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2017.01.22
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0659 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3

『0659 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3』オモテ面1
※オモテ面1

【スタッフ】
・製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ
       F.マーシャル
       K.ケネディ
・監督・原案 ロバート・ゼメキス
・脚本・原案 ロバート・ゼメキス
       ボブ・ゲイル
・撮  影  ディーン・カンディ
・音  楽  アラン・シルベストリ



・ドク・ブラウン………クリストファー・ロイド
・クララ…………………メアリー・スティーンバージェン
・ビュフォード/ビフ・タンネン…
           トーマス・F.ウィルソン
・マギー/ロレイン……リー・トンプソン
・ジェニファー…………エリザベス・シュー

『0659 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  37605
・製作年度  1990年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  BACK TO THE FUTURE PART 3

       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・発 売 元  NBCユニバーサル・エンターテイメント
・収  録  約 118分(本編)
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタサイズ
・音  声  1.英 語 (5.1ch サラウンド)

       3.日本語 (5.1ch サラウンド)
・字  幕  1.英語字幕
       2.日本語字幕
       3.タイ語字幕
       4.インドネシア語字幕
       5.中国語字幕 (3言語)
       6.韓国語字幕
・映像特典  1.三部作の秘密:第3章
       2.NG集
       3.未公開シーン集
       4.ストーリーボードと映像の比較
       5.プロダクション・アーカイブ
       6.ZZ TOP“Doubleback”
         ミュージッククリップ
       7.オリジナル劇場予告編
       8.『E.T. The Extra Terrestrial』
         DVDオリジナル予告編

『0659 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3』オモテ面2
※オモテ面2

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :舞台はとうとう西部開拓時代へ!
      感動のシリーズ完結編

さて、『PART 3』だから当然だが、デロリアンから降りて時計をのぞいているマーティ、ドク、そしてクララのイラストが、ジャケットになっている。統一感があって良いなぁ。
ウラ面は、線路の上にデロリアン。その後ろに蒸気機関車が描かれている。物語が伝わって来るイラストだ。
30周年を記念してリリースされたわけだが、収録内容については、これまでリリースされたものと同じってところが、残念だ。ジャケットだけ変えても、意味はないと思うぞ。リマタ、レストアして再発売して欲しいものだ。

『0659 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 3』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「西部劇とSF冒険映画のハイブリッドは意外と退屈」

前作のクライマックスで1855年に“跳ばされて”しまったドクを救いに、マーティが奮闘するお話し。
日米修好条約の締結が1858年だから、日本では黒船の来航に揺らいでいた時代だ。こうして見ると、米国も野蛮な国だったことがよく分かる。西洋文明に初めて触れた日本人は驚嘆し、貪欲にそれを吸収し始める。
しかし、日米にどれほどの差があったのだろう? おそらく数十年で文明のレベルは追いついたはずだ。けれど、文化の水準としては退行の一途を辿ったように思えて仕方ない。ライフスタイルが欧米化した現代の日本では、既に“日本文化”が形骸化しているのが、その証拠だろう。

さて、本作品を観る限り、製作のスティーブン・スピルバーグも、監督のロバート・ゼメキスも、西部劇を撮りたかったようだ。インディアンに騎兵隊、酒場に駅馬車、蒸気機関車と、魅力的なアイテムがいっぱいだからムリもない。(笑)
けれど、その方針は敢えなく潰え、作品の出来映えは嘘っぽくて、映画としての充実感を観客に与えることが出来なかった。確かに舞台設定は19世紀のアメリカ西部だが、何だか“西部劇ゴッコ”を見せられているようで少しばかり不快だった。もう少し真面目に“西部劇”して欲しかった。もしかしたら、マイケル・クライトン監督の名作『ウエストワールド』に出て来る遊園地の方が、まだマシかも知れない。

ただ、面白いのは、“西部劇ゴッコ”の中で、ひとりマーティがマカロニ・ウエスタンを演じていることだろう。クリント・イーストウッドをかたる辺りに、そのズレた楽しさがある。
思い返してみれば、本シリーズは「ギャップを楽しむ」シリーズだった。文化の違いや生活習慣の違い、――いわゆるシチュエーション・コメディというヤツで、TVでもよくみかける。マイケル・J.フォックスの『ファミリータイズ』も、その一つ。だから、彼がキャスティングされるのは自明のことだったわけだ。そういう意味では、エリック・ストルツが降板して良かったなぁと、つくづく思う。

シチュエーション・コメディは、観客が両方の文化を知っている方が、より楽しめる。ボケぶりがよく分かるからだ。1作目でもコークを巡る掛け合いが楽しかった。
逆に言うと2作目は、未来社会のことなど誰も知らないのだから、楽しいはずがない。R.ゼメキス監督が、どれほどそれを演出プランに組み込んだのか分からないが、大失敗だったことは明らかだ。

本作品では、原点に戻ったかのごとくギャップを強調する演出が随所に見られる。ヤニだらけの歯と生っ白い歯、デロリアンと蒸気機関車、吊し首になりかけたマーティの背後では時計台のある建物が建築中だったり、ギャップとともに対比の面白さを強調している。探せばまだまだ見つかるだろう。

しかし、そうした演出プランのせいか、異文化の中でマーティやドクが右往左往しながら現代に戻ろうとする姿は、冒険活劇のようだった。コメディ調の演出に惑わされるが、意外と正統派の作りをしている。然も、クライマックスでは、ドクが1855年に残る決意をするのだから、SF冒険映画以外なにものでもない。もともと『BTTF』はSF冒険映画だから間違いではないのだが、西部劇というジャンルから遠ざかることになってしまった。おかげでミテクレと中身が異なる結果となった。言ってみれば、おでんのにおいがする鍋の蓋を開けたら中身はポトフだった、そんな感じだ。
どちらかに重心が傾いていたなら、もっと面白い作品となったに違いない。あまりにキレイにバランスがとれていたがために、中途半端になってしまった。だいたいゼメキス監督作品ってバランスのとれた作品ばかりだ。それだけお行儀がよくて「つまらない」と言える。本作品は、その代表例かも知れない。

ちなみにマーティの恋人役をエリザベス・シューが演じている。本シリーズでは出番も少なく、精彩もないのだが、個人的にはファンだ。80年代の実力派アイドル女優だが、『ベビーシッター・アドベンチャー』が一番輝いていた。

いろいろ書いて来たが、シリーズ3作品の中では最も映画的なスケール感がある作品なので、一番オススメかも知れない。





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Last updated  2017.01.22 09:14:03
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