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2008.02.19
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カテゴリ: ★★★★★な本





<感想> ★★★★★

本書は、格式と伝統を重んじるお嬢様学校の「読書クラブ」を舞台にした連

作短編です。 クラブには門外不出の「暗黒の読書クラブ誌」が存在します。 

そこには1959年から2019年までの50年間に学内で起きた出来事が綴ら

れています。 1960、1969、1990、2009、2019・・象徴的な時代を切

り取り、そこに連綿と受け継がれている「暗黒の読書クラブ誌」で時代を結び

つけて行く。 その構成は『赤朽葉家の伝説』と似ていますが、改めて桜庭一

樹さんの時代を切り取る鋭さに、ただならぬものを感じました。




ョッキングな事件でも世の中を動かす大きな事件でもありません。 圧倒的な

力で生徒を支配している生徒会。 華やかな生徒が集まり例年「王子」を産み

出す演劇部。 インテリヤクザの新聞部。 禁断の阿片窟である軽音楽部。 

そして校内の異端者が集う読書クラブ。 自意識の炎がメラメラと燃える彼女

達の密閉された世界においては、ほんの些細な出来事も窯変を遂げて伝説

と化してしまいます。 


本書は『少女には・・・』や『砂糖菓子の弾丸・・』とは違い、お笑い路線です。

しかし、その本質はこの二作と同様に今まで少女だった彼女達が、ある日いき

なり大人の入り口に立たされていること気がついてしまった戸惑いを描くことに

あります。 それこそがメラメラと燃える自意識の炎の正体なのではないかと思

います。 とは言ってはみたものの、当然ながら私は女子高生だった経験があ



ます。


余談ですが、以前 「文芸部の謎」 という日記をUPした時に、文芸部OG、OBの

方たちから貴重な情報を多数お寄せいただきました。 四半世紀近く経った現

在、母校の文芸部の活動内容を知る術を持ちませんが、もしかしたら彼女たち



いました。(笑)






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最終更新日  2008.02.21 19:22:19
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