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2019.03.20
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1446 グッド・ネイバー


※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  カスラ・ファラハニ
・脚  本  マーク・ビアンクリ
       ジェフ・リチャード
・撮  影  アレクサンダー・アレクサンドロフ
・編  集  キャシー・ガット
・製作総指揮 ジェフ・クリーア

【キャスト】
・ハロルド:ジェームズ・カーン「ゴッドファーザー」
                   (相楽真太郎)

         「イット・フォローズ」(田丸裕臣)
・イーサン:ローガン・ミラー
       「スウィート・エンジェル」(桑原敬一)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  ATVD-17781
・製作年度  2016年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  The Good Neighbor
・発  売  アット エンタテインメント株式会社
・販 売 元  アット エンタテインメント株式会社
・提  供  ----

・価  格  ----
・字幕翻訳  小路真由子
・吹替翻訳  見上友里子
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----

・リリース  2017.03.03.
・収  録  本編 98分
・サ イ ズ  16: 9 LB シネスコサイズ
・音  声  1.英 語 [5.1ch]
       2.日本語 [2.0ch]
・字  幕  1.日本語字幕
       2.日本語吹替用字幕
・そ の 他  片面 1層、COLOR、MPEG-2、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC、日本市場向、
       DVD VIDEO、レンタル専用
・映像特典  予告編


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:「ヴィジット」「ドント・ブリーズ」に続く
      老人スリラー!
        このシジイ、かなりヤバい
・ウラ面 :生きて帰りたければ.
      地下室には行くな.
      息を殺して
      音を立てるな.
        ドッキリを仕掛けるために侵入したのは
        独りで暮らす老人の家

本作品もまた、宣伝コピー(煽り文句)がミスリードを誘う。「このジジイ、かなりヤバい」って、本作品のどこをどう見ると、こんな文句になるのだ? 斧で網戸を叩き壊したから?
一度でも本作品を観たら、こんなコピーは書けない。(それが仕事だと言われるかも知れないが……)
ウラ面の「生きて帰りたければ~」の一文は、ギリギリで許容範囲かな。(苦笑)
でも、「ドッキリを仕掛けるために~」は、ストーリーすらも間違えて伝えてしまっている。これって、詐欺でしょ?
ジャケットそのものの出来映えは悪くはないが、やっぱり伝えるイメージが、本国のポスターとは異なっている。どちらも、ジェームズ・カーンの顔のドUPがメインだが、配置と背景の処理が異なっている。そのため、受ける印象が随分と違う。
個人的には、米国版のポスターの方が、正しくストーリーを伝えていると思う。(苦笑)

【感  想】
「ジェームズ・カーン!」

心理実験モノのシチュエーション・スリラーと見せかけておいて、最後は泣けるホラーへとウッチャリをかましてみせたところは見事。
けれど、全体的に演出は粗っぽい。実験の様子は、グダグダを通り越して退屈。伏線が伏線として機能しておらず、ピリッとしない。変則的な作品なので、もっと手法を吟味してから取り組むべきだった。(溜息)

――大学生のイーサンとショーンは、通りを挟んだ向かい側の家に住む老人を相手に心理実験を計画する。名づけて、《幽霊プロジェクト》。人為的に心霊現象を起こして、幽霊の存在を信じこませる。秘かに老人宅に仕込んだ監視カメラで撮影し、ネットで公開。二人は人気者になるという計画だった。
けれど、老人は、網戸を斧で叩き壊す派手なパフォーマンスを見せたものの、反応は総じて地味な上、頻繁に地下室に姿を消して、何時間も出て来ない。地下室はカギが掛かっていたのでカメラを仕込んでいなかった。
だから、彼が、そこで何をしているのか二人には、皆目検討もつかない。奥さんを殺して死体を隠しているのではないか、カギを掛けるのだから何か秘密があるに違いない。そこで二人は一計を案じる。
……というお話し。

監視映像や記録映像が、POVという形式のためではなく、途中から裁判の証拠映像であることが判る。
また、三人称の映像も、証人の証言であったり、弁護士の陳述であったりするのだが、唐突な上に表現が舌足らず。だから、面喰らうことになる。やりたいことは判るが、そんなミスリードは必要ないと思うぞ。

そもそも頭の悪い若者の心理実験のことなど、どうでもいい。こんなバカな連中が、どうなろうと、知ったこっちゃない。判決がどうであれ、怒れる群衆に袋叩きに遭えばいいんだ、と思う。だから、判決後、裁判所前に集まった記者や市民を見てほくそ笑む若者の姿など何の意味もない。それをして、現代社会に対する警鐘だとするなら、間違いだ。SNSが普及したとは言っても、全体からすれば、まだごく一部の熱狂でしかない。多くの人たちが良識を保っている。(だからこそ、こんなエンディングにしたかったのかも知れないが……)

個人的には、老人の秘密、内に秘めたる心に焦点を絞ってくれた方が良かった。彼が、目の前の事象に何を感じ、何を思い出したのか、それが伝わるようにジェームズ・カーンに演じて貰えば良かったのだ。

正直、作品の出来不出来にかかわらず、私たち世代には、彼がフル出演しているだけで感涙である。『ゴッドファーザー』でソニー役を演じたのが1972年だから、既に半世紀近い。サム・ペキンパー監督の『キラーエリート』やノーマン・ジェイソン監督の『ローラーボール』、マイケル・マン監督の『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』も捨てがたい。寡黙な男が似合うスターだったが、いまもなお寡黙な老人を演じていることに深い感慨を覚える。どんなに頑張ってもブルース・ウィリスには辿り着けない領域だ。

難点もあるが、ジェームズ・カーンに敬意を表して、オススメ!





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Last updated  2019.03.20 05:30:06
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