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2017.07.22
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カテゴリ: アニメ
0840 ランゴ/おしゃべりカメレオンの不思議な冒険

『0840 ランゴ/おしゃべりカメレオンの不思議な冒険』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ゴア・ヴァービンスキー
・脚本・原案 ジョン・ローガン
・原  案  ゴア・ヴァービンスキー
       ジェームズ・ウォード・バーキット
・音  楽  ハンス・ジマー

【キャスト】
・ランゴ:ジョニー・デップ(平田広明)
・マメータ:アイラ・フィッシャー(東條加那子)
・プリシラ:アビゲイル・プレスリン(宇山玲加)

・死神ジェイク:ビル・ナイ(多田野曜平)

『0840 ランゴ/おしゃべりカメレオンの不思議な冒険』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  PHNE119036
・製作年度  2011年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  RANGO
・発 売 元  パラマウント ジャパン
・販 売 元  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  小寺陽子
・吹替翻訳  小寺陽子

・日本初公開 2011.10.22
・収  録  劇場版 107分/完全版 112分
・サ イ ズ  16: 9 LB スコープサイズ
・音  声  1.オリジナル (英語) 5.1chサラウンド
       2.日本語吹替 5.1chサラウンド

         ※完全版のみ
・字  幕  1.日本語字幕
       2.英語字幕
       3.音声解説(日本語字幕)※完全版のみ
       4.吹替用日本語字幕
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・映像特典  1.音声解説※完全版のみ
       2.削除シーン
       3.土の町の生き物たち
       4.クレジット

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :迷い込んだのは危険な町<ダートタウン>!
      命がけのアドベンチャーで、
      ホンモノのヒーローになれるのか!?
        「完全版」では、見たことのない
        エンディングを体験できる!

主人公のランゴを中心にしたジャケットになっている。当然と言えば当然だが、3DCGアニメは、ほとんどこのパターンだ。もう少し工夫があっても良いかも知れない。
ウラ面は、何故か“赤”を下地にしている。本編からの取り込み画像が4枚配置され、ランゴがポーズをつけている画像が重なっている。悪くはないが、やはりインパクトに欠けているような気がする。クライマックスを思わせる画像かコピーがあっても良かったと思う。
全体的には、「あと一歩、踏み込んで欲しかった」というトコロか……。

『0840 ランゴ/おしゃべりカメレオンの不思議な冒険』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「CGアニメのマカロニ・ウエスタンにしびれる」

ゴア・ヴァービンスキー監督、ジョニー・デップ出演とくれば、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊』を引っ張り出して売りたくなる気持ちは解る。……でもなぁ、ウエスタンなんだからさ、然も高学年向きなんだからさ、お子様向けのジャケットのデザインはやめて欲しかった。(溜息)

マカロニ・ウエスタンへのオマージュをビンビンに効かせた逸品。どことなく『サボテン・ブラザーズ』を思い出させる作りだったが、それも善としよう。何せ、数え切れないくらいの作品からの引用を縦横無尽に散りばめているのだから、ちまちましたことをつついても仕方ない。観客をワクワクさせることが出来れば監督の勝ちである。観客は跪くしかない。(笑)

ペットのカメレオンが、ひょんなことから飼い主の車から投げ出され、砂漠の町“ダートタウン”に辿り着く。お調子者の彼は、酒場で問われるままに“ランゴ”と名乗り、武勇伝をまくし立てる。そして、町を襲ったタカを運良く倒したことから保安官に任命される。しかし、この町は水不足で干上がる寸前だった。
……というお話し。
登場するキャラクタは、アルマジロやハリネズミと言った全て砂漠の動物をモチーフにしている。デフォルメに容赦がなく、タブーの少ないデザインが目をひく。「もっと可愛くすれば良いのに」とか「カッコよくすれば良いのに」と言った軟弱さを否定する。それはピクサー/ディズニーの路線に対するアンチテーゼみたいだ。

然も、マカロニ・ウエスタンに出て来るガンマン達のように汚い。何年も風呂に入っていないかのように汚い。(笑) アカと砂と汗にまみれ、酒とかみ煙草で歯は真っ黄色、目だけが爛々と輝いている。フランコ・ネロかリー・バン・クリーフか。『荒野の用心棒』か『夕陽のガンマン』か。そんな連中が大挙して登場する。もう、それだけで、私は満足である。(笑)

そして、銀行から“水”を盗まれ、ランゴと自警団の面々が追跡を開始。ほどなく犯人を捕捉。作戦がハマって巧いこと水のタンクを奪取することに成功する。しかし、今度は犯人たちの追撃に受けることになる。
まるで『駅馬車』や『ビックトレイル』のようなアクション・シーンが展開する。馬車に左手でつかまりながら右手でクルリとライフルを回してはコウモリを撃ち落とすツノトカゲの姿に、ジョン・ウェインの勇姿がダブってグッとくるものがあった。(笑)
砂漠の渓谷で繰り広げられる追跡劇は、誰もが『スターウォーズ/エピソード1』を想起したと思われるが、個人的な感想では疾走感はこちらの方が上だ。上空や地上からの攻撃をキレイにまとめている編集のスキル、イメージを具現化した監督さんの腕には舌を巻く。ジョージ・ルーカス監督が欲しても得られなかったものだ。

結局、水がないことを露見されてしまった町長は、死神ジェイクを雇い、ランゴを貶めて町から追い出してしまう。失意のランゴは砂漠をさ迷い歩き、“西部の精霊”と出会い、啓示を受ける。
クリント・イーストウッドに素晴らしく良く似た“西部の精霊”が、カートの荷台にオスカー像を積んでいるのには笑ってしまった。金属探知機を片手に不毛の大地から“価値あるもの”を見つけ出す。オスカー像も、そうして掘り出しだのだろうか。(笑) 何かの暗喩か? でも、本作品は、そうやってアカデミー長編アニメ賞を受賞した。何かを感じずにはいられないシーンだった。

自己を回復したランゴは、仲間を集め、死神ジェイクに反撃に出る。
ガラガラ蛇の尻尾の先がガトリング・ガンになっている。(!) いいねぇ、こういうギミックは好きだ。インパクトの強いキャラだったが、クライマックスで見せ場がなかったのは、残念。続編が出来たら、真っ先にキャスティングしたいキャラクタだった。

戦いを通して自己を確立、若しくは回復する内容は、冒険小説のコンセプトに近い。思えば、西部劇こそが連続冒険活劇の正当な後継者だったはずだ。それが、いつしか廃れ、いまはほとんど公開されない。私たちは、ついつい古代の遺物を探し回る大学教授の活躍ばかりを思い出すが、ハリウッドは西部劇にアクション映画の原点を見出して回帰すべきだ。
本作品は、舞台を失われたマカロニ・ウエスタンに求め、キャラクタをマイナーな砂漠の動物たちをモチーフにデザインをした。製作サイドの意図は、ただオマージュを捧げるためではないだろう。

オススメ!





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Last updated  2017.07.22 06:26:16
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