脚本にはロニー・ユーの名前もあるから、オリジナルのアニメに付け足された部分は、おそらく彼の手によるものだろう。そう言えば、彼が監督した『フレディ VS ジェイソン(03)』も、映画やアニメ、コミックからインスパイアされたシーンがてんこ盛りだった。好意的に解釈すればオマージュだが、作品の出来映えを見る限り、「カッコいいから真似しちまったゼ」というレベルだ。
アニメ映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE(00)』の実写化としては、成功と言えると思う。サヤの出世の秘密やら助けることになった女学生のことなど、ストーリーを膨らませるために付け加えられた部分も、違和感なく本筋と絡んでいることは評価したい。何となく物足りない感じもするが、あまり多くを求めない方が、こうした作品では健全な気がする。「人物が描けていない」とか「アクションばかりで物語が疎かになっている」とか、そんなことを言ってもはじまらない。もともとそんなのはないのだ。延々と続くアクションに添えられるささやかな“彩り”でしかない。そもそも“セーラー服”と“日本刀”は世界中のオタクにとっては必須のアイコンだ。二つが揃って面白くないわけがない。(笑)