ハジョウの奇妙な冒険 | 波状堂

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2010.06.09

自転車で学校へ向かっていると、
いつ道を間違えたのか分からないが
いつものルート上にはないはずの駅にたどり着いてしまった。
地方の中核となる大きな駅だ。
一階の構内なら通り抜けられることを知っていたので、
自転車を押して突っ切り、いつものルートに戻る為の近道をする…
と、職員と思しきおばさんに捕まった。
別にここは自転車に乗っていなければ通っても構わないことになっているはずだ、
足止めされるいわれはない…と思っていると

腹部を指で突くようにして押さえられた。
刃物で刺されたような激痛が走る。
「秘孔を突いた」とか言い出してもおかしくないほどの痛み。
僕はどうにか振りほどき、逃げ出した。
しばらく歩いたところで、荷物を置いて来てしまったことに気付いた。
よりによっておばさんの支配領域に。
戦々恐々としながら取りに行くと、
おばさんは小型飛行機を牽引していてこちらに気付いていない様子。
まさに神速と形容すべきスピードで荷物を回収し、
神速を発動したまま再び逃げ出した。

とりあえず窓口で駅員にこういう目に遭ったと伝えた後、

途中、やたらガタイのいい警官数名とすれ違った。
もしかすると事態を重く見たのかもしれない。
出口付近まで来て、今度は自転車を窓口付近に置き忘れてしまっていた。
無意識というものはここまで恐ろしいものか…
僕は走って戻り、警官隊を追い抜き、自分の自転車を見た。

そして、知らない男が僕の自転車をいじくり回している。
僕は何を思ったのか、男に駆け寄り、拳を引き
無言のまま無属性の右をヒットさせた。
男がバランスを崩し倒れたのを見てから、
「それ、僕のです」と極めて冷静に言い放った。
それを聞いた男は殴られたことには全く言及せず、
起き上がりながら「すいません」とだけ言い、
僕の自転車につけていた得体の知れぬ装置を外し始めた。
見ると僕の自転車ともう一台の自転車は見た目がそっくりだった。
細部が違うが少し見ただけでは間違えるのも無理はない。
ここで時計を見ると始業まであと15分。
20分前には着くようにしている僕にしてみれば大失態である。
急がねばならぬと自転車に乗り、
さっきの行為が警官に見られずによかった、
と安堵しながら出口のゲートをくぐった。
その先にあったのは眼下に広がる公園、
憩いの場の象徴たる噴水、子供が喜びそうな飛び石。
地面に敷かれた石畳まで目測でおよそ8～10メートル。
落下しながら後ろを見ると地面と直角の壁が立っていた。
数秒の後、自転車に乗ったまま地面に激突。
主に心臓が慣性によって揺さぶられるのを感じたが、
自転車も僕も奇跡的に無傷だった。
そのまま僕は気を取り直し学校へ向かう…

という夢を見た。
いやぁスゴかった（いろんな意味で

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