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2017.03.29
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カテゴリ: デザスター映画
0725 エアポート’80

『0725 エアポート’80』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  デヴィッド・ローウェル・リッチ
・製  作  ジェニングス・ラング
・脚  本  エリック・ロス
・撮  影  フィリップ・ラスロップ
・音  楽  ラロ・シフリン

【キャスト】
・ポール・メトラン…………アラン・ドロン(野沢那智)
・マギー……………スーザン・ブレイクリー(武藤礼子)
・ケビン・ハリソン……ロバート・ワグナー(城 達也)

・ジョー・パトローニ…ジョージ・ケネディ(小林清志)

『0725 エアポート’80』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  UJSD-34099
・製作年度  1979年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  THE CONCORDE-AIRPORT ’79
・そ の 他  片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・発 売 元  ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
・販 売 元  ----
・収  録  約 113分(本編)

・音  声  1.英 語 2.0ch モノラル
       2.日本語 2.0ch モノラル
・字  幕  1.日本語字幕
・映像特典  オリジナル劇場予告編

『0725 エアポート’80』アウターボックス
※BOX

【ジャケット】

      speed of sound,
      can the Concorde
      evade attack?
・ウラ面 :怪鳥コンコルドを狙う殺人ミサイル!
      危機また危機のスカイ・パニック第4弾
        謎のミサイルがコンコルドを直撃!?
        一世を風靡した新型旅客機に迫る危機!

大空を飛ぶコンコルド。その姿を照準がとらえている。意図は解るが、コンコルドの独特なフォルムが描けていないのは、大きなマイナスだ。このアングルでは、スピードの出るプライベート・ジェット機にしか見えない。オール・スター・キャストを謳うようにスターの顔写真が並んでいるのは、お約束。でも、このサイズは、ダメだな。コンコルドの方が小さく見える。本来であれば、その大きさを損なわないようなサイズの画像を並べるべきだ。(苦笑)
ウラ面は、従来通りシンプルなデザイン。3枚の画像が並んでいる。アラン・ドロンも出ているのに、大きな画像でアピールしなかったのは、間違いだろう。
うーん、シリーズ中、一番センスのないジャケットだ。(本編と同じだな)

『0725 エアポート’80』ディスク
※ディスク

【感  想】
「ジェニングス・ラングの迷走」

当時、“エアポート”シリーズも「命運が尽きたな」と思わせた一本。思い切り陳腐なストーリーを捻り出したのは、プロデューサのジェニングス・ラング、その人。(笑) 昔から名プロデューサが自分で脚本を書いたり監督したりするとロクなことにならない。本作品も、あれだけ大スターを揃えながら、B級路線まっしぐら。誰もが、「どうしちゃったの?」と思ったものである。

当時、絶大な人気を誇ったアラン・ドロンに『エマニエル夫人』のシルビア・クリステルをぶつけて来たキャスティングに、青少年はあらぬ妄想を抱いたものである。(笑) 勿論、期待は裏切られるわけだが、本作品の見所は、それだけだったことは確かである。宝くじと同じ。封を切って当選番号のチェックを始めたらお終い。当たってるわけがない。S.クリステルの粗雑さとA.ドロンの美しさは、相容れるわけがない。

個人的には、ジョージ・ケネディ演じるパトローニがフルで出演しているだけで嬉しい。前作ではほとんど出番がなかっただけに、このシナリオはファンの声を反映したものだろう。ただ、残念なことに、彼の西部の開拓者を思わせる男っぷりは拝めない。共演者のキャラクタに引きずられたのか、単なるニヤけたオッサンになってしまった。もっとカッコいいところを見せて欲しかったなぁ。

そうそう、忘れてはいけない、いまでは“廃盤”となってしまった超音速旅客機コンコルドが主役である。本作品では、あの巨体を錐揉みさせてミサイルをかわしたりする。(笑) 白眉はコクピットの窓を開けて照明弾を撃つシーン。熱源を探知するミサイルを誤魔化すためだが、「それはないんじゃない!?」と誰もが思った。いくら高度が低いとは言っても、気圧が違うんだからおいそれと窓はは開くまい。専門家ではないので判らないが、シロートには荒唐無稽に見えた。

それに、災難にあって酷使した機体を数時間の点検整備だけで引き続き飛行させるのも、どうかと思うゾ。安全基準だの安全意識だのと言うつもりはないが、中学生にだって「それは危ないでしょ?」と分かる。乗客たちも懲りもせずにまた搭乗する都合の良さ。まるで60年代の安直なサスペンス映画のようだ。おそらく、ジェニングス・ラングの感性は、その時代に止まっているのかも知れない。

考えてみれば、本作品の特撮の出来映えは、公開当時から既に時代遅れだった。『スターウォーズ』がもたらしたものは特撮技術の進歩だけではない。映像に対するセンスだ。ただ合成するのではなく、臨場感をいかに出して行くか、それが重要であることを教えてくれた。銃座に座った主人公たちの前に帝国軍のファイターが迫って来るカットに、当時の中高生はゾクゾクするような臨場感に熱狂した。「まるで銃座に座っているような感覚」は、革新的だった。
残念ながら、本作品にはそれが、ない。学ぶべきことを学べなくなったら、お年寄りの冷や水は老醜でしかない。

オススメできる作品ではありませんが、『エアポート』シリーズ最後の一本、ハリウッド映画史を知る上では貴重かも知れない。参考まで観てみましょう。失敗したハリウッドの世界戦略のいい見本でもあります。(爆)





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Last updated  2017.03.29 07:39:34
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