楽しみのかけら

楽しみのかけら

Apr 15, 2008
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今日から北京オリンピック日本代表選手を決める、水泳の大会が始まったらしい。
放映の時間に合わせて、ビデオの電源がぶーんとうなる。
水泳好きの夫が予約を入れていったのだろう。

私自身は、かなづちではない程度にしか泳げない。
いや、はっきり言って苦手な運動全般の中でもさらに苦手な種目だ。
泳いでる姿は、人さまにみせられるものではなかった。

私の住む地域では、小学校5年生になると市内のプールで、
「30分回泳」なるものが実施されていた。
30分間足をつけずに泳ぎ、クリアするとその証明書が、

ちなみに落ちてしまうと、6年生でもう一度トライさせられる。

そのプールは競技用作られたもので、広い上に深さが1.5mもあり、
小学生の大抵の子どもは、足をつくことができない。

私の場合泳ぐことは苦手だったけれど、水には楽に浮かぶことができた。
だからこの競技があることを知っても、はなから泳ぐつもりはなく、
どうせ足がつかないんだから浮いてりゃなんとかなるだろう。
と、気楽なものだった。
むしろ必死に泳いで、疲れたら30分持たないだろう、と、
できないものなりの知恵を働かせたわけだ。
当日は、一学年全員がぐるぐるとプール全体を回るように泳ぐことになっていて、
予定通り、流れに身を任せて浮いたり沈んだりを繰り返していた。


「おいっ!おまえっっ!大丈夫か!溺れてるのか?!」
なんと、泳ぐそぶりを見せない私は、溺れていると勘違いされてしまったのだ。
わぁぁぁ、恥ずかしいぃぃ・・・。
それでもここで、水の上に上げられてしまったら失格になってしまう。
なんとか笑顔を作り、

と大声で返事をした。
その後はときどき泳ぐフリをしつつ、なんとか30分間を無事に終えた。
ふう。

実際私よりもきちんと泳げる子が、がんばりすぎて泳ぎきれなかった。
私はうまいことやり過ごしてしまったけれど、きちんとしたフォームで、
泳ぎきったわけではない。
(なんしろ溺れてるような動きなのだから)
結局、水泳は苦手なままだった。
高校の体育では、夏休み補習まで受けさせられた。
あの合格は、いったいなんだったのだろう。

そんな私とって、日本代表になるような人たちのタイムはもはや、
同じ人間とは思えない。
夫に付き合ってビデオを見るときはきっと、ただただその驚異的な、
スピードに目を見張ることしかできない。
けっして私には届くことがない領域。





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Last updated  Apr 15, 2008 10:38:33 PM
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