楽しみのかけら

楽しみのかけら

Nov 5, 2012
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新聞の片隅に、とある名前を見つけて思わず目が吸い寄せられた。
私の大好きなミュージシャンだ。
しかし、あろうことか突然この世を去ってしまった、という悲しい悲しい記事。

メディアに、大々的に取り上げられるタイプではない、と記憶している。
ただ、ミュージシャンの間では職人のような存在で、
重要なポジションを担う人だったようだ。

彼の功績について、音楽ど素人の私がいえることなどないけれど、
その音楽は、どこかでいつも寄り添ってくれていた。
大事な曲がたくさんある。

持ち合わせのプレーヤーとスピーカーでは、よい音の環境とは、
とても言いがたい。

それでも、そんな悲しいニュースを見てしまったら、
どうしても彼の曲を聴きたくなり、レコードに針を落とす。

スピーカーから、がざがざとしたノイズが走り、直後にイントロが流れ出す。
そうそう・・・・・、この出だしが好きだったんだ。
しばらくして、彼の声が聞こえてくる、はずだった・・・。
驚いたことに、その声がオブラートが一枚かぶさっているようで、
ぼんやりとしか耳に届いてこない。
機械の手入れを怠っていたからに違いない。

違いないのだけれど、なんだかその聞こえ方が、彼があの世に旅立ってしまったことを、

遠く遠くの次元から届く声。
逝ってしまったんですね。

その後、聞き返したCDはきれいに声が聞こえたことに、少しホッとした。
機械の手入れ、もしくは、スピーカーを別のものにしたら、
彼の声が、レコードでもきちんと聞こえるのだろうか。


やっぱり切ないなあ。







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Last updated  Nov 6, 2012 12:39:10 AM
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