kakokiroku

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2004.07.18
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カテゴリ: その他
二日連続でデート。

この日記で何度も言ってきたことだが、この街はドラマに溢れている。
そして今日もそれは起こった。

18時半。
待ち合わせ場所に(いつも通り)少し遅れてきた彼は走ったのか少し息が切れていた。

そして開口一番

「これ貸そうと思って」

と、どう見てもアダルトな18禁のパッケージに包まれたアダルト18禁DVDをむき出しで渡された。


こいつすげえよ。

いきなりHなDVDを渡されたことよりなにより
彼がバックを持っていなかったことの衝撃に全身を貫かれた。

つまり彼は誰が見ても一目でHな内容と分かるDVDを、バッグにすらいれず、ビニール袋にすらいれず、剥き出しで持ってきたのだ。
コレ持って電車に乗ったのだ。
コレ持って人ゴミでごった返す休日の新宿の街を駆けてきたのだ。

「ありがとう」

本気で少し感動してしまった。
彼がどうして急にそれを貸してくれる気になったのか。
どうして袋にいれてこなかったのかどうして道の真ん中で渡すのか、そんなことはどうでも良い。そんな次元を超えている。

ボクにはそのDVDがまるで「別世界への脱出口」のように見えてきた。

そんな予感がぷんぷんする。

ボクは大事にそのDVDをバッグにしまい、今日が最後になるかもしれない現実世界を満喫することにした。

いつも通りお茶から始まるまったりコース。

ところがその某喫茶店で昔の恋人と再会。
と言ってもチラッと目が合っただけだけど。向こう店出るとこだったし。


それを見ていた隣のおば様が灰皿をひっくり返し、店内しばし大混乱。
「ごめんなさい店員さん。
今ででったあいつ、あいつが悪いんですよ。
あいつと昔付き合ってましてね、こんなところでばったり会うもんだから。
やっぱ怖いですね。
この新宿って街は」
とはさすがに言えなかった。
ただただ「ごめんなさい」「すいません」を情けなく連呼する。

いいさ。どうせこの世界も今日でおさらばだ。

その後久々に会う知り合いと合流してバーへ。
飲んで騒いで最後の夜を大いに楽しむ。
店を出ると太陽がまぶしかった。

新宿で見る朝日もこれが見納めだ。
別の世界には太陽はないはずだから、きっと。


バッグの中でDVDが一瞬輝いた気がした。





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最終更新日  2004.07.20 02:25:17


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