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麻耶里樹

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カテゴリ: 過去日記
2002年8月

「演劇ワークショップ参加者募集」

そう書かれたチラシが私達の部署に届けられた。
「なんだこれは?」ってミスプリントを捨てようとしていた私は気になってゴミの中から2~3枚を拾いあげてそっとカバンにしまった。

家に帰ってから読んでみるとそれが偶然、短大時代に話に聞いていた「シアターワークショップ」であることを知った。
「へえ、香川で演劇なんか出来るのかあ。おもしろそうだからやってみよ♪」

しかし、練習時間は19時から。
今の職場はワークショップ開催場所の高松から10キロ強も離れている。交通手段は自転車のみ。仕事が終わるのは18時。
これじゃ参加できない・・・。


「自分の行っている職場に欠員ができたので、面接を受けに来ないか?」
という内容だった。
親戚であるその人は高松市内の放送局に勤めている。
これはチャンス!
だけどその職場では事務がメインで、お茶だし(この世で最も嫌いな仕事といっても過言ではない。ただし強制のときのみ)があるらしい。
はっきり言って事務は向いてない。じっとしているなんて考えただけでもぞっとする。

かなり悩んだけれど、やはり9月で印刷会社をやめることにした。
何のためにバイトしているのか?と考えたら「役者(声優)になりたいから」という答えが出た。だったらこのチャンスはどうしても見逃せない。
そう思ったから。

会社での引き継ぎを終えて挨拶まわりに行ったら、役者を目指していることを知っている人たちが「夢に近づいたね」って笑って送り出してくれた。
短い間だったけど、社会人になって最初の仕事がココでよかったと思った。


あのときは不安よりも希望が大きかったように思う。

2002年9月





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Last updated  2005年04月13日 02時15分11秒
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