楽しみのかけら

楽しみのかけら

Feb 14, 2008
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夏が終わり、少しずつ風が涼しくなった頃、ベランダに1匹のみつばちがいた。
水がたまったバケツに落ちてしまい、抜け出そうともがいている。
下手に手を出してチクリと刺されてるのもイヤだけど、
そのまま見過ごすのも薄情な気がして、メモ用紙の端で掬って外にだしてやった。
日の当たる場所にいれば、元気になって飛んでいくだろうと思っていたのに、
洗濯物を干し終えても、よろよろとはいずるばかり。

それを見ているうちに、
・みつばち1匹が一生のうちに集める蜜は、ティースプーン1杯程度。
・巣の中に貯めた蜜を食料として、越冬する。

同時に、子どもじみた同情心までわき起こり、台所の蜂蜜を取りに行ってしまう。

ほんの一滴、みつばちの前に蜂蜜をたらすと、よろめきながら近づいていく。
そしてしばらく、その口先を蜜につけていると、まさにぶーんという感じで飛んでいってしまった。
蜂蜜は滋養にいいとは聞くけれど、本当だったんだなあ。
飛んでいった先の空を見ながら、ぼんやりとそんなことを思う。

ほんの数年前の事だと記憶しているのだけど、助けたみつばちの恩返しが、
あったかどうかはわかりません。
彼らがせっせと集めた蜂蜜を、瓶で買うような人間に、恩などあるわけもないか。





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Last updated  Feb 14, 2008 06:56:36 PM
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