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hihitos

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2005.03.07
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カテゴリ: 小説 きょうこ
「Mさん、お入り下さい。」
診察室に通される。
「暫くお待ち下さい。」
独り取り残される。
仕切り壁の向こうから先生の声が聞こえる.
「……で、解熱剤はありますか。」 
「はい」
「では、いいですね。何か変わった事があったらすぐ言って下さいよ。」
「ありがとうございました」

「こんにちは」強張った表情で先生は現れる。
「こんにちは」私もぎこちなく応える。
デスクに向い、無表情でカルテを開く横顔を見る。私の視線に、頬に生気が差す。
体を半転させて笑顔で、
「変わりはない」
「はい」
「じゃ、血圧を計ろう」
私はベッドに寝かされる。
何処からか看護婦が現れる。
「90-120です」
先生は黙ったままカルテに書き込む。

 私の目は、先生の胸から生え、手を添えられた器官に釘付けになる。
既に上半身起こした私の目の高さにある。
恐れに似た感情が湧く。
再び身を横たえる。
私は目を伏せる。






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最終更新日  2005.03.07 11:31:21
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