楽しみのかけら

楽しみのかけら

Apr 25, 2008
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一日降り続いた雨も上がった。
日の差さない曇り空の夕暮れ時に、桜の樹の下をゆっくりと歩く。
強い風が吹いて、また雨が降ってきたかのように、ざっと、
水滴が降りかかる。

昨日のこと。
近所に住む、高校の同級生の父親が亡くなり、お通夜に出かけた昨帰り道。

彼女とは、このところ会うこともほとんどなく、年賀状のやり取りだけ。
数年単位で、ばったり行き会う程度だけれど・・・。
郵便局やドラッグストアに歩いていくときは、彼女の家のすぐそばを通るのだ。


迷ったけれど、やはり・・・と、お悔やみに伺う。
私を見て、ありがとうと笑顔を作ろうとして、見る間に目を潤ませてしまう彼女。

落ちてきた水滴を振り払うように見上げると、桜の葉の影から、
彼女の青白いほどの表情と、高校の頃から変わらず長い、
一つに結わえたその髪とが、透けて見えるような気がした。





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Last updated  Apr 25, 2008 05:55:08 PM
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