ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2014年09月02日
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普段なら目にもとめない料理系エッセイのはずですが、著者名を見た時に、「あぁ、旦那さんが作曲家で、娘は杉本哲太と結婚したんだっけ」などと、ミーハーな部分の私がむくむく。

何となく図書館で借りてみました『 メイコの食卓 』。



いや、想像以上に楽しませてもらいました。
確かに食べ物のことも書かれているのですが、昭和の大スターと言われている人たちの武勇伝が満載で、まさにミーハーな私にはわくわくしながら読むことができました。

何せ、著者は子役として、幼き頃から芸能界に君臨されていますので、その人脈の広いことったらありゃしない。
銀座での出来事や、著者宅でのあれこれ、そこには「THE・芸能人」の世界が繰り広げられていました。
おそらく、今の時代だとあっという間に週刊誌で叩かれるようなこともあちらこちらであったようで、その豪快さと言ったら。

まぁ、それがいいのか悪いのか、のどかだったのか、鈍感だったのか。



と言っても、私自身は彼女についてあまり関心がないんです。
いや、なかったんです、これを読むまでは。

ただ、最後に書かれた美空ひばりさんのことを読むと、そこには胸がつまるものがありました。

著者も美空ひばりさんもお酒に関してザルで、夜な夜なお互いに飲んでいたようですが、美空ひばりさんが体調を怖しなくなる前に、著者に言ったことが、

「実は私はあなたと分かれてからも心配してくれる人がいなかったから、実はあなた以上に、さらに飲んでいた」

というものでした。

お酒に飲まれるというのは、こういうことなのかとしんみりと思ったのでした。

この意味の深さ。
大御所と言われる所以ですが、悲しいものがあります。



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最終更新日  2014年09月02日 20時02分26秒
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