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2015.10.05
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0184 ウォー・ゲーム

『ウォー・ゲーム』オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ジョン・バダム
・製  作  ハロルド・シュナイダー
・製作総指揮 レナード・ゴールドバーグ
・脚  本  ローレンス・ラスカー、ウォルター・F.パークス

【キャスト】
・デビッド……………マシュー・ブロデリック
・マキットリック……ダブニー・コールマン
・フォルケン…………ジョン・ウッド
・ジェニファー………アリー・シーディ
・ベリンジャー将軍…バリー・コービン


『ウォー・ゲーム』ウラ面

【仕  様】
・型  番  GXBA-15928
・製作年度  1983年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  WARGAMES
・収  録   113分(本編)
・音  声  1.オリジナル<英語>( 5.1ch サラウンド)
・字  幕  1.日本語字幕、2.英語字幕
・サ イ ズ  LB ビスタ・サイズ
・そ の 他  片面1層、MPEG-2、COLOR、DVD、
       NTSC 日本市場向、セル専用
・発 売 元  20世紀 フォックス ホームエンターテイメント ジャパン株式会社


【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :An amazingly
      entertaining thriller.
      A masterpiece! –Roger Ebert-

オモテ面もウラ面も、静かで、いいデザインだ。モニター画面に反射した主人公2人の顔が笑顔なのが、いい。ティーン向けであると同時に、さり気なく“悪意の不在”を表現している。タイトルを挟んで、その上方では混乱を来すペンタゴンの画像。整然と並んだモニターでは“ウォー・ゲーム”の真っ最中。物語性も高く、ホント、いいデザインだ。


【感  想】
「悪意の介在しない世界崩壊へのきっかけ」

80年代って特別だったんだなぁとしみじみ思った。パソコンが爆発的に普及し、街中にはTVゲームが氾濫していた。何よりもファッション! 一発で80年代だって分かるもんなぁ。

本作品はロードショー公開時に日比谷で観た。当時は、ジョン・バダム監督作品が毎年のように封切られており、私たち“映画スズメ”の間では職人監督の名を欲しいままにしていた。半分は賞賛、半分はやっかみで、「キャッチーで面白いけど、後には何も残らない」というのが作品に対する評価だった。実のところ、根拠はない。(笑) 『ブルーサンダー』と本作品『ウォーゲーム』の二本でイメージが固まったと言える。

確かに、J.バタム監督は、ワン・アイデアを膨らませて一本の作品に仕上げる技術に優れていた。サスペンスもスリラーも器用にこなす。『ショート・サーキット』のようなファミリー向けの作品すらヒットさせる。個人的には『ドラキュラ』や後年の『バード・オ・ンワイヤー』が思い出深いが、面白さでは本作品が一番だ。洞察力に優れた脚本と、ウィットに富んだ監督の演出が上手いこと噛み合っている。

それに、主演のマシュー・ブロデリックがまだ若く、輝いている。その後のフィルモグラフィを見ても、本作品の頃が上り坂であったことが分かる。彼は、歳のとり方がヘタだった。いつまでも同じ顔で同じ演技をしていたため、次第に良い作品から遠退いて行く。顔に年齢が刻まれなかったことが、マイナスに働いてしまった感じだ。残念なことである。

主人公の恋人役にアリー・シーディ。結婚に失敗してボロボロになる前だから、若い魅力に溢れていた。おそらく、本作品の頃が一番輝いていたと思う。時代が時代なだけに、女の子は男に手を引かれて逃げ惑うだけなので、これといった見せ場がないのはザンネン。

物語は、クラッカーの高校生が主人公。彼が、間違って軍の防衛システムにアクセスすることから大きく展開する。オンライン・ゲームと勘違いして、核戦略プログラムで遊んでしまったからだ。しかし、それはシミュレーション・ゲームではなかった。
……というお話し。
この頃、私はN○Cの98とか富○通の16βとかを使って、ちまちまドットを拾いながらパソコンで絵を描いていた。まだ16ビットだった。インターネットという概念は一般的ではなく、モデム(2,400bps)でパソコン通信に精を出していた。
だから、本作品の主人公が、音響カプラを使って学校のコンピュータにアクセスする場面を見て、とてつもなく羨ましかった。こちらはパソコン1台買うのにヒーヒーしていた。なのに、彼は、ネットワークを操っている。この違いは何だ?
――あれから30年が経過したが、スクリーンを見る限り、日本は豊かになっていないような気がする。

コンピュータの暴走を描いた作品は、本作品がはじめてではない。『2001年宇宙の旅』にも描かれていたし、クラシックのSF映画にも見受けられる。けれど、本作品が優れているのは、民生用機器でも堅牢なシステムを崩壊させることが出来る点を描いたことである。
今や、中学生でもウィルスを作ることが出来るし、政治家のHPを書き変えるくらい造作もない。悪意の介在しない世界崩壊のきっかけを描くことが、監督さんの狙いだったように思える。

1日たりともインターネットにアクセスしない日がない現代だからこそ、本作品を見直してみる必要がある、と思った次第。
いい作品だった。

オススメ!





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Last updated  2015.10.05 07:05:33
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