で反省文を書いて来るのじゃっ！！」
この怒りの矛先をカンギに向ける。
それはどうやらディオも同じらしい。
「ちょ、ちょっと待て！どうしても俺が悪いのかっ！？」
当たり前だ！と言おうとした時に神父の手が、否、悪魔の手が肩に乗る。
「ダックスさん、お尻をだしてください」
こ、これはまずい。この場合とるべき行動は当然･･････。
「わ･･･わらわに続くのじゃー！」
ディオが脱兎の如く走り抜ける。
それを合図として私とカンギはディオを習って走り出す。

どんなに平和な世界でも常に危険が自分の後ろに潜んでいると言う事を知った一日だった･･････。

R evive　 R hythm　 S tory　　Daily life　End

P.S.
久しぶりに書いた短編ですがどうでしょうか？
あの絵を描いている時に思いついた事を書いただけなのでアレな点はありますが･･････。

文字数が軽くオーバーしてたのがワロタ。
という訳で二つに分けています。

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