はてなのゆりさん

2006年11月26日

予定価格と最低価格

テーマ：住み良い町に♪(291)

カテゴリ：東村山ってすごいで～す♪

入札のときの「予定価格｣と「最低価格」について
『わざわざ 2000万円も高い業者になぜ発注？』 に
抹茶さんがコメントを下さっています。

私自身もよくわかっていませんでしたので、
　　またまた載せさせていただきます。

ふと立ち寄って気になったので･･･
この入札の是非等とは全く無関係に公共工事の入札の流れについてです。

まず 予定価格 についてですが。

これは積算によって算定されます。

積算とは、工事に必要な資材数量、労務費用等を
市中流通価格資料（市販されています）やメーカー等の見積書等々の
資料を基に積上げて、その工事に掛かる金額を算定することです。

こうして算定された価格が予定価格となり、
「高くもなければ、安くもない」工事金額という位置付けになります。

但し当然、この予定価格よりは安く工事が出来る、
もしくは努力できる会社は居る訳ですから、
予定価格に対して何割かの割引率を設定して
「安い価格」であろう 最低価格 を設定する訳です。

この時の割引率は発注者が任意に決める事になりますが
公共工事の場合８割というのが多いような感じですね。
もちろん最低価格を決めない事もあります。

最低価格を決めないという選択肢もある訳なんですが、
その場合のリスクとしてダンピングがあります。
一時期「1円入札」なんてのがありましたよね･･･まさにこれです。

業者も営利企業な訳ですから、安く請け負えば
必ずその中で利益を出そうと考えます。

そうした場合に起こりえる事が、
本来設定されていた工事内容のグレードを下げる、省く等の行為
･･･所謂「手抜き工事」のリスクが生じます。

そのリスクを避けたいために、まず最初に誰が請負っても
まず問題ないであろう「予定価格」を決め、そこから
「最低価格」をはじき出すというプロセスを取ることになるんです。

入札の際は、この予定価格は公表されないのが普通です。

入札業者も、発注者側が積算した資料（＝図面等）を基に
同様に積算して、その会社なりの工事金額を積算させる為です。

そうして、各業者共に同じ条件で積算させて、
その中で発注者が妥当であろうと決めた金額範囲で
一番安い業者に決めるというのが入札となります。

予定価格及び最低価格は、入札通知（業者を呼んで見積もりをさせること）
段階では本来決めてあって、その金額は部外費で
外には漏れないようにしなくてはいけないんですけどね･･･

全てが正規に、ルール通り運べば入札は所定のグレードの工事を
安い金額で出来るシステムなんですが、実際はなかなか。。。

これは昨今というか昔から新聞紙面上を賑わしている通りなんですよね。

・予定価格が民間に比べて高い。
・予定価格が漏れる。
・談合
・etc

今回の発注の是非については「判りません」としか言い様が無いです。

長々と失礼致しました。

　　これからも、どうぞよろしくお願いいたします♪