それでもなお平穏な日々

それでもなお平穏な日々

PR

×

Profile

Cpt.hige

Cpt.hige

Calendar

Archives

Aug , 2026
Jul , 2026
Jun , 2026
May , 2026
Apr , 2026
Mar , 2026
Feb , 2026
Jan , 2026
Dec , 2025
Nov , 2025

Category

カテゴリ未分類

(6)

政治

(18)

軍事

(17)

社会

(28)

随想

(2)

(8)

EQ

(3)

ネット

(33)

追憶

(1)

金言

(1)

mixi

(2)
Feb 23, 2005
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
0 序文(あるいは言論・議論の自由とその価値)

 自由に意見を表明できること。

 今の日本人には当たり前のことだが、かつてそれが当たり前ではなかった時代、地域、そして国があった。

自らの持つ主義・主張に基づき、一方的かつ恣意的検閲によりあらゆる意見・言論を封殺する。

それは全体主義として括られる国家、思想が形骸化した共産主義国家、社会主義国家、独裁国家などで行われていた。

日本では大日本帝国時代末期であり、ドイツでは第三帝国時代であり、そして他の多くの国々では規模の大小はあれど戦時においてそれが見受けられる。

また、第2次世界大戦終結後60年を経た今ですら、その権利を与えられていない、あるいは権利を行使することにより大きな不利益、時として命すら失いかねない人々は厳然として存在する。

 我々はこの権利を当然の物としてとらえがちだが、これが明白に保証されているこの時代、この日本の価値を客観的かつ冷静に受け止める必要がある。

○言論封殺はネットファシストの夢を見るか


 戦後の日本は「思想・信条の自由」「表現の自由」といった権利を明確にし、国民はたとえそれが政府に真っ向から反対するものであろうと世論の流れにそぐわないものであろうと、自由闊達にこれを行使し、また行使できることを保証された。

 時にはその意見が、国の動く方向を変えてしまうような大きなうねりへと育つ場合もあった。

 もちろん基本的人権、プライバシー、著作権、あるいはそれが国を含めた多くの人々の安全・生命に係わる情報である場合などの特別なしばりこそ存在していたが、これらに抵触しない限りは実質どのようなことでも意見を表明し、メディアに乗せあるいは話すことができた。

 ただ、自らの意見・思想を公に対して表明するためには、通常は何らかの形で表明する者自らの情報を開示することが必要であることが多かった。これは発表媒体に対する情報提供であったり、文責という形での表記であったりしたが、言い逃げ、デマゴーグ、虚報、捏造等の無責任かつ危険なものに対するフィルターとして、その機能を有効に発揮するものであった。

無記名記事はどこかうさんくさい物として扱われ、その責任を放棄した根拠無き思想や意見に対して大多数の人が同意しきれないのは、そういった理由であろうと推測する。逆説的に個人の情報を開示して論を展開した場合(TVでは顔、出版物では著者名や文責など)には、一定の信頼できるものとして評価されることが多かった。

 時として、記名記事・意見はその意見に対する反対者からの様々な非難・悪評それに伴うリスクを生起させた。しかし言論者として記名したという記名の事実そのものが無責任であるとの批判はほとんど無かったのである。

 意見の一致を見ると言った結果の多寡にかかわらず、この時代こそ言論の黄金期と称するべきであろう。


2 ネットワークの成り立ちと理念(あるいはその退行の予兆)

 時は流れる。
 科学技術の進歩に伴い、その技術を数年で急速に発展させることに成功したコンピュータネットワークは、限りなくリアルタイムに近い形の一対多・あるいは多対多のコミュニケーションを可能にし、その特性である匿名性とネットスペースの管理方式からいくつもの問題を孕んだままで一気に一般に普及した。

匿名により保護されなんらのリスクも負わず、どのような思想・持論でも開示し、不特定多数の目に触れさせることが出来る時代である。


 しかし、急速すぎるコンピュータネットワークの普及発展が、人間の精神的進歩の速度を大きく上回ったと判断せざるを得ない幾つかの事象がネットワーク内に存在している。

そう、全ての人間がコンピュータネットワークに適応したわけではないのである。

 そして適応しきれなかった、あるいは適応の度合いの低い少数の人間は、自己矛盾から1項で述べた言論の本質から退行し、現実社会ではとうに時代遅れになった主義へと回帰しつつあるかに見える。

 高度に秘匿されたネットワーク内での匿名性は、自らその情報を断片的にでも開示していない場合、その内容が犯罪に直結でもしない限り基本的には暴かれることはない。

これは一般のネット利用者にとっては安全を保証する物であるが、悪意あるネット利用者にとっては様々に悪用できるものであることは明らかである。



 すなわち経済活動として問題が無く、犯罪になるような法令違反が無い場合は、その匿名性を維持したまま安全な立場で、ネットワークを悪用可能であるということが成り立つのである。

 本来コンピュータネットワークは、双方向性によるデータ交換、共有、データの分散待避などを目的に構築され、一部の構成因子が機械的・人為的な要因で破壊され機能を喪失してしまった場合でも、全体的な機能を保持しうるように設計された物である。その大元が米国による核戦争対処のためのネットワークであったことは歴史上の事実だが、ここでは論を異にするためこれについて述べることは省略する。


3 ネットワーク内言論の実態(あるいは退行への警鐘)

 ネットワーク内言論に危険な兆候が散見される。
本来言論とは、責任を持って意見を表明し、反論に耳を傾け、相互に理解を深めることにより新しい思想を発展させ、あるいは新しい発想を得ることにより、新たな意見(あるいは補強した意見)を表明し、切磋琢磨により自らのみでなく自らの属する集団、あるいはその議論に対する聴衆(観客でもよい)、そして自らに対抗する論者までもを進歩・発展させるために使われるべきものである。

 しかし、ネットスペースの管理権を代価の支払いによって得た一部の人間の更に一部には、その管理権すなわちそのウェブサイトにおける権力を、自らに反対する意見を制限し、封殺し、抹消し、歴史(ログである)から消し去る目的に使用する者がいるのである。

 バックアップが存在しない場合、そのデータを復活させる方法など存在していない(実際にはあるが、費用対効果が厳しい)のに、彼らはそれを行うのだ。

 そしてネットワークの匿名性はネットファシストに対し安全を提供することになる。

 そこにはコンピュータネットワークの理念も、設計上の思想もなくまた言論の暴走に対するフィルターも、言論本来の目的も存在しない。

的確に使われたならば自分を含む誰かが得られたはずの認識の共有、知識の拡大、相互理解といった利点を、ただ自らの意見に反するという一点で消し去るのである、封殺という行動に対する批判・非難もろとも一網打尽に。

確かに見るに耐えない罵詈雑言だけを並べた冷やかしも存在する。
これに対して権利を行使するのは当然であり、また公開され不特定多数が目にする可能性のあるネットスペースを管理する者の義務である。

 だがしかし。

当人の思想の新旧・左右を問わず、単に自らの意見に同調しない者の論を封殺するために管理権を行使する恥知らずな人間が、少数ながらも存在するのは間違いようのない事実なのである。

 そしてそれはネットワーク内での言論が、戦後築き上げた黄金期の言論という形から乖離し、言論・議論の名を借りた別の何かに変質していきつつあることの、明示的な退行の危険な兆候なのである。


(続く)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 21, 2005 07:53:05 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

徒然日記「多事某論… 某S氏さん
極東三馬鹿調査委員会 WinStrategyさん
幸せでいよう! Emeraldaさん
東亜帝国大学 Web Si… 法☆学太郎さん
free way tommy430さん
名無し人の観察日記 ナナシィ1190さん
気になったことを調… ASDICさん
Giocoso *イチカワ*さん
紫陽花色別館 ふゆみ某さん
Gun's Free 大橋 博倖さん

Comments

xanax online@ DOrpEknaLAWwbHRBVcz <small> <a href="http://www.buyonlinex…
xanax online@ IWjrjxnDUYTIcgpq <small> <a href="http://www.buyonlinex…
cipro online@ RBuLMQgcCrzt <small> <a href="http://www.buyingcipr…
cipro online@ LoYjmhMqJJSffpy <small> <a href="http://www.buyingcipr…
buy xanax@ akRadldqMkpkNQoLh <small> <a href="http://www.get-xanax-…
buy xanax@ meRPpKmYXO <small> <a href="http://www.get-xanax-…
buy ambien@ AYPdgAOvwoHhUEW <small> <a href="http://www.buybestamb…
buy ambien@ bpWtoGvoknzAForZDLV <small> <a href="http://www.buybestamb…
buy tramadol@ iiZiJPzWFipNINr <small> <a href="http://www.buytramado…
buy tramadol@ NlenDltqaDCsV <small> <a href="http://www.buytramado…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: