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HUMANO

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2005.01.13
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 3週間くらいの予定で海外へ行ったのに、5日目くらいに高熱を出してしまった。
 とても暑い国で、関節がやけに痛むと思って熱を測ったら、38度くらいあった。おなかをこわしたことがない私なのに、どうも調子が悪い。でも、吐き気はなかった。
 ガイドブックで症状をチェックしながら、自分はどんな病気なんだろうとあれこれ想像していた。熱は40度を超えた。夏なのに、寒気がする。
 でも2日置きくらいに下がったりもする。う~ん、吐き気がないからコレラや赤痢ではなさそう。この熱の出方は、マラリアだったりして。
 マラリアは日本にはない病気だから、現地の病院で薬をもらって治すようにと、ガイドブックには書かれている。でも、熱が下がったのを見計らっては観光を続けていた。
 だって、伝染病とは限らないし。

 そして、帰国。
 空港で発熱と下痢を伝えたけれど、夏休みの東南アジアからの帰国客はとても多い。皆1度くらいは、おなかくらいこわすものらしい。申告している客の長い列ができていた。
「今はもう大丈夫ですか?」「はい、熱も下がっているし、おなかもまあ治ってきたみたいです」


 数日後、やっぱり熱はどんどん上がるし、病院に行くことにした。
 検査が終わって、抗生物質を処方された。そして3日後に結果が出るまでは、外出を控えるようにと言われた。

 3日後に保健所の車が迎えに来て、入院することになった。隔離病棟のある病院だった。
 法定伝染病である「赤痢」だそうだ。マラリアでもなく、ごく普通の「細菌性赤痢」という病気にかかっていた。
 部屋にはトイレまでついていて、他には入院患者もなく快適だった。抗生物質のおかげで、入院した頃には体調はもうすっかり良くなって、ずいぶん優雅な入院生活だった。

 赤痢になったことを誰もうらやましがってくれないけれど、私には、実はひそかな旅の勲章なのだった。





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最終更新日  2005.02.10 21:55:21
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