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2006年04月19日
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ソビエトの原発災害をやっていると、所詮よその国のように印象がそれてゆくの
かもしれない。では、われわれの懐に関わる話に少々脱線してみよう。


アメリカ軍は、湾岸戦争に610億ドルを費やした。しかし、アメリカの自己負担は
70億ドルだけで、サウジアラビアとクウェートが160億ドル、アラブ首長国連邦が
40億ドル、 日本が90億ドル 、ドイツが70億ドルなど、大部分が他国の援助により
まかなわれたという。父ブッシュ時代、日本が巨額の支出を行いながら、虚仮に
されたという記憶は生々しい。

ベトナム戦争の戦死者は4万7,369名 で、人口比では0.02%だった。1990年~91年

格段に少ない。至近の第二次湾岸戦争では、 約22日で戦死者157名 という規模に
抑えられたとアメリカの当局は自賛している。数字は、22日間の日本の交通事故
死亡者数約600人に比べてみれば約4分の1だというのだ。同じく自殺者数の増加
で約1200人と比べると約10分の一という数字である。戦争と比較すれば、日本の
経済と社会文化が、どれほど抑圧的であるのかを窺わせるものがある。いずれに
せよ、太平洋戦争などと比べてハイテク装備した軍がいかに一方的な戦闘行為を
行えるのか、ということを見て取れる。むしろ、戦争終結以後の占領下での武装
鎮圧で相当手酷い反撃を被っているという面が、アメリカ世論を刺激しているの
のだろう。

アメリカ国内の反戦活動が、ベトナム戦争時代と様変わりしてきている理由は、
つまりあやつらは腹が痛まないのである。

二十世紀における大きな主たる諸戦争が合衆国国民に強いた巨額戦費負担により
アメリカ国内反戦機運は、毎回為政者の政治的決断に影響を及ぼしてきたと記憶
するがいまや、 先の湾岸戦争の費用は合衆国国民一人当り金額で310ドル弱
ソニーのファミコン一台に満たないほどの支出で維持されてしまっては、戦争に

ているものと思われる。その対米国内GDP比較では1%という穏やかさだ。他ならぬ
同盟国の日本が、どれほど下支えしているものか。すでに推量の範囲を越えてみて
とれる域となっている。

湾岸戦争において一次、二次ともども、その戦費の大半がわが国などの同盟国の
負担によってツケ廻しとなることがなにか慣行のようなものになりさがって久しい。
さらに、戦争の期間は大方の予想をはずしなんと6週間程度と電撃戦と呼べるほど
手早かったため、米国の連邦財政収支については到底深刻と思われる域での影響
は生じなかった。

ここまでは、「殺す側の論理」である。

一方 、「殺される側」および国民的規模で「殺人幇助」を実行した我々日本人は
どこに面目があるというのだろう。



第一次岸戦争時、多国籍軍の活動規模はほぼ5億ドルを連日投じたとされている。
一日は、当時もいまも24時間。1時間は、60分である。24h X 60=1440 で
割ってみる。割らなくても良いのだが、貧乏人には5億ドルの間合いが分からない。
5億ドルを1440分でわれば、 1分でざっと35万ドル弱が人殺しに消えて行った。

楽天ブログでご活躍の富裕なる諸兄をもってしても、ローンを組み生涯賃金の
少なからぬものを投じて支払うほぼマンション購入価ほどのお値打ちを一分毎に人殺し
に投じたのである。肝心の引き金を引いていたアメリカは、その費用の10分の1しか
負担していない。罪の意識は軽く、米国の兵士にとって自国の富を招くがための
聖戦だという意識も、あながち間違っていないのかもしれない。しかし殺された
イラクの子供達の頭上に落ちたトマホーク一機130万ドル(ざっと1億4000万円弱)
の内訳20万ドル(2000万円強かな)ぐらいは日本人の分担金が投じられている。


テレビで観ていただけとは言わないで欲しい。無抵抗な子供達の頭上に投下された
ハイテク爆弾も、間違いなく税務署へ収めた税金が購ったものだった。

まあ、今頃罪の意識に目覚めても仕方がない。

それではこのトマホークを、日清製粉のカップヌードルかなんぞに換算してみて
貰えないだろうか。間違ってもネスレの粉ミルクは止めて欲しい。アフリカの
ひとつの小学校で、巡航ミサイル1機分でほぼ5、6年間は給食にカップヌードルが
出せるぐらいの見当になるはずだ。カネを人殺しに使うのがこの世の為になるの
か、ならぬのか今晩も寝る前に少しだけ考えてみることにしよう。


敬愛する皇后妃殿下のご実家のカップヌードルで、腹が一杯になったアフリカの
子供達の顔がみられたならばさぞや皇国の未来は小気味良いのではないか。という
ぐらいの事は、考えたりする。自分などは、安全保障というのはこういうもので
あって欲しいと思う。










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最終更新日  2006年04月22日 05時31分24秒
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