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2012.11.16
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カテゴリ: 90's
Editions



デビュー作は確か、京都のゼロ・レコードと並んで関西のサブ・カル・シーンの一翼を担ったと言っても良い、西宮市を拠点としたかげろうレコードからリリースされたシングルだったと記憶しています。多少前後するかもしれませんが、Aunt Sally の Phew や変身キリンの須山公美子、或いはチャクラの小川美潮、そして Haco さん。それぞれスタイルや音楽性は違ってもある意味百花繚乱、女性シンガー好きの私には堪えられない時代でした。

なかでもこの After Dinner は、本作に収められたライヴ作品の多くが海外での公演からの選曲であることからも窺えるように、日本よりも海外での評価が高く、むしろ国内においては知る人ぞ知ると言った存在でした。なにしろ「なに」にも似ていないのですから。褒め言葉(?)にしろそうでないにせよ、とかく「ストーンズみたいなロックン・ロールだよ」とか「ギターはマイブラみたい」などとついつい表現してしまう我々凡人とってはやっかいなグループです。洋楽の安易な焼き直しでないことはわかります。だからと言って「日本的」なのか、と問われるとそれはそれでちょっと困ってしまいます。

そんな彼女たちのエッセンスが詰まった作品が 1 曲目の "After Dinner" じゃないかと思います。テープ処理なのか変調された雅楽風バック・トラックの居心地の悪さと、無邪気に見えながらどこかしら不可解な部分が垣間見える大正期の童謡じみた歌詞、そしてそれらをなんなく包み込んでポップに纏めてしまうキュートなヴォーカル。深読みしようと思えばいくらでも深読み出来そうな音楽ですが、私にとってはとても中毒性の高い音楽でもあります。この CD を聴くと優に一ヶ月ぐらいは頭の中をグルグルと彼女たちの音楽が駆け巡るのです。特に、音の空間処理が印象的な "Shovel & Little Lady" や、ヒカシューの巻上公一氏と思しき男声ヴォーカルの素っ頓狂な合いの手が飛び出す "Cymbals At Dawn" 辺りはツボ中のツボ。会議中でもなんでもつい気を許すと口ずさみそうになっている自分に気付きます。

【Track Listings】
- After Dinner -
01. After Dinner
02. Sepia-ture
03. An Accelerating Etude

05. Shovel & Little Lady
06. Cymbals At Dawn
07. Glass Tube
08. Dessert
09. Sepia-ture II

- Live Editions(1986 - 1990)
10. A Walnut
11. Cymbals At Dawn
12. RE
13. Kitchen Life
14. Glass Tube

16. Ironclad Mermaid
17. After Dinner
18. The Room Of Hair-Mobile





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Last updated  2012.11.17 00:40:50
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