2004年07月31日
XML
カテゴリ: その他
 童話「雨上がりのにじ」は、私の中にあったリアルと、想像と、夢が一つになっ
て出来上がった物語です。
書こうと思った、キッカケは某童話賞への応募でしたが、そのずっと前から、
このお話のベースが私の中にあり、それをいつか形にしたいと考えていました。
そこで、童話賞に向けてその想いを形にしてみる事にし、出来上がったのが
「雨上がりのにじ」でした。結局童話賞ではなんの結果も残せませんでしたが、
私なりに、ずっと胸の中にあった想いを形にするという作業のキッカケをもらう
事が出来て、よかったと思います。

 私の中にあった想い。その一番目にあったものは、娘が小学校1年生の時に



「おかあさんがにゅういんした」  

がくどうからかえったら、

おかあさんがいなかった

にゅういんしたんだ

なきそうになった

おかあさんが、

「おとうさんのおてつだいをしてね」

といったことをおもいだした

ポツポツとあめがふってきたので、

せんたくものをかごにいれた

がっこうのよういも、ひとりでやった



おかあさんが

「いいこね」

っていってくれるかな




この詩は、その年の某市の小学生の詩集に選ばれて載りました。仕事とお姑さんの看病で私が倒れて
入院してしまった時のことを、娘が詩に書いたものです。この詩をみて、私は泣き

ってあげればよかったなって。それから、何年も経っても、私は自分への自戒の念
と、子供達からの思いを感じながら、時々この詩を読み返しています。この詩は、
子供から私へもらった最高のプレゼントでした。そして、その最高のプレゼントに託
された思いに応えたいと。童話という形で残そうと思ったのでした。

 2番目には、私が幼い頃何度も読み返した、一冊の童話にありました。
「大きい1年生と小さな2年生」(古田 足日著) 体格が大きいのに、いまいち
しっかり出来ない泣き虫の1年生 まさやと、背が小さいにも関わらず、負けず嫌い
で上級生の男の子とケンカをしても涙を見せない あきよ と、あきよの同級生での
んびりやの まりこが出てくる物語です。私も、あきよのように、クラスで一番ちびのくせに、
負けん気が強くて、男の子とケンカしては泣かしていた、おてんばな女の子でした。
そのせいか、この物語は、自分の姿を見ているようで思い入れがあったのだと思います。
まさやは、あきよに手を引かれて学校へ通ううちに、あきよみたいにしっかりしなく
ちゃ!と思います。でも、どうしたら“しっかり”できるのかわかりません。そんな
ある日、あきよの大好きな花である、ホタルブクロの花を踏まれてしまったことで、
あきよが見せた涙をみて、まさやはホタルブクロの花を一人で取りに行くことことに
するのですが・・。物語のラスト近くに空に虹がかかります。私は、自分が大好きだっ
たその物語の主人公達のいる場所と、虹の橋をはさんだこっち側に私の書く物語の場所
を設定して、物語が同時進行しているような気持でこれを書きました。そうすることで、
大好きだった物語の中に、自分も一緒に入れたような気がしていていたのかもしれません。
そうして、私の物語に出てくるわが子の分身たちは、私が昔読んだ物語の主人公達と一緒に
同じ虹を見上げるのです。

 この物語は、童話として子ども達のために書いたというより、昔子どもだった私や
大人たちのために書いたのかもしれません。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年12月03日 23時13分19秒
コメント(6) | コメントを書く
[その他] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

晴れママ

晴れママ

カレンダー

コメント新着

chevy1817 @ Re:美しき日本?美しき国会?なんじゃそりゃ!?(02/20) 議院は所属する政党に行動を制約されてし…
chevy1817 @ Re:毎週末、夫婦でデートが恒例行事に♪(01/28) たとえそれが日常品のショッピングでもい…
チャーリー@ Re:あけましておめでとうございます!(01/05) 今年もよろしくです。 すごく楽しそう…
chevy1817 @ Re:あけましておめでとうございます!(01/05) 初詣が新年早々のデートとなってよかった…
KOPPE1966 @ Re:あけましておめでとうございます!(01/05) 謹賀新年です。 私は、今年も(?)、初…

バックナンバー

2026年10月
2026年09月
2026年08月
2026年07月
2026年06月

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: