梅林庵

初めてのサイクリング

平成28年7月30日（土）　午前5時過ぎ起床。晴れ。散歩をせず、本をだらだら読みました。陽が高くなりました。親方からから山の誘いなし。何をしようか。家の周囲に雑草が伸びました。草刈り機を背負おうか。でもよだきいな（「おっくうだな」の意、大分方言）。除草剤を撒こうかな。しかし、暑いな。やーめた。アイスコーヒーを淹れました。玄関に置いたキャノンデールを見て、勃然、よしこれに乗ろう。このサイクルは、息子のお下がりです。これまで運動公園に行ったり、家の周囲を回ったり。遠乗りはまだでした。   　空気圧のメモリのついた空気入れを、押し入れから引っぱり出しました。目安は8気圧。タイヤがパンパンになりました。サドルにクッションを被せ、ラバーのついたパンツを履きました。今日のコースは畑野浦峠～尾浦～空の地蔵～色宮漁港～浦代峠～木立。40kmです。峠が3つあります。初めての遠乗りなので不安でした。写真は一つ目のピーク｢畑野浦トンネル｣です。ジリジリ焼かれる登り道でした。ギア比を下げました。止まらずにすみました。時速は8～10kmでした。  　トンネルの中はとても涼しかったです。火照った身体が冷えました。中の走行は、ライトと後方の点滅灯を付け、グラサンを取ります。これ、鉄則です。抜けて、一度畑野浦集落の手前まで下りました。ブレーキを掛けないと、どんどんスピードが出ます。50kmを越えると恐ろしい。途中で尾浦トンネルにハンドルを切りました。中はクネクネ曲がり、出口が見えません。気味が悪かったです。抜けた途端、バッと視界が広がりました。仙崎と入津湾の湾口です。養殖筏の中はブリです。彼方の水平線は太平洋。  　空の公園に向かってまた登りでした。  　青い空が目に沁みました。  　ピークに公園がありました。そこから色利までは一気の下り。カーブが多く、ブレーキを多用。途中に｢空の地蔵尊」と書いた幟がありました。  　この辺りは尾根筋です。リアス式海岸の豊後水道は風光明媚です。それを見渡す展望所があちらこちらにあります。その一つ「釣りバカ日誌19ロケ地記念撮影スポット｣に寄ってみました。  　 絶景でした。半島の近くに見える二つの島は沖黒島・地黒島。その間の瀬は千畳敷です。左の向こうは豊後水道を隔て宿毛市と沖島。佇みました。鳥のさえずり、そよぐ風、草いきれと蝉時雨。ジリの中の亮さんにこの景色を見せてあげたいです。  　下る路面のところどころに凸凹がありました。注意しないとハンドルを取られます。下り終えて海風館（「シーフーカン」と読みます）に寄りました。鯵の丸寿司をおいてないか訊きました。ありませんでした。仕方がないので水を飲みました。写真は自販機前の製氷貯氷施設です。できたばかりのようです。この季節です。旋網の網船に腹一杯となるよう沢山こさえなければなりません。  　おっさんがテングサを干しているところに行き合わせました。止まって写真を撮らせて欲しいと言いました。彼曰く「おおいいぞ。ところで兄さん、どこから来たんかの？へぇ木立な、ほいたらそこじゃーえ、ほいてそん自転車ぁなんぼすんのな、30万位かの？ワシん息子ぁおまい、100万するんぅもっちょるんど、あちこちん大会でこいでまわっちょるわい、えっ、こんテングサな、こりゃーおまい、ここん海でとったんよ、潮が引いてじゃねーんぞ、ボンベぅかるーての、潜って採るんじゃが。ほいてこげーやって干いてからの、長野ぃ送るんよ、長野たーおまい長野県のことぞ、トコロテンになるんじゃが、ほいてからの、そんトコロテンちゃーどげん字ぅ書くか兄さん知っちょるか？心が太いっちあつるんよ。こんテングサでできたトコロテンぅ喰うたらおまい、心がおーけなるんじゃーがよい」。暑いのでぼつぼつ、といい、サヨナラしました。交通事故に気をつけるようにと見送ってくれました。   　もう一度、峠を越えました。浦代トンネルを抜けたら私の集落です。疲れました。シャワーで汗を流しました。早速昼ビア。本を読みながらコックリ。気がついたら寝入っていました。寝汗をかいていました。再度シャワー。黒ネクタイを結びました。近所に不幸があったのでした。親戚ではありませんが、そこは隣保班。通夜に向かいました。遺族にお悔やみを言いました。明日、午後3時から葬儀とのこと。 　とって返しました。着替えて妻と約束のつね三へ。取るものもとりあえずのプハーッ。たまりません、この感触。  　大将、出羽桜をやってちょうだい。それと鰻肝もね。   　妻が、鱚天、穴子天、鱧天のどれも食べたいと言いました。全部注文したら食べきれません。私「大将、ミックス天麩羅はできるの？」大将「あいよっ」。出てきました。流石です。   　これ、客が置いていったんだ、と言いながら出してくれた酒。早速抜栓しました。中庸の味でした。   　この日は、常連のジュンちゃんと隣り合わせでした。関西からこのまちに引っ越してきたという旦那と3人、意気投合しました。まん中が水産研究所に勤務のジュンちゃん、右が関西弁のおやっさんです。   　次の写真は自然薯です。妻の注文。  　ジュンちゃんがこれを注文し、私たちへ回してくれました。鮮度がよすぎて味がわからないほどでした。石鯛でしたが、ごく一部の人たちはこの魚を「あなたに食べさせ鯛」というんだそうです。  　シリタカニイナ（チャチャンポンとも言います）です。妻がクルクル回して引き出しました。これ、サザエに勝る美味しさです。  　〆に握りを頼みました。おおーっ、鮎の姿寿司です。酢締めにしてありました。その向こうは雲丹とウチワエビ。  　あー、いい気色になった。さあ返ろうか。ん？ちょっと待てよ。今日はうまいもん通りの夏祭りでした。つね三はその通りの入り口付近にあります。暖簾を出て、ちょっと覗いてみようか。ホコ天になっていました。賑わっている。  　氷柱なんぞを立ててありました。これもいい感じです。  　おりょっ！datelineがビール注ぎをしている！このところ残業続き、今日も日中は仕事だったのに。贔屓の店に駆り出されたのかな。ビールを飲ませるから手伝えと誘いがかかったのでしょう、酒のあるところにはどこまでも、付き合い一番身体は二番のフカです。  　弊社の若者グループもボランティア参加。まちかど広場でガキンチョを対象にした催しをやっていました。射的なんぞもありました。ん？ドラエモンがビールを飲んでいる！彼も今日は仕事だったはず。お疲れさまです。   　野郎ばかりでは興醒め。綺麗どころも載せないといけません。夏祭りには浴衣と相場が決まっていますが、ほんによかですばい。ちなみに二人はリケ女。知的だな～。  　おっ、此方にも弊社社員が。男性の方はランナー。女性は営業のエースです。二人とも仕事を忘れ楽しそう。夜は長い。今日は腹一杯飲むんだろうな。いいないいな。それではお先に。  今日の一句蝉時雨海に染みこむ空地蔵天草を返す額に藁の帽鮎寿司の色に近づく盆帰り今日の写真は私の太ももです。サイクリングで陽に焼けました。ヒリヒリします。シーブリーズをペチャペチャやりました。沁むーっ！  それがどうしたっていうんだ。