前作に引き続きなんとも不気味なスリーヴ(荒野の生首!?)、聴き手の不安感を煽るようなイントロに導かれて始まる、アルバムの冒頭を飾るにしてはあまりにも重過ぎる "Feed The Enemy"、或いはアルバム・タイトル「中古の陽光」とは一体何を意味しているのか。まだまだパンクの余燼がそこかしこで燻っていた 1979 年には、少し敷居が高い作品だったのかもしれません。とりわけデビュー・シングル "Shot By Both Sides" における、既製の価値観をすべてなぎ倒していくような圧倒的なまでの疾走感を期待していた向きからは、シンセサイザーを大幅にフィーチャーしたプログレ的な音作りは不評を買ったようです。ビートの利いたリズミカルな作品と、ミディアム~スローな重々しい楽曲がほぼ交互に配されるような構成なのですが、前者が逆にアルバム全体の沈鬱とも言えるイメージを助長しているかのような印象を与えさえします。
しかしながら世間の評価は何故かさほどでもないようで。先ほど列記したバンドと比較してもなんら遜色のない高い音楽性を有していると思うのですが、少なくともこの日本においての知名度の低さは、Radiohead 絡みで多少とも話題に上ることがあるとは言え、如何ともし難いものがあります。やっぱり Howard Devoto の粘っこい歌唱法と、特異な風貌(失礼)がネックなのでしょうかねぇ。
【Track Listings】 01. Feed The Enemy 02. Rhythm Of Cruelty 03. Cut-Out Shapes 04. Talk To The Body
06. The Thin Air 07. Back To Nature 08. Believe That I Understand 09. Permafrost