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MLBの野球はやはり面白かったし感動も味わった。NHKが全試合を生放送したことで、テレビの前に長い時間釘付けとなり、目も腰も疲れ果てたし、家事はなおざりになったが。 MLBのワールドシリーズ(WS)とは、メジャーリーグベースボール(MLB)における優勝決定戦で、毎年、ナショナルリーグとアメリカンリーグの全30チームが目指す頂点であり、その年のワールドチャンピオンを決定するものだ。 この30チームの中で唯一の国外チームがカナダのブルーレイズで、今年はロサンゼルスを本拠地とするドジャースと覇権を争った。カナダのトロントでの4戦は、熱狂的なファンで埋まりブルーレイズを応援した。何しろ32年振りにチャンピオンの座を得られるところまで来たのだ。ファンの熱狂もわかる。テレビに映ったバックネット裏の女性は両手でサムダウンしドジャース選手を睨み付けていた。結局、昨年のヤンキース戦に引き続き今年もドジャースがチャンピオンとなり初めて2連覇を果たした。因みにヤンキースは1950年前後に5連覇を果たしている。、ところで、北米内のシリーズなのに最終シリースを世界大会と呼び。MLB勝者をWorld Championとはよく言ったものだ。が、1903年からのMLB歴史を考えるとそれも頷けると言うものだ。国別対抗戦となると歴史は浅いがWBC(WorldBaseballClassic)があり、過去6回の大会で日本は3度優勝し、アメリカは1回しか優勝してない。これはMLBには有力外国人選手が多く在籍しているからだ。 さて、ドジャースが優勝できたのはなぜだろうか。ブルーレイズはよく打っていたし、投手成績もブルーレイズの方が優っていたい。チームの7試合総得点数で見ると、ドジャース26-34ブルージェイズと大きな差をつけている。投手成績は防御率で、3.95ー3.21とブルーレイズが下回っている。打撃成績では、打率は203ー269、OPSは658ー746とブルーレイズが上回っている。(OPS:総合的な打者の攻撃力を示す指標) ドジャースはホームランだけが3本多いだけだで他のデータは全てブルーレイズが上回っている。 それなのに、なぜドジャースに屈服したのだろうか。ここにデータでは測り得ない野球の醍醐味がある。結局、ドジャースの粘り強さに勝負運がつながったとしか言いようがないだろう。そして、7戦を戦い、18回と11回の2度の延長戦など、2025年のWSはアメリカ野球史上に残る名勝負だったと言えるだろう。NHKは大きく視聴率を稼いだろうが、MLBに年間125億円の放映権料金が支払っているそうだ。NHKの受信料収入は約7000億円で、MLB放映権料はその約1.8%に相当する。この125億円の7割が大谷選手関連の放送に充てられる、と生成AIは報告している。 紅葉のアメリカハナミズキ
2025年11月06日
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私が10年前に韓国一人旅をしていたとき、ある地下鉄の駅で一人の老人に「ヨボ」と呼びかけられた。ヨボとは韓国人同士の呼びかけの言葉で、もしもしに相当する。杖をついた私を韓国人の老人と思って、行く先か何かを私に聞いてきたのだ。現在、韓国語では「ヨボセヨ」と丁寧な表現で、電話などで使っている。日本語では「よぼよぼの老人」のように、よたよたしている老人の表現に使われる。日韓併合の時代、日本人が朝鮮人を呼ぶとき、「ヨボ、ヨボ」と呼んだのだが、この場合「ヨボヨボ」と日本人が遣うこの言葉に朝鮮人は非常に反発したらしい。それは「ヨボ」は日本語で老人の意味だとして、朝鮮人はそう呼ばれることは馬鹿にしているとして嫌がったのだ。日本人は朝鮮人が一般的に使っているからと、悪意があったわけではないが、ニューアンスの違いや被征服者としてのコンプレックスがそうさせたのか。この「よぼよぼ」は日本語と韓国語でまったく意味が異なるが、本来日本語だったのだろうか、はたまた朝鮮語由来だったのだろうか。あの時、私はかの韓国老人にどう対応したのだろうか、と今思っている。(ここでは韓国のことを戦中戦前の当時の呼称である朝鮮と言っている) 過ぎ去りし夏
2017年11月17日
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最近BS11イレブンで「北斎ミステリー」を見た。「幕末美術 もう一人の北斎を追え」と言うタイトルだった。世界でも人気の葛飾北斎だが、彼の三女「お栄」にまつわる物語と彼女の絵が話の中心だった。北斎が「おーい」と呼んでいたので雅号が「応為」となったとのこと。ほんの10点ぐらいしか見つかってない応為の絵は、当時の浮世絵とは筆致の異なる欧風画のスタイルに近いものだった。当時は女流は認められず、あるいは北斎の名声に頼る売れる絵として、また北斎の助手として裏の世界で描き続けていた。北斎晩年の絵には応為の手になるものが何点もあるようだが、その事実は判然としてない。ただ、北斎と画風が明らかに異なる絵があり、それらが応為の作品とも言われている。特に「吉原格子先の図」は「江戸のレンブラント」とも称される傑作となっている。ここに描かれた提灯にはそれぞれ「応」「為」「栄」の文字があるそうだが見極められなかった。北斎の晩年は生活に困り、応為が春画を描いて暮らしの足しにしていたそうだが、女を描かせたら応為には敵わないと北斎は言っていたそうだ。今年の9月にNHKでこの応為の物語がドラマ「眩 北斎の娘」として放映されていた。見逃していたのでオンデマンドで購入して見たが、見られるのはわずか3日しかない。最近話題になった女優が熱演していた。近年、新たに応為の画と思われる5点が発見され、応為の研究が進むことが期待されている。 「吉原格子先の図」と「眩」でのお栄
2017年12月26日
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今年は二日目の最終日、開場一時間後に集中豪雨を浴び、そのうちに止むだろうと待っていたが結局中止となってしまった。会場の公園には水が溜まり、周囲の町会模擬店の天幕には雨を避ける人たちで溢れかえった。今年44回目となるこの夏祭りで、過去に例のない事態となったが、これも気候異常のなせる業でありアメリカ政策を非難する。各町会の模擬店は、大量に売れ残った材料の仕入費をどうやって補填するか、これからたいへんだろう。また、通りに出店していた多くの屋台も散々なことだったろう。よさこいと応援演舞を撮ったところで降り出し、もう一つの演舞や和太鼓や盆踊りはお流れとなった今年の夏祭りだ。 今年の夏祭り
2017年08月10日
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退職後夫婦でアメリカ東部を10日間旅したことがある。 この時の旅は、先ずニューヨークの空港で乗り換えボストンに入った。小さい飛行機で低い空から見ても果てしなく広がる広大な大地に眼を見張った。最初がボストンなのは、ここに息子夫婦が住んでいたからだった。 当時のカメラはキヤノンのフィルム一眼レフだった。傑作をものにすべく張り切っていた。ボストンでは撮影のために、朝早く町を外れた北の漁村まで行き、漁から帰ってくる霧の中の漁船を叙情的に撮ろうとしたが、これはなぜかうまく撮れず失敗だった。何しろフィルムなので帰国後に結果がわかる。。 ボストン観光が終わったらナイアガラの滝へ行き、カナダ側に入って一泊した。滝壺への観光船に乗ったが瀑布の飛沫で撮影どころではない。Niagara Fallsと複数なのはアメリカ滝とカナダ滝があるからと知る。 ボストンに戻って、今度は急行列車AMTRAKでニューヨークへ。夜ヒルトンホテルの高層階から、摩天楼の底にうごめく車の列を撮影。これも失敗作だった。フィルムでの夜の撮影は難しかった。 ニューヨーク観光が終わったら次に長距離バスでワシントンへ向かった。乗客は我ら夫婦以外全員黒人だった。長距離バスは低所得層が利用することが多いそうだ。更に運転手に行先を尋ねられ「ウォシントン」と、しかし他の乗客はみんな「DC」と言っていた。 ワシントンではホワイトハウス内覧を手始めに、市バスの一日乗車券で巡り、隣町アーリントンではケネディとジャッキーの墓参りまでしてきた。そこの絶えることのない小さい炎が印象的だった。 個人旅行だからできる気ままな巡り歩きで、各都市の美術館をゆっくり見て廻り文化の吸収にも努めた。スミソニアン博物館ではエノラ・ゲイ見学も予定の行動だ。 再びボストンに戻り、最後の仕上げは小澤征爾に会うべくボストン・シンフォニーホールへ。さらにボストン名物ロブスターとクラムチャウダーをもって旅は終わった。 撮影は結局、風景の前に人物が居座る単調な記念写真がほとんどとなった。十数年後、写真を解像度の低いスキャナーでデジタル化した。この時点でフィルムを全て廃棄してしまったようで今は探せど見つからない。 ワシントン記念塔の下で休むアメリカン家族
2020年05月06日
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一週間から10日早いと言われた今年の桜の開花、と思っていたらあっと言う間に満開になってしまった。自称カメラマン、今年はパソコン修理のせいで桜を見逃した、なんて言い訳は通らないと自分に言い聞かせ、近場の神庭公園へと出かけた。桜の満開とは8分咲きと言うは、その時がもっとも美しいからだと言う。何か人間と重ね合わせているようだ。そして桜の散り際が好きという人は、満開と言われて2~3日後が見ごろと言う。桜花の下で寛ぐ老若男女の間をうろつき、写真ネタを探しシャッターを押す。しかし、もう昔のように根気が続かず、疲れた!と家路へ向かう。昔は3、4箇所ほど巡り歩いたのに、さて明日は何れへという気にならない。 神庭公園の桜と人
2018年03月30日
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