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2008.01.24
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カテゴリ: ★★★★★な本




<感想> ★★★★★



相性が悪いなぁ~と思いつつも吉田さんの作品を読んできた甲斐がありま

した。(汗)

純文学を中心に読まれている方の評価がどうなのかわかりませんが、エン

ターテイメント系を中心に読んでいる読者にとって吉田修一さんはイマイチ

しっくりこない作家という印象が強いのではないかと思います。 ただ、表現

力やキャラクターの造形力はピカイチで、私自身も既読作品のストーリーは

うろ覚えですが登場人物のキャラはやたらと印象に残っています。 恐らく




さて、あらすじにあるようなストーリーで純文学出身の作家がどのようなモノ

を書くのか・・個人的には、桐野夏生さんや高村薫さんのような「徹底的に描

ききる」タイプのものを想像していましたが、どちらかと言えば宮部みゆきさん

に近いものを感じました。 単に犯罪を描くのではなく、加害者や被害者の周

囲の人物にまで光を当てて、社会の矛盾や誰しもが心に抱えている淋しさを

テーマにしてストーリが進んでいきます。


「アンタ、大切な人はおるね?」

=中略=

「その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような

人たい」=中略=

「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。 大切な人が

おらん人間は、何でもできると思い込む。 自分には失うもんがなかっ

ち、それで自分が強うなった気になっとる。 失うものがなければ、欲し

いものもない。 だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、

失ったり、欲しがったりして一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺め

とる。 そうじゃなかとよ。 本当はそれじゃ駄目とよ」



今までの吉田作品とは明らかに一線を隔していますが、けしてエンターテイメ

ントの枠に留まる作品ではありません。 作家として本来持っている力を応用

したカタチになっているので、従来の読者の期待を裏切るものになっていな

いし、私のように「そのうちすげぇ~作品を書くに違いない」と思いつつ読み続

けてきた読者。 吉田修一・・そんな人知らないしぃ~という方。 あらゆる読




そんな理屈はさておき、とにかく 魂を揺さぶられる作品 に出会いたいとお考え

の方に躊躇なくオススメいたします。









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最終更新日  2008.01.25 11:31:28
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