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2017.02.17
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カテゴリ: ゾンビ映画
0685 テスト10

『0685 テスト10』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  エリック・ワーセンバーグ
・脚  本  デヴィド・ナーマド
・製作総指揮 ケン・ロクスマンディ
・製  作  クリス・チェサー

【キャスト】
・トラヴィス・ヴァン・ウィンクル(寸石和弘)
・トリシア・ヘルファー(有賀由樹子)
・エリック・ロバーツ(金子 修)
・ジョン・ブレガー(岡本未来)

『0685 テスト10』ウラ面


【仕  様】
・型  番  ATVD-15471
・製作年度  2011年
・製 作 国  アメリカ=カナダ映画
・原  題  BLOODWORK
・そ の 他  片面1層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用
・発  売  アット エンタテインメント株式会社
・販 売 元  アット エンタテインメント株式会社
・収  録  本編 100分
・サ イ ズ  16: 9 LB シネスコサイズ
・音  声  1.英 語[ドルビーステレオ]

・字  幕  1.日本語字幕
       2.日本語吹替用字幕
       3.デカ字幕
・字幕翻訳  藤田加代子
・字幕演出  インジェスター

・映像特典  予告編

【ジャケット】
・オモテ面:10人の被験者《アルバイト》
      2週間の実験
      そして、制御不能――
・ウラ面 :高額報酬の実験に隠された、驚愕の真実――
        密室型シチュエーション・サスペンス!!!

オモテ面は、昨今流行りのシチュエーション・ホラーにありがちなテイストに仕上がっている。白地に不気味な雰囲気のイラスト。
でも、よくよく見ると、なかなか良いデザインだ。舞台となった施設の廊下。幾度となく本編にも登場したカットだ。各部屋の前に登場人物が並んでいるが 9人しかいない。1人は扉の向こうで血を流しているワケだ。
物語性もあるし、本編に即している。うん、悪くない。
ただ、ウラ面は、残念な出来映え。たぶん、終盤の展開を予感させないように配慮したのだろう。でも、そのために、ウラ面からはストーリーが伝わって来ない。遠慮しないで、終盤の画像も使えば良かったのに……。出し惜しみするオチでもないしね。(笑)

『0685 テスト10』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「禁忌を怖れる生存本能は脆弱な肉体に由来するらしい」

B級映画によくある心理実験モノのシチュエーション・ホラーだとばかり思っていた。退屈なイメージショットばかりで「苦痛の90分間が始まるんだろうな」と半ば諦め状態で観始めた。(だったら観なければ良いのだが、観ずにはおれないのが、B級映画ファンの哀しい性である)
でも、違った。いい意味で予想は裏切られてしまった。(笑)

――大学生のグレッグは、冬休みに治験のアルバイトに応募する。期間は2週間で、報酬は1日 225ドル、合計で 3,150ドルだ。高額報酬に釣られて、友人のロブと参加を決めたグレッグだったが、施設に着いてみると、ほかの参加者はクセ者ばかり。
治験のオタクに刑務所帰りのホームレスの黒人、白髪の老婆、マッチョな男、アジア人とヒスパニック系、そして若い女性が2人。グレッグらを含めると10名だ。アレルギーの新薬を1日おきに投与して、経過観察をすると言う。
初めこそは、ごく普通の治験に思えたが、次第に異様な様子を現して来る。
……というお話し。

細かい伏線が序盤から張り巡らされていて、かなり錬った脚本であることが分かる。些細なセリフが、中盤以降の異常性を引き立たせてもいる。ホラー映画としてはどうかとも思うが、この繊細さは好みだ。

物語は、新薬が細胞の再生能力を高めると解説された辺りから、展開が早まる。この薬があればケガは治り、命を助けることも出来る。
しかし、治癒力が高まることで本能的な嫌悪感が弱くなる。それは、死肉を食べたり、虫が蠢く場所でもHをしたり、禁忌がなくなって行く。
本作品の白眉は、この設定と言っていいだろう。この点をパワフルに描いてくれていたら、名作に化けたかも知れない。

ひとはタブーに触れたがる。もしも、ちょっとやそっとじゃ死なない体、ケガをしても治ってしまう体になったら、これまで嫌悪感を持っていたことに次々と手を出すだろうことは容易に想像がつく。本来、人間はあさましいのだ。(苦笑)

残念ながら、本作品はハジけきれていない。想像力が足りなかったのか、監督さんが超常識人なのか、その理由は判然としない。いずれにせよ、クライマックスの暴走ぶりはイマイチで、単なる“ゾンビ”もの、或いは“クレイジーズ”ものになってしまったのはザンネンだった。これは、予算が十全ではなかったからかも知れない。

謎の出資者を演じるのは、『暴走機関車』のエリック・ロバーツ。たった数カット、セリフも三つか4つで、一体いくらくらい出演料をとるのだろう。気になる。(笑)

インパクトは薄いし、カタルシスも得られないが、わりとキチンと仕上げている作品だった。それだけに捨て去るには惜しい。日曜日の深夜に、眠れずにぼんやりしている時にはオススメの1本かも知れない。(笑)

少しだけオススメ!





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Last updated  2017.02.17 06:42:09
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