『とんとこひ・セクスアリテ』

December 11, 2008
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の抜粋にて、個人的に“お気に入り~な一冊”をご紹介します^^





 はたしてM氏、S氏だけか!  日本 の女性を愛することができ、愛人にすることはできるが、妻には娶らないという志士たちは、世の中に珍しくない。しかし、この論理を私は認めることが出来ない。恋愛は一対一---けれども結婚はそうはいかない。そこには父母、兄弟、親戚があり、社会がある。---だからと言ってこんな論理が成立するだろうか?




 これについてはもっと書きたいことが沢山ある。けれども他のことはともかく、この一言だけでしめくくることにしよう。---〈 人間 〉それは 民族 に優先するということ---。 民族のあとに人間が生まれたのではなく 人間 があってこそ 民族 があるということ---これである。




 功利と打算のみでうまく立ちまわる 人間 が、どうして自分の 民族 を愛することができようか!---
 私は静子に〈 日本人 〉を意識したことがない。意識するとしても、人間的な結びつきの方が遥かに先に立った。良い〈 朝鮮人 〉になってください、と言う彼女の期待を裏切らぬよう、私としては努力したつもりである。




 そこがよその国でなく、私が肉親の縁の薄い孤独の身でなかったらなら、そんな結婚はしなかったかも知れない。異国の地で偶然生まれた機縁---その機縁を合理化しようというつもりはない。けれども、 M氏やS氏のように賢くなれない私自身を、別に後悔したつもりもなかった。いわんや、そうすることで私の祖国、同胞を裏切ったという考えも持ったことがない






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Last updated  December 11, 2008 01:59:05 PM
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