楽しみのかけら

楽しみのかけら

Jul 9, 2013
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娘の幼稚園は、徒歩で集団通園することになっており、園児同士が手をつないで2列で歩行していく。

その日は朝から娘の機嫌が悪く、その通園の集合場所に着いてからもぐずぐずしていた。
手をつなぐ子は誰でもよいわけでなく、一週間は決まった相手で、というルールだ。
娘はその相手の子(同じ年の男の子)と手をつなぎたくない、と言ってごね始めてしまったのだ。

なんとか、気持ちが切り替わるようあの手この手で話してみるものの…、
まったくきかない。
まいったなぁ。
あまりにごねると融通をきかせて、手をつなげる相手に替えてもらえるのだけれど、
親としては、子どもに「ごね得」の味を占められてしまうと、めんどうなことでもあり、

集団で通園することも、そろそろ一年経つ時期ではあるし。

すると…。
「ようちえんにさあ、でっかいダンゴムシいるかもよ。」
一緒に手をつなぐその子が、にこにこと娘に話しかけた。
「ダンゴムシ?」
娘が反応する。
「ミミズもいるんじゃないかなあ。」
たたみかけるように彼は言葉をつなぐ。
それまで半べそだった娘の顔が、ぱああぁっとかがやき、
「うん!!!いるいる。ぜったいいるよねぇ!!」
娘は生き物大好き。ダンゴムシもミミズもイモムシですら素手で平気だ。


そこからはいつものお調子者の娘のペースを取り戻し、
その子とすんなり手をつないで、笑顔で出発していった。
やれやれ。


自分と手をつなぐ子に嫌がられる(拒否される)。
もし私だったらそれがショックでへこんでしまい、一緒にごねてべそをかきはじめたかもしれない。


それにしても、言葉を尽くした(つもり)の親の説得よりも速効性があったのには驚いた。
オトナの事情で説得しても、コドモには見透かされてしまうということなのだろう。
そしてもう一つ。
親を離れて拡がりつながってゆく、そんな子どもたちの世界を垣間見た瞬間でもあった。





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Last updated  Jul 10, 2013 01:11:35 AM
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