楽しみのかけら

楽しみのかけら

Mar 14, 2011
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電話に行き先を言うだけで、そこまでの道のりを案内してくれる。
このところテレビで放映されているCMの一つだ。
そうそう。スマートフォンでしたっけ?

作り手がうまいのか、なかなか叙情的なストーリーが展開されている。
ただのCMなのに、それを見て私は一瞬涙ぐみそうになった。
俳優の演技がよくて、その話の筋に惹かれたというよりも、
(いえ、内容を否定しているわけではありませんよ。)
20年ほど前に、東京で学生生活を送っていた頃を思い出したから。

どこへ行くのにも、情報誌の路線図を何度も何度も確かめていた。

地下鉄ならばどの出口から地上に出るのか、
大きな駅ならば、乗りたい電車は何番線なのか、
etc・・・。
それでも結局分かりにくくて、現地で尋ねることもあった。

もちろん、慣れてしまえばそんなにたいそうなことではなく、
入念な下調べをするより、分からなかったら聞けばいいや、
くらいラフな気持ちで出かけられるようにはなった。

とにかく、上京当時の私にとって、下宿から電車に乗って出かけるということは、
そう、スマートじゃなかったのだ。

隔世の感がある、というのはまさにこういうことなのだろう。
電話の機能でそこまでできるのはすごいことなのだ、

(実際に、あんなダンディーな案内人は着いてこないとしても)
その頃の自分に、スマートフォンをプレゼントする気にはならない。

必死にがんばっていた10代の自分が、なんだか消えてしまうそうな気がするから。


いまだに携帯電話は、プリペイド式を使っているような人間です。





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Last updated  Mar 14, 2011 11:39:41 PM
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