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妙な夢を見た一日でした。何かこう、オカルト系ですか?そんな感じの夢で起きた一日でした。何度も何度も夢の中で起きたり。最後の方にはちゃんと区別がついてました。凄いですね。慣れ。凄い強い奴に、それこそ漫画クラスに強い奴に追われてるんですが。何故か長門を呼べば助けに来てくれるという意味不明なものだったり、ポポノタンとかいうモンハンでチラッと聞いた様な名前がフルーツとしてスーパーで売られてたり、まあ色々です。夢から何度も覚めてでもそれも夢で、その度に同じスーパーへ行くのですが、さっきのは夢だったんだよと言わんばかりに色々内装が異なってたりしました。あと、家の網戸にセミの死骸が張り付いていてその上に凄まじい数の蛆虫が群がっててそれを殺虫剤で退治してました。しまいにはパソコンが喋り始めました。何と言うか、今日は夢のインパクトが強くて他に書くことありません。さて、明日は小説アップできるかな。昨日のやつに色塗りました。トップ絵(仮)です。自分で描いててなんですが、色々な部分でスゲー違和感があります。ちゃんと色の事勉強しようかな。フォントも間違ってる感があります。
Oct 31, 2007
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今日は珍しく、朝から実験でした。実験は何時もの二倍くらいの量で。オートクレーブという、高温高圧をかける事のできる機械に耐熱ビンに水と薬品を入れます。しかしここでハプニングが。ビンを一つ割ってしまいました。なんでしょうね。実験は何度もやっているのですが、大体の実験で物を壊した覚えがあるのは。はっはっは。まあいいでしょう。このために高い学費を払ってるんですから。実験終わって帰宅。夕飯を食べると、二時間ほど寝てました。何故かポッキーが家にある夢をみまして。起きてポッキーが無い事に物凄くテンションが下がりました。なんでしょうこの感覚。そんなにポッキーが食べたいのでしょうか私は。さて、今日のハンターハンター。会長かっけー。この一言につきます。というかほんと面白いですなあ。ピトーが会長を第六感で危険と判断した事から、会長の力は結構全盛期に戻ってるのでは無いかと予測。ピトーが先に攻撃を仕掛けたのにも関わらず会長の攻撃が先に当たったのは、すでに会長が念の領域を作り出していたからでは無いかと思います。富樫さんの描く老人の格好良さは異常。下書きです。手直ししたり色塗ったりします。
Oct 30, 2007
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さて、今日は暖かく冷たい、とても良い空気の日でした。大学は日曜日なので、当然ありません。実験があるので私は行きましたが。ですが、何時もは居る下級生達は構内におらず。停滞したようにゆっくりと流れる空気がとても心地良かったです。木々に囲まれ、自動販売機施設のイスに座り、音楽を聴きながらゆったりと待ち時間を過ごしていたのですが。不思議ですね。リラックスのためにかけた音楽がむしろ邪魔になっていました。自然は五感全てで感じるものであるのでしょうね。木々が揺れる音や風の流れる僅かな音が何よりも豊かな音楽として私の五感を楽しませていました。大学が山の上にあって良かったと思ったのはそう多くありませんが、今日はそう思いました。さて、明日も朝から実験です。何時もより数が多いので、手早くやっていきたいですね・・・。疲れそうだ。そして最近絵とか小説の更新頻度が落ちてる感が。書いて無い事も無いのですがなかなか完成しないのです。なんというか、もっと練習したいですね。
Oct 29, 2007
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何か気持ちの良い一日でした。すごしやすい感じで。もう少ししたら、コタツを出す事になるのでしょうかね。パソコンを使う時は寒い季節がやってくるのですね。模様替えしてパソコンをコタツで使えるようにしましょうかねえ・・・。さて、21世紀少年の下巻、最終巻を読みました。なんというか、連載で見ていた時とは違う感動が。ともだちの正体をケンヂがポツリとヴァーチャルアトラクションの中で本人に告げるシーン。そこを読んで、もしかして浦沢さんはここを描きたくてこの漫画を描いたんじゃ無いかと思ったりしました。もちろん違うでしょうが、私はそう感じたのです。全ての謎が氷解するとか、ともだちの正体が分かるとか、そういう物語的な伏線などは関係無く、そもそもこのシーンを一番初めに思いついてこの漫画を組み立てていったのではないかと。勝手にそう思い込んで、なんか感動してました。この最終話は賛否両論らしいですが、一番しっくりくる形に収まっている感じがします。最後に正体を明かすというエンディングならば、こうしたキャラをもってくる以外に無い、という以上にちゃんと収まっています。漫画に限らず、物語というものには読み手が創造する部分があってこそ面白い。想像ではなく、創造です。劇中で語られなかった謎や矛盾とも思える箇所を自分なりに解釈して補完する事で、初めてその物語は完成するのだと。そう考えると、作り手が与えられる部分などあまり多くありません。そして、それが物語を読む楽しみでもあるのだと思います。購入した一冊の漫画を、理解できずに面白くないと断ずる事は至極簡単ですが、想像を創造し、自分なりの物語を作る事が出来るから面白いです。誰しも作家であり、誰であっても世界を創る事は可能であり、もちろんそれは作り手の創りだした世界の範疇を逸脱するものでは決して無く、しかし作者の想像を超えた創造を作り出す事すら可能です。何故、ともだちの正体が彼になるのか。明らかになっていない不透明な部分を自分なりに解釈して、この物語をさらなる感動作に仕立て上げる事が、読者としての役割でもあると思います。だからですね。私のともだちよ、実家から全部持って帰ってきなさい。
Oct 28, 2007
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何て眠いのだろう。そう感じた一日でした。さて、今日はゼミへ少し顔を出して、学漫の部会へ。なにやら色々やってましたね。まあそこでは何も書く事が無いです。部会が終わりまして、とある漫画を借りる&貸すために友人宅へ。せっかくなので適当に惣菜を買って友人宅で飯を食べる事に。いや、魚はほんと上手いですね。魚の南蛮漬けなんて最高ですよ。やはり人間、カレーだけでは生きていけません。3週間続いたカレー生活に終止符を打った記念に少しお金を使いました。ほんとに少しですが。その後、亀田さんの謝罪会見の動画をみておりました。アレですね。何といいますか。謝ってる様に見えるとか見えないとかそんな事以前に、マスコミがプロ過ぎて20の若造には耐えられない感じのアレでした。マスコミこええ。所々矛盾も感じられて良い感じにカオスでした。何か聞いた話ではどっかの雑誌で漫画が連載されるらしいじゃないですか。凄いですね初音ミク。もといニコニコ動画。その漫画にネギが出てくるかどうかで評価が分かれる事になりかねないのが面白いところです。
Oct 27, 2007
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何か最近凄い眠いですね。お布団が幸せをくれる季節になりました。さて、今日は昨日へタレて逃げた実験へ行って来ました。サンプル数が少なくて楽でした。これからデータ整理か・・・。レポートも出さなくてはいけないのですがね。ここで小話を一つ。ある親子の物語なのですが。ああ、何時も上げてる様な無駄に長い様な感じのものでも下手なギミックをこらしているでもありませんのでご安心を。-------------------------ある所に、上半身裸で商店街をうろついているオッサンが居ました。何か嫌なことでもあったんでしょうね。頭を無駄に振り回しながら誰かに対して罵詈雑言を発しています。手にはお酒が。日本酒です。大吟醸です。そして昼間です。それを見た一組の母子が。ちなみに娘です。五歳くらいの。「ねーねーお母さん。あの人何してるの?」「しっ!駄目よクルミ。見ちゃいけません」母親は大事な我が子を抱きしめるようにしてその場を去りました。数十分後。オッサンはまだそのままです。むしろ酷くなっています。頭には無駄に多くのネクタイが巻かれていました。罵詈雑言は意味の無い奇声に変わっていました。それを見た一組の母子が。ちなみに娘です。五歳くらいの。「鬱屈した精神がお酒を摂取する事でストレスによる自己の崩壊を免れようとしているのね。超自我がイドと自我を押さえつけた見事な防衛機制だわ。社会的には褒められたものではないのでしょうけど、彼も意識的に無意識をきどっているだけで、己が社会的に認められた存在では無い事を理解しているはずよ。それだけに彼は賞賛される価値があるわ。だって彼は…………」「いい加減にしなさい! ほら、見るんじゃありませんってば!」母親は泣きそうになりながら大事な我が子の口と手と足を抱きしめるようにしてその場をさりました。-------------------------いや、何となく思いついただけです。なんというんですかね。反応の違いですか?さて、明日は何をしましょうかね。〆切が迫っている学漫の原稿にでも手をつけますか・・・。思ったより実験が入ってて間に合わないかもしれません。
Oct 26, 2007
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「ほら。捕まえましたよ」 正に一瞬。光恵は、葉月にとっては雷の如き速さで、しかしとても優しくその肩に手を置いた。 だが、光恵が葉月の肩に触れた瞬間。 葉月の体が、突如として消滅した。「なっ…………?」 光恵が驚く中、葉月が居た空間には、手の平サイズの薄い紙が舞っていた。 その紙には複雑な紋様が描かれている。「符術? 色々出来る人だとは思っていたけど、こんな事も出来るなんて。それもかなりのレベル…………!」 光恵は葉月に改めて敬意を表した。自立的に会話もこなす身代わりの人形など、聞いた事も無い。そもそも、こういった魔術的な技法はとうの昔に廃れており、使用者が極端に少ないはずなのだ。「一体、何時入れ替わったの? それとも最初から…………?」 言いながら、光恵は教室を飛び出した。 すると、教室を出て右側。長い廊下を走る葉月の姿が見えた。今にも角を曲がる所だ。ここは一階。人の眼に付く外へ出られては厄介だ。 アッシュとの合流を計っているのだろうが、それをさせるわけにはいかない。まず、勝ち目が無くなる。 だが、問題無い。身体能力に差がありすぎる。すぐに追いつくだろう。 そう考えて駆け出そうとした所で、気付く。 何故、わざわざ見つかりやすい方へと逃げたのだろうか、と。 この教室は廊下のほとんど端に構えられている。教室を出て右へ行けば、中央玄関が存在するが、逃げる姿の見える長い廊下。左側へと向かえば、すぐに十字路式の別れ道。すぐ近くには階段がある。それに、外へ出るだけなら、実は左へ曲がった方が近いのだ。何故なら、校舎棟を繋ぐための渡り廊下が存在するからだ。 そう考えて、光恵は懐からシャープペンシルを取り出した。そして、蓋を素早く取る。背中を見せて逃げる葉月に命中させるべく、親指と人差し指で蓋を弾いた。 狙うは右肩。 弾丸の様な速度で打ち出されたそれは、仮に命中すれば体を貫くだろう。だが、右肩ならば致命傷にはなるまい。 果たして蓋は、見事に命中した。だが。「やっぱり」 背中を見せて走っていた葉月は偽者だった。またしても小さな紙が宙を舞う。「と、なると…………」 逃げたのは左側だ。 光恵が廊下の十字路へ移動すると、やはり葉月の姿が見えた。 それも二人。 十字路の右側と左側の廊下。別々の方向へ移動する二人の葉月。どちらが本物なのだろうか? 光恵に迷いは無かった。 先ほどのシャープペンシルを両断、それを両方へと同時に投擲する。 それはやはり正確に、葉月の右肩へと吸い込まれるように命中した。 そして、二人の葉月はそのまま消失した。 勢いを失う事無く壁に激突してめり込んだシャープペンシルの鈍い音が、静かな校舎に響く。 この二人も違う。「じゃあ、上かな」 残る可能性は、廊下の十字路に残された最後の道。その方向には階段と一つの教室しか無く、放課後の現在、各教室は施錠されている。だから、階段で上へ昇ったとしか思えない。 光恵は駆け出した。 すぐに捕まえられるだろう。 「まあ、全部ハズレなんだけど、ね。ごめんね光恵ちゃん」 光恵が退出して、意識のある者が居なくなった教室で、葉月は呟いた。 初めから、葉月はほとんど動いていなかった。 ただ、消えていただけ。 葉月が知らないうちに、葉月の護衛として教室に居た組織の人間が消えていた方法と同じ理屈だ。 葉月は、人の五感から限りなく感知されにくくなっていたのだ。スクールブレザーのポケットに入れられた、小型の機械によって。 現在気絶中の護衛の男は、その任務の性質上、迷彩機能を搭載した戦闘服を着用しているだけの事だ。 葉月の使う符術はそれほどレベルが高くない。それでも、扱えるだけでも凄い事なのだが。 自立的に本人らしく会話を行うなど、今の葉月には不可能だ。せいぜい、単純な行動を命令させる事しかできない。 だから、光恵が護衛を叩きのめし、葉月から視線が外れた瞬間に入れ替わったのだ。光恵は目に見える偽者に眼がいって、本当の葉月に気がつかなかったのだった。 会話は少し横に立っていた葉月本人が行っていた。 後は、念のためにと光恵が教室を出た僅かな間にアッシュに渡していた符を、彼にばら撒かせれた。もし、アッシュが自分から離れる様な事があれば、そうしておいてくれと言っておいたのだった。 アッシュは何の意味があってそんな事をするのか理解していなかっただろうが。 葉月は己が狙われていることをちゃんと理解していたし、日頃からそれなりに対策はしていたのだ。「さて、これからどうしようかしら」 光恵はすぐに戻ってくるだろう。階上に向かった葉月が偽者である事に気づき、迷彩効果の機械を使った可能性に思い至る事で。葉月は光恵の思考能力を過大評価してはいなかったが、正しく評価していた。 ここに戻ってきた光恵はきっと自分を見つけてしまうだろう。 だから、その前にここを離れなければいけない。 だが。「ただ逃げるだけというのも、面白くないわね」 光恵が戻ってきたのは、それから数分後の事だった。 葉月の思うとおり、光恵は可能性に思い至ったのだ。階上で発見した葉月も偽者だった事に気付いた時は愕然としたが。 すでに教室を撤退した後だろうが、一応の確認も込めて、光恵が教室へと入った瞬間。 光恵はまたも愕然とした。「あ、戻ってきたのね。さすが光恵ちゃんだわ」 葉月は未だ教室に居た。 隠れもせずに、悠々と机に座っている。「…………どういうつもりですか?」「どういうつもりだと思うかしら?」 問い返され、光恵は言葉に詰まった。 そして、気付く。 床が液体で満遍無く濡らされている。 何かの揮発性神経毒か? いや、それでは葉月もただでは済まないだろう。むしろ、生物としての基本能力的に差がありすぎるため、葉月の方がより危険なはずだ。 床を見ると、薄い紙切れが落ちていた。(なるほど。符術で水を発生させたのか) 水に何の意味があるか分からないが、不用意に近づくわけにはいかない。 葉月がわざわざここに残っているという事が、光恵の警戒心を最大限に引き上げていた。 つまり、彼女にはこちらを倒す算段が有る、という事なのだから。 そうでなければ、戦闘能力において格段に劣る葉月がここに残る意味は無い。 そう、戦闘能力では葉月に勝ち目はまるで無いのだ。一匹の蟻と人間が戦えば、その勝敗が明らかであるのと同じだ。 だからこそ不気味だった。 普通に考えればまるで勝ち目は無いのに、勝てるだけの何かを用意している。「どうしたの? 私を捕まえるのだとおもっていたのだけど」 挑発だ。耳を貸すな。 迷彩機能を使っていたと思われる事から、葉月の符術はそれほど強力ではない。だから、あそこに居るのは間違いなく本物だ。先程と同じく、偽者の近くで本物が話している可能性も有るが、同じ手は使うまい。 だが逆に、簡単に捕獲できるのでは無いかとも思ってしまう。 ここから葉月に近づいて、葉月が死なない程度の打撃を加えて気絶させるまで、0.1秒もかかるまい。普通の人間が、物を認識して反応できるまでに0.2秒は必要だ。葉月は異能者であるが、身体能力は普通の人間と変わりない。 だからこの距離ならば、仮に光恵が動けば、葉月が何が起こったのかも分からない間に気絶させる事が可能なのだ。 いや、待て。違う。 だからこそ警戒すべきなのだ。そんな事は葉月も分かっているに決まっている。それなのにこうしている、という事は、そうした絶対的不利を跳ね除ける策があるからだ。 光恵が動きあぐねていると、葉月は懐から何かを取り出した。「スタンガン…………?」 手の平サイズの、護身用として売られている市販品。組織が開発した、普通の人間には絶対に使用不可のものでは無い。「どういうつもりですか? そんなものじゃ、私の動きは何一つ止められませんよ」「さて、どうでしょうか」 葉月はおどけた様に笑う。なんという余裕だろうか。光恵は己が冷たい汗をかいている事に気付いた。絶対的有利なはずなのに、追い詰められているのは逆に自分であるかの様な錯覚を覚えている。 スタンガンを取り出したという事は、床の水を利用しようという事だろうか? いや、それにしても普通のスタンガンでは使用する意味が無いし、そもそも何故手の内を見せるような事を…………。 そこで、光恵は考えるのを止めた。 葉月のペースに、完全に乗せられている自分に気付いたからだ。頭の勝負で勝てるとは最初から思っていない。 だから、特攻あるのみ…………というのはやや強引だが、実際にそれしか手が思いつか無い。「ねえ、気付いてる? 光恵ちゃん。貴方、縛られてるわよ」 耳を貸すな。 光恵は水で濡れた床を蹴り、一瞬で葉月へと迫った。葉月に反応など出来ない。 その死なない程度にかなり手加減された手刀が葉月の首筋に吸い込まれていく。「ガッ…………!」 短い悲鳴は葉月のもの…………では無い。 光恵はそこで、呆気なく気絶してしまったのだった。 「なんで物を投げなかったの? 動揺したからって思考を縛られちゃ、まだまだよ、光恵ちゃん」 余裕の顔で、葉月は昏倒した光恵を優しく抱きとめた。 その横で、役目を果たした符術の人形が消える。 人形の手に握られていた、組織開発の超危険スタンガンが床に落ちて、乾いた音を立てる。 そう。葉月は消えていなかったが、作り出した人形を迷彩機器で消していたのだ。 葉月の前で腰をかがめ、スタンガンを構えた人形を。 つまり、光恵は自分からそれに飛び込んだのだった。 ほとんど賭けの策だったが、何とか上手くいったようだ。正直、成功する確率の方が少ないと見ていた。そもそも消していた人形に、光恵が気付く可能性もあったのだから。 光恵は頭が良い。だから、床に張った水など、色々と余計な事まで考えてくれて、動揺を誘えた。結果的にそれが思考の視野を狭める結果となったわけだ。 ハッキリ言って無謀以外のなにものでも無いが、仮に逃げていたとしてもジリ貧だっただろう。結果的に何とかいったので、良しとしよう。「さて、アッシュはどうしてるかしら」 その頃アッシュは、ある人間と対峙していた。-----------------------さて、何ともご都合主義なお話です。陳腐な戦闘シーンは何か恥ずかしいので、もっと勉強してきます。もっと早く面白い話が描ける様に頑張りたいですなあ。
Oct 25, 2007
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風邪が落ち着いてきました。まだ鼻水は酷いですが。さて、明日は実験です。面倒臭いなあ。と、言ってしまいます。実験は楽しいですが、下準備が面倒です。色々動かなければいけないので。特に、乗り物に弱い私としては、車で遠くの川まで行って水を取ってくるという作業が正直とても嫌です。明日は車酔いが酷ければ、実験せずに後日に持ち越そうと思います。ていうかそれくらい乗り物に弱いです。昼からなので、昼飯を抜くても有りますが、薬の関係もありますしね・・・。小説を描いてる途中でたまに思います。なんでこんなに稚拙なのだろうかと。絵を描いてる時もたまに思います。要は練習が足りないわけですね。様々なものから様々なものを吸収していかなければ。今日はそんな事を強く思った一日でした。絵に関してはまるで自信を持っていないのでそれほどでもありませんが、小説の方でそう思うと結構心にきます。なんというか、やはり絵よりも文を描いてる方が好きなのだなあと思います。もっと色々な小説を読んで、もっと色々な知識を身につけよう。状況描写も、テンポでも、キャラクターの動かした方等も、結局はプロの方の模倣ですから結局は劣化しています。それ以上を求めていかなければいけませんね。つまりは個性との融合です。そこで自分自身とは何かと己に問いかければ、そんな形而上学的な問いは何の意味も無いように思え、しかしそこに答えがあるのかどうかと考えればそれが一番近いような気がしないでもないです。まあ、描け、という事ですかね。それが一番の近道ですか。アマチュアがプロになりたいなら、練習あるのみ。
Oct 24, 2007
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今日はしんどい一日でした。というのも、鼻風邪が酷かったからです。頭がぼ~っとします。朝早く病院へ行くために早起きをしたのも原因かもしれません。ゼミで発表があったのでしんどかったです。さて、ハンターハンターですが。落ちてきた男二人は会長とゼノでしたね。会長が古い知人と会うと言った時、既出のキャラから出すならまあゼノかマハしかいないだろうなあと思っていましたが、まさか本当にそうだとは。いや、まあ古い知人はマハの方で、一緒に行動したのがゼノ、という事かもしれませんが。年齢的に言えば、会長の方がかなり年上のはずですから。いや、どうなんでしょう。念使いは年を取るのが遅くなるんでしたっけ?しかし、演出は想像を遥かに超えていました。さすが富樫さん。あの二人が龍に乗ってる所がほんと格好良い。そして、ゴン達も突入しましたが、出口のすぐ側にはユピーが居ます。どんな感じで進むんでしょうかね。すげえワクワクします。新暗行御史の最終巻で、文秀が格好よかったので描いてみました。でも似てない。何か色々違う気がしますが、この作品は面白かったです。次回作にも大期待ですね。
Oct 23, 2007
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何か鼻風邪引いた感じです。まあ、この季節しょうが無いですかね。今日は恐ろしいまでに書く事がありません。薄い人生送ってるとかそういう事ですかね。そもそも、周囲に対する観察能力が足りない気がします。明日から一つ一つの事柄に関してもっと真剣に考えていこう。で、明日って何時ですか?さて、それはそうとして。ナムコクロスカプコン、ようやく終了しました。密度の高いゲームでしたね。RPGとしては一級品だと思います。まあ、気に入らない人も居るでしょうが。終了する頃には、各ゲームのキャラに対して思い入れが深くなり、何とも言えない気分になりました。各ゲームのシナリオに矛盾する所も確かにありましたが、まあそれはそれ、これはこれ。一つのゲームとして見た場合、良く纏めたなあと思います。最初は正直、あまり期待はしてませんでしたが。聞いていた評判があまり良くなかったので。しかし、私の心に、確かに刻まれた名作になりました。こういう出会いがあるからゲームは止められないのです。色塗りが良く分からなくなってきました。もともと色塗りは下手な方なので、まあ最初から何もわかってはいないのですが。どうすればさらに良くなるか、もっと考えながら塗らないといけませんね・・・。
Oct 22, 2007
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雨が強くなってきた。 雨は好きだ。というより、自然そのものを愛していた。彼等は決して、己の存在意義を求めず、しかし、絶対的にそれを持ち合わせている。 赤い傘を回して遊ぶ。 これは何かの運命なのかもしれない。 そう考えざるを得ない程、それは偶然的で奇跡的だった。 本来ならば、もっと後で己の人格が発現するはずだったのだが。「如月葉月の能力のせいか…………。これが、吉と出るか凶と出るか」 呟いて、苦笑する。 凶でしかあるはずがない。仮に、19の吉と1の凶が書かれた二十面ダイスが有ったとして、何回振ろうともこの局面では凶しか出ない。 如月葉月にとっても、己にとっても、この体の本来の持ち主であっても。 それは己以外、誰もが望んでいない事態であり、しかし、己にとってはこんなに早く、それもこんな形で人格を発現してしまった事は予定外であるのだから。 仮に吉が出るとすれば、それはとんでもなく予想外で、常識を遥かに超えた何かが味方した時でしか有りえない。「さて、どうするかな」 すでに色々と行ってはいるが。一年前に行った作業も含めて。 ここ数日で、如月葉月やアッシュの姿を目撃した。すれ違った事も有る。この学校に溶け込んでいる組織の構成員とも、おそらくは何度かすれ違っているのだろう。しかし、彼等は自分に気付かなかった。自分が現在、ここに存在していられる事が何よりの証拠だ。「それは重畳…………だが、な」 自分の体を、いや、本来の持ち主の体を見おろして、嘆息する。「いやはや、何とも頼りない体だ」 普段から運動などしていないのだろう。走ってみて、すぐに息切れしてしまった事が何よりの証拠だ。 かなり衰えているとはいえ、未だ能力者。一般人に基本能力で劣る事は無いだろうが、それはそれだけのものでしかない。まともな戦闘は望めないだろう。 つまり、自分が精神を乗っ取った人物が明るみに出れば、即座に死と負けを意味する。 何といっても、責めるための取っ掛かりが見つからなかった。 ターゲットである如月葉月には、常に監視が付いているであろうと思われる。一年前に自分が起こした事件を鑑みれば、何故かこの場所にこだわっている彼女に対して、何の処置もしないまま放置、という事は非常に考えにくい。 眼に見える範囲に居ない護衛は付いていると考えるべきだ。 そして、それはほとんどただの高校生に成り下がってしまった自分には、下手に一人で行動を起こせば、致命的な結果になりうる事を示している。 だからこそ今まで、精神支配で動かせる駒を集めていたのだった。いくら集めても無駄になるかもしれないが。所詮はただの人間だ。 なんとも動きにくい状況だ。 だが、自分には時間がほとんど無い。何時までもこうしているわけにはいかない。今動いている事も、それに起因していた。「…………………………」 そろそろ、大きく動くべきか。 どうせこのままではジリ貧だ。向こうはおそらく、自分がこういった状態に在る事を予想しているだろうし、そうなれば、自分の犠牲になった生徒の目星もつけている事だろう。失敗したらそこまで。それでいいのかもしれない。 自分の考えに、またも苦笑する。 まただ。また自分は、自分が求めているものとは正反対の事をしようとしている。あの時、アッシュに指摘されたというのに。 だが仕方が無い。背水の陣を敷くとしよう。動き始めたら、もう止まる術はないのだから。 と、その時。どこからともなく、濡れた地面を蹴る音が聴こえてきた。 見ると、向こう側から傘を持たずに走って来る、女子生徒の姿。何の意味があるのか知らないが、左手首にネックレスを巻きつけていた。 グレーの苦笑が、凶悪な笑みへと変わる。 ちょうどいい。 アレを、始まりとしよう。 そう決めると、グレーは、まず、携帯である人物と連絡を取った。 教室の扉が突然、控えめに開け放たれて。 扉を開けた張本人は非常に気まずそうな表情を作った。「あの…………お邪魔でしたか?」「そんなわけ無いでしょう」 アッシュの手は自分の腕に伸びていて、しかも近距離で眼を合わせているのだから、そういう勘違いをしても仕方ないのかもしれない。 実際は睨み合っているのだが、見詰め合って見えなくも無い。「全くだ。あまり上手い冗談ではないな」 アッシュは慌てず騒がず、そっと葉月から手を離した。「それで、何の様だ? 形梨光恵」 アッシュに形梨光恵と呼ばれたその女子生徒は、決してただの女子生徒ではなかった。アッシュが属する組織の、異能力を持たない一般構成員であり、葉月の日常生活を観察する役目を背負っている。詰まる所、葉月の監視役であった。そして、護衛の役目も背負っている。異能力は持たないものの、その戦闘能力は高いらしい。実際に戦っている所を見たわけでは無いので、光恵の護衛能力に関しては、葉月には何ともいえないが。 光恵の事を葉月は承知済みで、葉月と光恵の関係は良好だった。 真面目な性格で、生徒会副会長を務めている。眼鏡に三つ編みという地味な外見だが、素材は悪くないと葉月は感じている。「頼まれていた全校生徒の動向等のチェックリスト、完成していたのでお持ちしたのです」 光恵の言葉に、アッシュは訝しげに眉を顰め、光恵の持ってきた分厚い数冊の冊子を受け取った。「何? 早いな。それにどうしてこんなに多い」 アッシュが頼んだのは、全校生徒の学内での最近の動向を簡単に調べたリストを三日以内に作れ、というものだった。 その目的は、当然グレーを探す事にある。グレーがここ最近行動を起こしたのなら、必ず何か、精神を複写した生徒には変化があるはずなのだ。簡単で良いので、怪しい人物を幅広い範囲でピックアップしたい、というのが趣旨だった。 葉月もその場に居合わせたので知っている。アッシュが光恵にそれを指示したのは、今朝だったはずだ。だから、アッシュが驚くのも頷ける。 だが、葉月は光恵の言葉の違和感に気付いた。「完成していた、って言ったわね。どういう事?」「それに、何だこれは? 所属する部活動に趣味、家族構成だと? 最近の動向も詳細に書かれているな…………。有り難いが、これはどういう事だ?」 アッシュが渡されたリストには、全校生徒の詳細な情報が記されていた。学内での最近の動向、などというレベルでは無い。個人のプライバシーな情報が網羅されていた。 葉月とアッシュが問うと、光恵は困った様な何とも言えない表情を作った。「いえ…………それは丸山生徒会長が秘密裏に作成していたものだそうです。何でも、生徒の情報を全て知る事が上に立つものの使命だとか良く分からない理由で」「生徒会長……公爵君の事か…………」 アッシュは呆れた様に溜め息を付いた。葉月は失笑してしまったが。いかにも彼らしい理由だと思ったのだ。 個人情報保護法など光速でぶっちぎったものがここに存在していた。「このリストが倫理的にどうなのかはさておいて…………非常に有益な情報と言わざるを得ない。彼には礼を言っておいてくれ」 言いながら、リストに眼を通し始める。しかし、膨大な量であるので、一つ一つ確認していくのは時間がかかりすぎる。 なので、ここでは目星をつけている者に焦点を絞って調べる事にしたようで、ページを開く手は淀みない。 目星をつけている者。つまり、それは怪しい者という事に他ならない。この場合、一年前、グレーに接触した事のある者に限られる。それはそれほど多くない。 もちろん、それは怪しいというだけなので、後々、全ての資料に眼を通すつもりでは有るのだろうが。だからこその資料でもある。 と、そこで携帯の着信音が、限りなく無音に近い教室に鳴り響いた。「あ、すいません、私です」 着信の音源は光恵だった。「友人からみたいです。すいません、すぐ済みますから」 スクールブレザーのポケットから携帯を取り出し、いそしそと教室を出て行く。「やれやれ。彼女も女子高生、という事か」 アッシュが呆れたように言う。光恵に緊張感が見えない事を咎める様な調子が言葉の裏に隠されていた。実際、その通りだ。「……………………」「どうした? 葉月」「いえ、何でも無いわ」 光恵が戻ってきたのは本当にすぐだった。わずか数十秒。大した用件では無かったのだろうか。 そして、光恵が教室へ入った瞬間である。 葉月とアッシュの、常人には決して分かりえない超感覚に、一つの反応が引っかかった。「グレーか!」 アッシュが鋭さを口調に込めて言う。 学校の敷地内、弱くは有るが、決して見逃さない程度の大きさで、グレーの力を感じた。「形梨光恵。君はここで葉月を護れ」 素早く言うと、その素早い言葉よりも遥かに早く、アッシュは教室を飛び出した。「………………妙ね」 葉月は口の中だけで呟く。 アッシュももちろん気付いていただろうが、これは妙だった。 今まで、グレーはこちらに存在を悟らせないように、劣化した力をさらに抑えて発動していたはずだ。それが、今回に限ってはまるで捕まえてくれと言わんばかりだった。 そして、妙と言えば、先ほどの光恵もまた、葉月にしてみれば妙だった。 これは、少し不味いかもしれない。 葉月がそう考えていると、それは現実のものとなった。 教室の入り口付近に立っていた光恵の姿が、葉月の視界から一瞬で消え失せて。 教室内に吹き荒れる暴風。そして、乗用車が壁に追突したかのような轟音。同時に、窓ガラスが割れる音。 葉月が風の向かった方向、教室の廊下側ではない窓際に眼をやると、そこには光恵と、その足元で体をくの字に折り曲げて気絶している見知らぬ男の姿だった。 男は葉月を狙った刺客…………というわけでは無く、葉月の見えない護衛であった。特殊迷彩服で体を包み、その存在を本来在る世界とは少しずらす事で、体は存在するが人の五感から己を完全に消滅させていたのだ。「こういう迷彩服って、人から自分の存在を限りなく感知しにくくするっている代物なんですよね。だから、初めから居るって分かってたら、それなりに見えるんですよ」 光恵は笑顔で、葉月にそう説明した。光恵の頬には一線の切れ目が入っており、そこから僅かに血が流れていた。 あの一瞬で何が行われたのか。それは葉月には分からないが、光恵の護衛としての実力がこれで証明されたわけだ。 不意打ちでもあったのだろうが、葉月に対して専門的につけられた護衛を、一瞬で叩き伏せてしまった。「何時からかしら?」「一年前です。まあ、グレーが眼をさますまではそうされた事すら忘れていたんですが」 葉月の突然の質問に対して、光恵は淡々と答えた。「おかしいと思ったのよね。組織や私に連絡するための携帯連絡端末ならいざ知らず、真面目な光恵ちゃんが、私的な携帯を学校に持ってきてるなんて」「ふふ、そうですね。じゃあ、葉月先輩。おとなしく捕まっていただけますか?」 要するに、光恵は完全な敵だったわけだ。いや、精神支配されているわけだから、完全な敵とも言い難いが。 何とも強力な精神支配だった。精神を弄られているのに、正気を失っていない。そして、自分の行動を何一つおかしいと感じていない。現在の、おそらくは劣化した能力のグレーがそれを行えば、眼は虚ろで喋らない、人形の様な人間が出来上がるだろう。 だから、光恵が一年前にそうされたのだという事はおそらく本当だ。「逃げようとしても無駄ですよ? 私なら、先輩が瞬きする間に、先輩を捕らえられます」 全くその通りだった。「そうね。下手に逃げ回って痛い思いをするのも嫌だし…………」 言うと、光恵は笑った。「良かったです。私も、先輩に痛い思いはさせたくないんで」「だから、本気で逃げ回る事にするわ」 葉月もまた、極上の笑みを作った。 言葉を聞き、光恵から笑みが消えて。 光恵の姿が葉月の視界から消えた。-----改めて読むと、色々酷いと言わざるを得ない。
Oct 21, 2007
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今日は勝利しました。Gに。初です。いや、人生初ではありませんが。ゴキパオという泡で固めるタイプの殺虫剤を使用して、初めて勝利しました。生き物の生死に関する事なので、あまり書きませんが。5回くらい逃げられていたので、何か色々くやしかったのです。さて、今日はペンタブの替え芯が届きました。早速新しいものに変更。やはり良いですね新しいと。何が良いって、ちゃんと描けるところが素晴らしい。いや、絵的にはちゃんと描けて無いでしょうが。もっと実力が欲しいところです。何にせよ、反応しないという事は無くなったので、ようやくパソで絵を描けます。アナログは面倒臭くて。何と言っても、色を塗るのが楽しい。昔は嫌いだったのですがね。ペンタブを手に入れて一年と少し。色塗りの楽しさが分かってきました。というより、絵を描く行程で色を塗る作業が一番楽しいです。そして学漫。何か色々と学祭関連で問題があるもよう。いやはや、何とも面白いやつらです。何か楽しんでやろうという感じが今一見えないですね。楽しんでやるのではなく、ただ単にそういう季節だからやる、という感じですか。アグレッシブさが足りない事は言うまでも無く、協調性が足りないのはもっというまでもありません。どうして簡単な話題を大した事を言っている風に議論しているのかが疑問でした。そんな重い雰囲気を作るのは葬式か六カ国協議だけで十分ですよ。さて、アップしてる小説が行き詰ってきました。内容的にはもう完成しているのですが、どうにも陳腐な感じがしてしまいます。とは言っても、こんな所で止まるつもりは無いので、悩んで成長できればいいですね。
Oct 20, 2007
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今日は大変でした。主に友人が。朝起きました。9時です。朝飯を食べて、薬を飲みました。ものすごく眠くなりました。10時ごろに寝ました。起きました。13時です。携帯に着信が。それも二回。友人からでした。その瞬間、思い出しました。あれ?今日アレじゃね?月一恒例の実験じゃね?(・∀・)・・・・・・・・(((((゚Д゚))))))本当に申し訳ございませんでした。あれですね。リアルに忘れてました。起きてたらまだもっと早く気付けたんですが。ホリックの12巻を買いました。ツバサと合わせたら色々と話がわかって面白いですね。どんな感じで終わるのか楽しみです。というか12巻の続きが凄く気になります。で、気になるといえばハルヒの驚愕。何時出るんですかハルヒさん。ええ、全くその通りです。すいません。
Oct 19, 2007
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夢の中でスタンド攻撃を受けていたました。何か最終的に私はドラゴンボールの悟空になってました。何がしたかったでしょうね。さて、最近どうも眠りが浅いです。余談ですが、最近とタイプすると、とある友人とのメッセのせいで細菌と変換する事を学習してしまい少し賢くなりました。で、眠りが浅いのです。夢は毎日見るのですが、朝起きるのが早くなりました。3時前に寝て、8~9時に起きます。起きる時は眠いのに眠れない感じです。仕方なく起きます。そして朝飯を食べて薬を飲むと眠くなります。そこで寝ると物凄い寝覚めが悪くなるのでこらえますが。いや、まあだからなんだという話なんですが。必要な睡眠の量は個人差があり、4時間で大丈夫な人も居れば、10時間寝ないと駄目な人も居ます。睡眠の効率がいいか悪いかで決まってくるらしいですね。これは遺伝的な要素が関連してくるらしいです。確か。アインシュタインは凄い寝ないと駄目な人らしくて、一日10時間以上寝てたらしいです。逆はナポレオンなんでしょうか。でも、こまめに昼寝してたという話も聞きますし。友人に借りたナムコクロスカプコン。すげえ面白いです。世間的な評価は何か低いらしいですが、プレー時間が長く、シナリオ的にも面白い。あまり良い評判を聞かないのは、それぞれのキャラの矛盾がどうの、という話かもしれませんね。あと、戦闘のシステムも合わない人には会わない感じかもしれません。まあ、私は面白いから良いのですが。というかKOSーMOS強すぎます。おそらくゲーム中で最強キャラ。一人で敵陣に突っ込んでボス数体に囲まれても一人で何とかできる勢いです。まあ、ゼノサーガ内のでの火力には遠く及ばないのですが。変え芯が届いた・・・わけではありません。ペンタブを逆に使って書きました。つまり、本来は消しゴム専用の尻の部分で描きました。意外と描けます。微妙に描き辛いですが。
Oct 18, 2007
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「さっきの彼女には一体どんな『言葉をかけた』んだ?」 不思議だった。 葉月が自分の教室へ戻ると、そこにはアッシュが待っていた。もちろん、教室には他に誰の姿も無い。もともと集合地点として選んだ場所なので、そこに不思議は無い。不思議なのは、どうしてアッシュが先ほどの、葉月と麻衣子のやりとりを知っているか、だ。「偶然だよ。君が頑張っている少女に手を貸さず、非情にも去っていく所を目撃しただけだ」「なら、どうして私があの子に対して言葉をかけた事を知っているのよ」「おや、本当に言葉をかけたのか?」 面白そうに言ってくる。 どうやら鎌をかけられたらしい。いや、ただの推測に対して、自分で勝手に引っかかっただけだ。 葉月は自分の席に腰掛けると、嘆息した。「だって、もどかしいでしょう。私が言葉をかける事で、あの子の何かが少しでも良い方向に変わるのだから。私はそうしたいのよ」 これは、親友から教わった事だ。そうする事が正しいかどうか、では無い。そうしたいかどうかが問題なのだ。「君の発現出来ている能力で他人に与えられる影響は少ない…………。まあ、結局は本人次第だろう。それほど君の能力は弱い。強制的だが」 葉月の能力。 人を己の発言方向に動かす事と、対象者の可能性を正しい方向に導く事。それが彼女の、辛うじて発現出来ている能力。 それは、一年前に街を襲った殺人鬼と、ある部分でほとんど間逆の能力であった。 発動条件は、葉月が感じた相手に最も合った言葉をかけるだけ。つまり、制御など出来ていないのだった。 その影響力は微々たるもので、アッシュの言うとおり、それを生かすのは、結局は本人次第なのだが、葉月の言葉の影響で、一年生から生徒会長を務めている者も存在する。 己の能力の話ばかりをしていても仕方が無い。葉月はここでアッシュと待ち合わせている目的を果たす事にした。「それで? 何か分かったの?」 葉月の言葉に、アッシュは首を振り、「いいや…………確かに能力が使われた形跡は有るのだがね。君はどうだ」「私の方も同じね。ただ…………」「ただ?」「とても、弱い」「それは私も感じていた。確かに、弱い」 会話の内容は、一年前に死んだはずの能力者、グレーに対する調査内容であった。 死んだはずの女の力の痕跡が、ある日突然現れた。そのために、現在調査をしている途中なのであった。 すでに、二人とも、いや、校内で組織の息のかかった者が、グレーが生きている事を確実視して動いている。 そして、組織は街への警備を強めていた。 くだらない希望的観測は最悪の事態を生みかねないからだ。「少なくとも、私の知っているグレーならば、いくら力を抑えたとしてもここまでにはならないだろう」 アッシュはグレーの元相棒だった。だから、グレーに関する推測や思考は信頼していい。「なら、どういう事かしら? そもそも生きている事自体、信じ難いのよ」 問われて、アッシュは口を閉ざした。胸元から煙草を取り出し、火をつけないままくわえる。 放課後の教室に僅か訪れる沈黙。息苦しさすら覚えるその沈黙は、しかし長くは続かなかった。「分からん。だが、可能性ならば一つ推測できる」「奇遇ね。私も一つだけならば、有るわ」 その推測とは、詰まる所グレーの能力から導き出されるものだった。 他人に対する、己の精神と能力の譲渡。 それが行われたのでは無いかと、二人は考えた。 グレーは優秀な精神支配能力者だった。己の思考と精神を他人に対して複写する事は可能かもしれない。 異能力者が有する能力は精神に根幹を成し、それ故に異能力を持ち、仮にそれが行われたとすれば、能力は同じなのだ。 そして、そうされた者は、精神が同じ以上、おそらくグレー本人と変わりが無い。「仮にそうだとしたら、大した劣化コピーね」 葉月が呆れた様に言う。 それは紛れも無い事実だった。 例えそれがグレー本人と変わらないとしても、能力が激しく劣化してしまっている。「グレーが精神支配で己の精神を他人に複写したとして、能力が劣化したのは何故なのかしら?」「複写が完璧で無かった…………とは言い難いな。それならば、思考力的にとても問題の有る人間が出来上がるだろう。少なくとも、今動いているグレーは大胆だが、慎重に行動している。頭は悪くないな」 能力が劣化したのは仕方が無い事なのかもしれない。そういうものなのかもしれないのだ。 そもそもアッシュとて、他人の異能力やその原理に関して確信的な事は何一つ言えない。己のみが感覚的に全てを理解できる。そういうものなのだ。「それにしても、目的が分からないわね」 一年前、グレーはとある目的で葉月を狙っていた。 そのために、かなり派手に動き回って葉月を捜索していた。 だが、今そうする必要は無い。何故なら、葉月の正体をグレーは知っていて、改めて探す必要は無いからだ。 グレーの劣化コピー説。 推測とは言ったものの、これは二人の中でかなり確実視されているものだった。 何故なら、本当にグレーは死んでいるのだから。同じ能力で、同じ力の波動を有する者は今まで確認されていない。だから、二人の推測は推測以上の信頼性があった。 もちろん、絶対という言葉が存在しない以上、推測は推測の域を出ない。 同じ能力で同じ力の波動を有する者が、突然現れることも有り得るのかもしれない。だから、これだけでも十分かもしれないが、少し足りない。 だが、そこにもう一つの事実が加わる事で、それはより確実性をもたらす。 それは、行動だ。 現在、学校で自殺未遂を起こした生徒は4人。そう、自殺というキーワードが、どうしてもグレーを想起させるのだった。 葉月は目的が分からない、と言った。 グレーは葉月を探し出し、葉月にある事をするという目的を持っていたはずだ。 だが、今回はその目的が良く分からなくなっている。 思考がグレーと変わりが無いなら、目的も当然同じはずであり、一年前に果たせなかった事をやり直すで有ろう事は容易に想像出来るのだが。「どうしてグレーは、こんなに派手に動いているのかしら?」 それが疑問だった。 衰えた能力で、組織の人間とまともにやりあえるはずが無い、という事は理解できているはずだ。 だから、力の痕跡が学校のいたるところで発見出来るほど派手に動き回る事は、己の寿命を縮める結果にしかならない。 そもそも、組織の人間や葉月が気付かないうちに目的を果たすという事が最良であるはずなのに、行動があまりに迂闊すぎた。 それに、一年立った今、どうして突然動いたのか、という疑問もある。「今の時期に動いた理由は分からんが、派手に動いている理由は推測が可能だ」「どんな理由かしら?」「一年前のあの時以来、君には常に監視が付いている」「…………それは初耳よ」 眉をしかめ、声に抗議を作る。だが、ある程度予想していた事だし、何を言っても変わらないだろう。 今は建設的に話を展開していかなければならない。「グレーはそれに気付いたのね」「おそらくそうだろう。そして、派手に動いている理由がここから推測できる。つまり、これは何らかの罠だ」 派手に動くリスクをおかしてまでそうする事が良いと判断したために、そうしているのだろう。 それが一体どんな結果を生むのかは知らないが、こうまであからさますぎると、それがとても凶悪な罠で有ると思わざるを得ない。 少なくとも、周到である事には違いないのだ。 全て推測ではあるが。グレーの真意は、あるいはグレーの精神的コピーが存在しているのかは、事件の犯人と遭遇するまでは分からない事だ。 アッシュが再び煙草をくわえて、教室に響く音は時計の針が作り出す一定のリズムのみ。 葉月が外を見ると、雨がやや強くなってきたようだ。 先程、ネックレスを取り戻した彼女はちゃんと帰っただろうか?傘を持ってきていなければ大変だ。事務室で借りる事は出来るかもしれないが。「葉月。頼みが有る」 アッシュが突然切り出してきた言葉を、「お断りよ」 即座に切って捨てる。「まだ何も言っていない」「私が街を離れて、組織に完全保護される事を望んでいるんでしょう?」「まあ、その通りだ」 アッシュは嘆息して答えた。その息には、すでに葉月の答えが分かっている諦めが含まれていた。「私はここを離れないわ」 聞きながら、アッシュは持っていた煙草を教室のゴミ箱へ放り捨てようとして、気付く。学校のゴミ箱に煙草を捨てるのは非常に不味いだろうという事に。仕方なく、胸ポケットに入れる。「前から思っていたのだけど、どうして吸っていない煙草を捨てるのよ。普段は吸っているんでしょう?」「煙草を吸いたい。でも吸えない。仕方ないからくわえて我慢する。そうすると何となく捨てたくなって、それで吸った気分だけでも味わえる。もちろん、本当に吸ったわけでは無いから、すぐに吸いたくなるがね」 そういうものなのだろうか。本人が言っているのだから、そういうものなのかもしれない。 アッシュは再び煙草を取ろうとしたが、しかし止める。腕を組み、葉月に強い視線を送った。「なあ葉月」「何かしら」「お前は理解しているのだろう?」「内容によるわね」「誤魔化すな」 少し苛立った様に、アッシュは言葉を強めた。「すでに、自殺未遂を働いたものは4人だ。これが何を意味するのか分からないわけでは無いだろう」「私が居なければ、こんな事は起こらなかったわね」 即答され、アッシュは一瞬眉を顰めた。葉月のそれは、開き直ったともとれる態度だ。「…………一年前もそうだったな。組織はグレーがお前を狙っているという情報を入手した時点で、お前にこの街を離れ、組織の本部で生活をする事を進めた」「アレは命令だったわ」「当然だ。お前のためでもある」「それはどうも。でも、私があの時ここを離れたからといって、街に被害が出なかったとは言えないでしょう?」 グレーが入手した葉月の情報というものは、初期の段階ではほとんど無いに等しかった。それ故に、葉月がこの街を離れた所で、グレーにはそれが分からなかっただろう。だかきっと、いずれにせよ街には相当の被害が出ていたはずだ。「お前が街を出ていれば、防衛ラインを作らないままグレーを狩る事に専念できる。そうすれば、もっと早くグレーを追い詰める事が出来たはずだ」 アッシュは葉月の机に手をついて、顔を寄せた。 威嚇するような体勢だった。鋭い眼が葉月を捉える。「分かるだろう? 今回の犠牲者も、一年前の犠牲者も、そのほとんどがお前のために出ている。亡くなった犠牲者はお前が出した様なものだ」 暗に、お前が殺したのだ、とアッシュは言っているのだった。 そして、その事に対して、葉月は反論の言葉を持っていない。全くその通りである事を完全に理解しているからだ。「あの時、お前は自分の命を盾にして組織への移送を拒否した。…………お前が一度吐いた言葉を戻さない事を組織は理解している。それ故に、組織はお前の意思を認めざるを得なかったが…………」 アッシュは葉月の腕を掴んだ。「今回は、お前が何を言おうがお前を連れて行く」 葉月を睨みつけるその眼はとても真剣で、しかし葉月は眼を逸らさずに、決して瞳に込めた意思では負けていなかった。 しばらくにらみ合いが続いた。 そして、結果的に眼をそらしたのはアッシュの方だった。 だが、まだ掴んだその手を離していない。「何故そこまで、この場所にこだわる?」「大切だからに決まっているでしょう」 葉月が眼を閉じて、思い浮かんだのは一人の友人の姿。 これだけは譲れない。 ここからは絶対に離れたくない。それが致命的な結果を生みかねなくても、葉月には引くつもりは無かった。 大切なものは、ここに有る。 アッシュが何か言おうと口を開いた時。 教室の扉が、突然開かれた。 ---予想以上に長くなったため、色々文章が割愛されております。残念。
Oct 17, 2007
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ゴールデンカレーはスパイシー。まあ、そんな感じです。今日はゼミの集まりがありました。なので、色々と先生の有り難いお話を聞きました。正直眠かったです。すいません先生。それにしても、ハンターハンター、ちゃんと乗ってましたね。かなりホッとしました。最終コマで空から落ちてきた二人。誰なんでしょうか?普通にいけば会長とその仲間ですよね。おそらく、以前言っていた知人では無いかと。それならば普通なのですが。いくつか考えてみました。・会長とジンの場合。 これはもう、連載終了フラグですよね。だからなるべく考えたく無いです。・会長と新キャラの場合。 これが一番普通ですかね。これでいくと、連載終了がもう少し後になりそうです。・会長とゼノ(または曽祖父)の場合。 実は会長とキルアのじいちゃん(または曽祖父)は古い知人だったという可能性。これならば、キルアが家に帰る伏線の昇華になりますので、私的にはこれが一番納得できるかもしれないです。・全く新しい新キャラ。 連載が長引く予感です。これが一番望ましい。・不自然にパワーアップしたクラピカとレオリオ。 俺たちの冒険はまだ始まったばかりだフラグ。これはかなり危険です。なんだかんだいって、やはりハンターハンターは面白い。もっと続いて欲しいですなあ。今日は昨日の続きを描こうと思いましたが、眠すぎて駄文しか浮かんでこない感じです。普段から実力不足なのに、これではいかんという事で寝る事にしました。そして、合間に描いていたミクの落書き。ほんとに落書きだなあ。タグから辿ってきた人はきっとガッカリするでしょう。そろそろペンタブの変え芯が届いて欲しいところです。
Oct 16, 2007
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「大切な物の話 前編」 一人の女子生徒が、校舎の壁を利用して三角跳びをしていた。何度も何度も、挑戦していた。 体力には自信が有るのだろうか?実際に持久力は有るようだった。息を切らしながらも、その動きは衰えていない。「あああもう! 届かないなあ!」 しとしとと雨が降る中、少女は悪態をついた。 そう、雨が降っていた。小雨だが、冬の雨はとても冷たいのだった。しかし、その女子生徒はその程度の雨など気にもかけていないようで、むしろ心地良さすら感じていそうだった。三角跳びの反復が、体温とテンションを上げているのだろう。 セーターを着用しているので、服が透ける心配も無いし。 彼女の名は山中麻衣子。 麻衣子が三角跳びをしているのにはもちろん理由があった。麻衣子自身、理由も無くそんな事をする人間に育った覚えは無い。 とは言っても、その理由はとても恥ずかしいものではあったが。 彼女はハンドボール部に所属していて。 誰も居なかったので、歩きながら投球のフォームを確認していたのだ。 自分でも何故そんな事をしてしまったのか分からない。そう、試合のシュミレーションをしていて、自分だったらどんな風に動くか。想像して。気付いたら、思い切りジャンプして、利き腕の左腕を思い切り振っていた。 ジャンプシュートである。 そうしたら、左手に巻いていたネックレスが勢い良く飛んでいった。そしてそれは、校舎の二階、廊下に設置されている窓の下に出っ張っている部分に、見事に乗ってしまった。 それを取るために頑張って三角跳びで出っ張っている部分に手をかけようとしているわけだが、これが全然届かない。 当然である。 そうしているうちに雨は降り出すし、結構大変なのだった。 ネックレスを取るのは無理かもしれない。そんな事も考えた。 だが、麻衣子としては、諦めるつもりは無かった。 アレはとても大事なものなのだ。 麻衣子は物を大事にする方だったが、それとは関係なく、あのネックレスを手放すつもりは無い。 何故なら、それが一年前に自殺した父が買い与えてくれたものだからだ。 だから、絶対に手放せない。 麻衣子が気を入れなおして、再び壁に向かって走り出したところで。「風邪を引くわよ」 突然にかかった声。 綺麗な声だった。振り向くのが若干躊躇われるくらい、それは何かが欠落しているという事を思わせる程、綺麗な声だった。 麻衣子に声をかけた人物を麻衣子は知っていた。向こうは知らないだろうが。 確か、如月葉月という三年の先輩だ。 部の先輩が彼女と同じクラスで、その先輩自身も彼女と特別親しいわけでは無いが、一度一緒に歩いているところを見た事がある。 そして、その彼女が女性の目から見ても、あまりにも美しかったために、後で名前を聞いてしまったのだった。 これだけの美人ならもっと目立っていいはずなのだが、学校であまり噂を耳にしない。「小雨とは言っても冬だから寒いでしょうに。どうして傘も差さずにそんな事をしているのかしら?」「あそこに私の大事なものが乗ってしまったんです」 指を差して説明する。どうしてそんな事になったのかはあえて説明しなかった。「あんな所に乗ってしまったら、貴女がいくらここで頑張っても取れないわよ。諦めなさい」 呆れた様に言ってくる葉月に、麻衣子は少し反感を覚えた。 自分の大事にしているものを諦めろ、と言われたら、誰だって少しは反感を覚えるだろう。まして、それが事情も知らない者から言われた言葉なら。「…………それでも、取るんです」 少し不機嫌さを顔に滲ませて言う。 運動部に所属しているため、上下関係には厳しい環境に身を置いている麻衣子は、それでも言葉遣いだけは間違えない。「…………そう。じゃあ、もう少し頑張ってみるといいわ」 そう言い残して、葉月はアッサリと去ってしまった。 言われなくても、そうするつもりだ。 困っている麻衣子を手伝わずに去った事に関しては特に何も思っていない。 これは自分自身の問題だし、当然自分で解決すべき事だからだ。父がいないのだから、大抵の事は自分で解決しなければならない。 壁に向かって、三角跳び。そして失敗。 何度か挑戦して思ったが、これは効率が悪いのではないか。 しかし、ただの垂直跳びでは全く届きそうも無いのだ。少しでも高さを稼ぎたい。素人の三角跳びが高さに関してどれ程の影響を与えるのかは、実行している麻衣子からして全く分からないのだが。 あの先輩の言うとおり、もう諦めるべきなのだろうか? 不意に浮かんだ考えに、麻衣子は首を振った。 いや、それだけは駄目だ。 父は自殺だった。 何故自殺したのかは分からない。一年前、そんな様子などそれまで微塵も見せていなかった父は、ある日を境に突然精神的不安定に陥り、遂に首を吊った。 一年前は、この街の自殺件数が増大したという事もあり、麻衣子の父の自殺もその類として周囲の人々に認識されたが、麻衣子にしてはそんなもので一くくりにされたくない。 父が悩みを持っていたのなら、どうしてそれに答えて上げられなかったのか、母も姉も、もちろん未だに自分も悩んでいる。 だが、悩みなど到底あった様には思えなかった。それほど、自分は父の事を理解していなかったのだ。 ネックレスを買って貰ったのは、父がおかしくなる直前だった。 だから、あのネックレスは、父が正常だった最後の思い出という事になる。正常だった父との最後の繋がりなのだ。 だから、絶対に手放すわけにはいかない。 息を整え、再度挑戦して、また失敗。 壁の高さを恨めしげに見上げていると、突然廊下の窓が開いた。「え?」 窓を開けたのは、先程去った葉月だった。 葉月は無言で傘の先端を窓から下ろし、傘を少し動かした。 すると、いとも簡単にネックレスは地面へと落ちた。 呆然としてそれを拾い上げる。「………………」 麻衣子は恥ずかしさで穴に入りたくなった。 自分は何をやっていたんだろう。普通に考えれば、廊下からそうした方が良いに決まっている。 だから彼女はあの時、ここで頑張っても、と言ったのかと、今更ながら気付く。さぞ麻衣子の行動が馬鹿らしく見えただろう。 だが、それならちゃんとそう言えば良いのに、と少しムッとするが、気付かなかった自分が悪いのだ。 そこで、麻衣子は気付いた。「あ、あの有難うございます」 何はともあれ、まずは礼だ。 礼を言われると、葉月は微笑んだ。そして、麻衣子の予想しない事を言った。「貴女はもしかして、勘違いをしていないかしら」「へ?……何をですか?」「さっきも私に手伝ってと言わなかったし、こうすれば簡単に取れるという事を私が直接言わなくても、文句一つ漏らさなかったわね。貴女の何がそうさせているのかは知らないけど、頑張る事と頼らない事は別なのよ」 妙に、麻衣子の胸に刺さる言葉だった。何故だろう、きっと他の人に同じ事を言われても、ここまで動揺しない。 麻衣子が口を開けて葉月を見たまま言葉を出せないでいると、葉月は微笑んで去っていった。もちろん窓は閉めて。 麻衣子は散々蹴り倒した壁に背中を付けて、手元に戻ってきたネックレスを手首にきちんと巻きなおした。 小雨の降り続く空を見て、何故か自分がとても馬鹿らしくなった。----------------------長さ的にここで切りました。久しぶりに一年前の話ではありません。現在です。どうやって持ってくるのかが難しい。少しずつ話を進めていきたいです。今日は学祭に向けて色々絵や漫画を描いたりしなければいけないので、それの画材を買ってきました。漫画のほうは描けるかどうか微妙ですが。というか時間あるのかな・・・。後半は実験が目白押し・・・というわけではありませんが、色々有ります。11月からはバイト再開予定ですし。ま、頑張りますか。
Oct 15, 2007
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さむっ。な、一日でした。最近、良く実家で飼っている犬の夢を見ます。6月に旅立ったベスと、まだ実家で元気一杯だと思うナナです。夢の中の二匹は全盛期の動きで私を翻弄します。あっはっは可愛いヤツラめ。まあ、良く実家に帰る夢を見たりします。夢から覚めた瞬間、そこが実家で無い事に気付いて何故かホッとします。なんででしょうか。たぶん、一人の方が好き勝手できるからです。まあ冬には帰りますかね。こんなに夢に出てくるくらいですから、帰ってみてもいい気がします。乗り物が障害ですが。弱いと移動が辛いのです。世の中、自分を含めて頭の悪い奴ばかりだ、とふと思いました。特に意味は無いです。頭がの良し悪しがどういった基準で決定されるのか、という事は置いておきます。明確な基準がいくつもありすぎて、そもそも考える余地が無いと思いからです。では、何について頭が悪いと私が思っているのか。それは、人が人を殺して良いか悪いか、そして人を殺した人間を死刑にする事がどういう事か、という問題に似ていると思うのです。世界中頭の悪い奴ばかりなのは、きっと道徳に則った行動が必ずしも有益にならないという事がある、という賢さを身に付けてしまった事が一因にあるのでは無いかと。頭の良さと頭の悪さは、決して相反するものでは無いのだなあ、と意味も無く思います。昨日の小説、かなり文字数を削ってのアップでした。半角一万字を超えていたために、仕方なく削りました。ふむ、こういう時、HPを開設しようかなあと思います。何か面倒臭そうなので今のところ断念してますが。祥子様です。鉛筆で描いたものをスキャンしてそのまま。予想を遥かに超えて薄いですね・・・。やはり、ペンを入れないと駄目ですか。それにしても似てない。
Oct 14, 2007
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天高く、という言葉が良く似合う空の下、冬が近づき、冷たい風が吹く。しかし、その二人の間には、それよりも冷たい何かが流れていた。人間において、最も重要な根幹の部分。それをアッサリと奪い取ってしまうための意思。 殺気。しかし、濃密な殺気は両者の体温を緊張で高めていく。体温の上昇は体のキレを向上させ、戦闘の激化を予測させた。「もう、仲間には連絡したのか? お前一人では不安だろう」グレーは、男の様子を窺いながら、注意深く口を開いた。「お前など、僕一人で十分さ」男もまた、注意深く足を止めず、口を開いた。「烏合の衆、という言葉を知っているか?」 再度の問いかけに、男は答えない。 グレーは嘲るような笑みを浮かべ、「お前みたいに先走るカラスが居ては、小隊のリーダーは大変だろうな」「知らないのか? カラスの知能は鳥類で最高なんだ」 男が仲間に連絡しているにせよ、していないにせよ、敵の言葉を信じる意味は無いが。 そもそも、男がグレーに対して、真実を伝える理由は無い。それに、言葉がどうあれ、すでに男の仲間がこちらに向かっていると考えるべきだ。 だから、グレーがそう聞いたのは、何とかして男に隙を作らせ、精神支配の糸口を作らせようとしているだけの事だった。 だが、やはり訓練されている。簡単な挑発には乗ってこない。見たところかなり若いので、少しは期待したのだが。 勝負は早めに決さなければならない。長引けば、どう考えてもこちらに不利だった。何時までも膠着状態で居るわけにはいかない。 グレーは後ろへ跳ぶと、建物の壁際に立った。そこに置いて有るのは、数本のドラム缶。流れるような動きで、ドラム缶の腹に手を添える。 ドラム缶の内容量は200リットル。それ自体の重量は25キログラム程度。さすがに中身は入っていなかった。ドラム缶自体は、錆びて朽ちたとは言っても、重量はそれほど変わるまい。中身が有ろうが有るまいが、グレーには大差なかった。どうせどちらでも投げられる。 グレーは20数キログラムあるであろうドラム缶を、斜め上方向に、片手で思い切り押した。 恐ろしい速度で、それは男へと正確に飛んでいく。 さらに、グレーは続けざまに2本、同じ様に放り投げた。 男は冷静な表情を崩していない。それどころか、飛び来るドラム缶へ向かって突撃していた。 朽ちたドラム缶とはいえ、中身が本当に入っていないかどうかなど、男には分からないだろう。仮に、ガソリンが封入されていたとすれば、男がヒートナイフで切断したとたん、男は炎に蒔かれる結果になる。また、避けたとしても、避け方が問題だった。高速で飛来するドラム缶に突撃し、跳躍や地面に腰を落とす、以外の方法は存在しない。そして、そのどちらも隙を生む事になる。男が突撃してきた以上、それ以外の選択肢は無いはずだった。 まさにその通りだった。だが、男の動きはグレーの想像を上回るものだった。 男は躊躇無く、初めの一本をヒートナイフで両断し、左手で両断した片方を内側から外へと押し、体をドラム缶の間へともぐり込ませて前へと進む。 中身が入っていない事を確信したのだろう。 男は、飛んでくる残り2本のドラム缶を、右手と左手で難なく捌いた。しかも、ほとんど隙が無い。 だが、グレーにはその僅かな隙で十分だった。ドラム缶を跳躍して避けようが、地面にへばりついて避けようが、今の様に強引に突進してこようが。ドラム缶が眼くらましとしての役割を果たしてくれれば。 ドラム缶を投げ、男が突撃してきた事を確認した直後、グレーはドラム缶の影に隠してナイフを投げていた。 ドラム缶を全て避けて、グレーへの道が開けた時、ナイフは男の胸にどうしようも無いほど迫っていた。 突然の状況に、判断を誤ったか。グレーがナイフを持って居る時点で、この攻撃は予想して然るべきだったのだ。 だが、呆気ない幕切れを予感して、グレーが気を抜きかけたその時。 男の胸に迫っていたナイフが、突然空中で動きを止め、炎に焼かれて灰となった。「………………!」 そして、男は突撃の勢いそのままに踏み込むと、ナイフを一閃。 辛うじて左横に体を動かし、避ける。スーツの腹部分を焦がしたその一撃に冷や汗をかきながら、グレーがさらに大きく後ろへ下がろうと足に力を入れた瞬間。 グレーの背筋をはしる、どうしようもない殺気。嫌な予感を覚えたグレーは、後ろへ跳ばず、右へと跳んでいた。 そして、それはやってきた。 地を揺るがすような爆音と共に、先程までグレーが避けようとしていた軌道の途中に生まれる巨大な炎。 コンクリートの壁面を溶かした事から、その炎の威力が理解できる。 炎の現出はそれで止まらなかった。 グレーは休む事無く動いていた。 単純に後ろへ下がるだけでは、突然出現する炎に焼かれてしまう。 複雑に動き回り、段々と後ろへ下がっていき…………。 炎が現出しなくなったのは、男から数十メートル離れてからだった。「あの男…………炎を操る能力者か」 パイロキネシスト、ファイアスターター。呼び方は様々あれど、意味する所は一つ。炎を生み出し、自在に操る事の出来る能力。「ああいった能力は派手で嫌いだ」 毒づきながら、避けきれずに火傷した左腕をさする。大丈夫。機能的に問題無い。 火を操る能力者、水を操る能力者、雷を操る能力者…………。グレーが言う派手な能力とはそういったものだ。決して数が多い能力とは言えないが。そして、そうした能力は戦闘において絶大な威力を発揮する。 単純に破壊力の問題だ。グレーは多くの能力者を知っているが、ああした能力はその火力だけで戦闘を有利に進める事が出来るのだ。重量の無い強力な大砲を持ち歩いているようなものだ。 精神を操作するというグレーの能力は、そもそも戦闘に向いていないのだった。 男はもう能力を隠す気が無いのか、周囲に炎を纏わり付かせていた。あれでは近づく事すら困難だ。 さて、どうするか、とグレーは考えるが、考える時間を男は与えてくれない。 積極的に間合いを詰めてくる。 巨大な炎の奔流が高速でグレーを襲った。だが、それを辛うじて避けた瞬間出来た隙に、男は攻撃してこなかった。 炎を操作する事と、離れた空間に炎を発火させる事。両方同時には出来ないらしい。 男はグレーの予想を遥かに超えた実力者だった。 どうやら、自分の標的はかなりの重要人物らしいと、内心で嘆く。 グレーは何とかして男に近づこうとするが、その炎の前に全てが徒労に終わる。 ナイフを投げても途中で溶かされる。近づこうと炎をかいくぐっても、相手に離れられては意味が無い。 だが、そうした時間は長くは続かなかった。 ついに、グレーは炎に捉まった。 足が、炎に撒かれたのだ。 己の気でレジストしたおかげでダメージはそれほどでも無いが、足が止まったのは致命的だ。 炎の奔流が、グレーを瀑布を流れる枯れ木の様に押し流し、工場の外壁に叩き付ける。外壁は面白いほど陥没した。「ぐ……あぁ…………」 叩き付けられた衝撃と熱とで、グレーは一瞬眼が眩んだ。そして、受けたダメージの大きさに、思わず倒れこむ。 少しでも炎の熱から逃れようと、グレーは地面を這って進む。高温の空気など吸い込みたくない。 何とか体を起こそうとして、膝を付くまでに持っていった所で、グレーは顔を上げた。 男が余裕の表情で立っている。いや、やや疲れが見えるか。強大な力を操る代わりに、持続性はそれほどでも無いようだ。 腹を蹴られ、グレーは再び壁に背を打ち付けた。 尻餅をついて、男を見上げる。「お前の、娘を捕らえるという目論みはここで終わりだよ」 厳然と言い放つ男に、グレーの顔は俯いた。「観念したか? それで……は……?」 止めを刺そうとナイフを振り上げた所で、男は動きを止めた。 グレーの体が震えている。 男は最初、それが死への恐怖からだと考えた。だが、それは違った。「く……はは…………は」 グレーは笑っていたのだ。死が目前へと迫ったこの状況下で、グレーは確かに笑っていた。「…………何がおかしいんだ」 冷徹にグレーを睨みつけて、男が言った。 グレーは笑いを止め、しかし表情に少女の様に無邪気で残酷な笑みを浮かべ、笑いの原因を男に告げた。「お前は今、娘、と言ったな。そうか、私が探しているのは、お前が娘と呼べる様な女なのか。だとしたら、十代の半ばと考えるのが自然だな」 男は己が失敗を犯した事を悟り、顔を歪ませた。歯噛の音がグレーにまで届いた。「これだからカラスは困る。己が勝利の表彰台に立った途端、喋らなくてもいい事をつい口走ってしまう」 グレーの笑みは、いまやハッキリと男を嘲るものへと変化していた。 敗北者となったグレーにそこまで馬鹿にされる事が、男は我慢ならなかったのだろう。「黙れぇ!」 男が今度こそ、ナイフを振り下ろそうとした瞬間。「心に隙を作ったな」 グレーの言葉は、妙にハッキリと男の耳に届いた。 そして、男の背中に伝わる衝撃。 男が振り向くと、そこにはグレーが立っていて、ナイフを背中に突き立てていた。 刺されたというショックで、汗が吹き出る。しかし、男はすぐに思考を働かせた。 グレーは精神を操る。だから、背中に居るのは偽者で、実際には刺されていない。これは陽動だ。本物はきっと…………。 男が本物のグレーへと眼を戻すと、グレーはナイフを腰に構え、それを突き出す所で。 しかし、間に合う。男は渾身の力を振り絞って、グレーの体をナイフごと切り裂いた。 今度こそ勝った、と男が確信した瞬間。 切り裂いたグレーは霧散して、変わりに右脇腹への衝撃。 男がゆっくり振り向くと、そこには満身創痍のグレーが、脇腹にナイフを突き立てていた。「それだけ動揺すれば、戦闘中でもこれくらいの事は可能だ」 息を整えながら、グレー冷徹に告げた。 男は動けないようだった。 当然だ。ナイフには強力な麻酔薬を塗布していたのだから。 男は、その場に崩れ落ちた。 「なんだ、やはり仲間には連絡していたのだな」 男が持っていた信号を発しているGPS搭載の通信機を踏み潰しながら、グレーは呟いた。「早々にここから離れねば。…………しかし、大した情報は持っていなかったな、この男。まあ、精神操作の私が標的なんだ。万が一の事を考えれば、当然か」 結局、男が知って居たのは標的が女で年若いという事だけだった。だが、それだけ分かれば大いなる進歩である。 男は死んだ。 情報を引き出した後、可能性を破壊した。すると、己のノドにナイフを突き立てた。麻酔が効いてろくに動けないだろうに、その動きは必死だった。「大した可能性では無かったな。やはり、裏の世界で生き方を固定された人間は運命に乏しい」 グレーは空を見上げた。 まだ、太陽は頂点に達していなかった。昼前だ。力を流し込んだあの子供は、どうなっただろうか? もしかしたら、まだ間に合うかも知れない。 可能性豊かな子供の末路とは、一体どんなに美しいのだろうか。 健太郎がロザリオを鞄にしまい、公園を去っていく。もう二度と会うまい。そう考えると、とても寂しかった。 グレーは10程も年の離れた健太郎を、とても尊敬していた。 だから、自分の事を少しでも知ってもらいたくて、彼と話をしたのだ。追われている立場としては、それが非常に危険な行為だと知っていながらも、止める事が出来なかった。 彼が、あそこまで己の生きる意味を確立出来た理由を知りたかった。 それはきっと、グレーの『生きる意味の探索』という最大の目的に、きっと役立つだろうと思ったから。 しかし、それは叶わなかった。健太郎は己よりも遥かに高い場所に立っていた。 グレーは空に視線を移した。 空には夕陽が浮かんでいて。 その夕陽に向かって手を伸ばしたが。 何を掴むべきなのか分からないままでは、何が手に入るはずもなかった。
Oct 13, 2007
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今日は暑かったですね。湿気はありませんでしたが。今日はバイト先へ行ってきました。そろそろ働こうと思いまして。お金も無いですしね~。くそう。店長が新しい方になってました。とは言っても、顔見知りですが。3年もやってると、大体の社員さんは顔を見たことがあります。まあ、そんなに社員さんいないですし、向こうに顔を覚えられているかどうかは知りませんが。新しい店長さんは大学生風のナイスガイです。はよ戻って来いーみたいな事を言われました。何だ、うちの店はそんなに忙しいのか・・・。大丈夫でしょうかね。そして、ペンタブのペン先を買いに、電気店へ。しかし、ありませんでした。注文する事に。むう、普通は無いものなのでしょうかね・・・。と、いうわけで、珍しく鉛筆→Gペンです。むう、もっとペン入れ頑張ろう。ペンタブが怪しいので色は塗ってません。マウスでなんて難しくてやってらんねーです。ミクがもっているのはネギでは無くて、ドンパッチソードです。
Oct 12, 2007
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『寂しさの話 前編』 また、一つ消えた。 グレーは嘆息した。「よっぽど私の標的が大事みたいだな。…………ふん、別に殺そうとか、そういう事を考えてるわけじゃ無いんだがな」 心は壊れてしまうかもしれないが。 グレーが探索のために具現化させた負意識の群れ。それが、次々と消滅させられている。 予想よりも遥かに早いペースで。 この街には、よほど多くの異能力を有する構成員が投入されているらしい。普通の人間である一般構成員には、グレーの能力を消滅させる事は出来ない。何より、彼等には触れた場合に抗しうる手段が無いのだ。つまり、ダイレクトに能力の影響を受けてしまう。 デパートの屋上、そこに設置されているベンチに腰掛けながら、グレーは目を瞑っていた。 神経を集中させて、街中に張り巡らせた捜索網に感覚をリンクさせているのだ。そうしなくても最低限のものは伝わってくるのだが、神経を集中させた方がより正確な情報が伝わってくる。 例えば、負意識が消滅した大まかな位置や、周囲に居るであろうと思われる能力者の力の波動、そして負意識に魅入られた人間の可能性が崩壊していく過程。 だから、移動を繰り返しながら、一日のほとんどはこうして座っている。本当は何処かに閉じこもっているのが一番なのだろうが、安易なセーフハウスの設置は状況を悪くする可能性が高い。 グレーは能力者の力の波動から、目的の人物を探し出そうとしていた。 標的は異能力の中でも特殊な能力を持つ者で、それ故に感じる力そのものが特殊なのだ。だから、他の能力者との区別が簡単についてしまう。 実は、グレーは標的の大まかな位置をすでに掴んでいた。初めは何かの間違いだと思った。しかし、どういうつもりか知らないが、標的自身が負意識の消滅に加担している。そしてそれは何時も、ほとんど同地区で行われているのだ。これでは見つけて下さいと言っているようなものだ。 そして、その事がグレーの動きを制限していた。 大まかな位置が分かっているのに、グレーが積極的に動いて標的を探しにいかない理由は主に二つ有る。 理由の一つ目は、位置が分かったとして、対象者の性別や年齢、容姿が分からない事。対象者の周囲には多くの護衛が付いているはずだ。コンマ数秒の判断が重要な局面で、時間をかけて把握した能力の波動から確認していくわけにはいかない。 理由の二つ目。標的が積極的に動いている事が罠で有る可能性。 この街には己の元相棒が居る。だから、能力を正しく把握されているために、どういった意図で街中に負意識を具現化させたか、即座に理解できたはずだ。それ故に、それを罠として利用しようとするのは自然な発想だ。 罠としてはあからさま過ぎるのが気になるのだが。 とりあえず、今はまだ大きく動けない。 次の手は打ってある。 単純で地道だが、必要な作業。 具現化させた負意識の精度を向上させたのだ。 精度の向上には込める力の総量が関係するため、具現化した負意識の数が減ってしまうという欠点もある。だが、より多くの情報を入手するためには仕方が無い。標的の大まかな位置は掴んでいるのだし。 現在、精度を向上させたそれを放っている所だ。 それならば、有る程度の身体的特徴も明らかになるだろう。 と、グレーは目を開いた。 足先に何かがぶつかるのを感じたからだ。 見ると、それはゴムボールだった。 屋上の遊技場の一つに、床をゴムボールで敷き詰めるという、グレーには何が面白いのか理解し難いものがある。自分が子供であったとしても、きっと見向きもしないだろうと確信すらしていた。 子供の膝くらいまでの、これまた柔らかそうなイスの壁の他に、天井から緑のネットが垂れ下がっており、ゴムボールが流出するのを防いでいるのだが…………今日は日曜日、そこで遊んでいる子供の勢いを止めきれるものでは無いらしい。 見渡すと、グレーの足元に転がってきたボールの他にも、屋上にはそれなりの数のゴムボールが散乱していた。 グレーはおもむろにそれを拾い上げた。 そして、律儀に外まで取りに来た子供に、それを渡す。「ありがとう、お姉ちゃん」 可愛らしい笑顔。これからの成長が楽しみだ。グレーの表情も、思わず綻ぶ。「何、気にするな。それより、君の可能性を見せて欲しいな」「え?」 子供の胸にそっと手を当て、すぐに離す。 訝しげな表情を作った子供は、すぐにゴムボールが満たされた床へと戻っていった。 さて、あの子供はどんな風に壊れるのだろうか? 非常に興味深い。しばらく後を付けて、その様子を見守るべきだろう。 だが。「ちょっと、面倒だな」 そっと、立ち上がる。 それから、意識を集中させていき…………。 ほどなくして、屋上に居た人間全員が動きを止め、その眼をいっせいに閉じた。 屋上に居た人々はその行為に疑問を持たない。再び目を開くと、何事も無かったかのように活動を再開した。 その頃には、グレーの姿は屋上に存在しなかった。 「さすがに、逃げ切れないか」 これ以上の逃走は無意味と判断して、足を止めた。ちょうどいい場所へたどり着いた事だし。 グレーがそこへ着地してすぐに、若い男がグレーと同じ様に着地した。「高速で移動すれば、僕から逃げ切れると思ったか?」「それならば、楽だったんだが」 黒のロングコートを着用したその男は、グレーを追っている組織の人間だ。ロングコートは対刃、防弾機能を備えた戦闘服で、同じ素材か、またはより強固な素材で作成された服か防具がコートの下に着用されているはずだ。 この二人は、その驚異的な身体能力でもって、デパート屋上から他のビルへ、ビルからまたビルへ、という風にして高度を落としながら建物の上を移動し、現在の場所にたどり着いたのだった。 今、二人が居る場所は、街外れにある廃工場の一角。以前、爆弾騒ぎが有った場所で、現在は厳重に封鎖されている。 そのため人が立ち寄る事はまず考えられない。「まあ、人の多い場所で戦闘をするのは、お前達も本意では無いだろう?」 グレーの言葉に笑みで答えて、男はコートの下から奇妙なナイフを取り出した。 刃渡り20センチ程の黒色ナイフ。ナックルガードが付いていて、外見はとても凶悪だった。 しかし、そこまでは普通であり、奇妙とは言えない。黒色の刀身に無駄とも思える装飾が施されていたのだ。 ああいった武器は、まず魔術的措置が成されていると考えて間違いない。 刃先に毒が塗られている可能性もあるので、少しのかすりさえも許されない。 グレーもまた、スーツの懐からナイフを取り出す。こちらは何の変哲も無いただのナイフといった印象。少なくとも、外見は。 男はこちらの出方を窺うこともせず、いきなり突進してきた。 体術に自信が有るのだろうか? コンクリートの地面に確かな足跡を残し、轟音と共に一瞬で間合いを詰める。 男のナイフは風を切りながら、胸という急所目掛けて正確に繰り出される。 早い。 だが、グレーにとっては捌けない程では無い。 ギリギリまで引きつけて男のナイフを僅かに弾いたグレーは、ナイフを弾きながら踏み込み、下から上へとナイフを一閃する。 その攻撃に対して、男はほとんど動かなかった。紙一重で下から切り上げられるナイフをかわす。 己の一撃が外れた事を悟ったグレーは後ろに大きく下がろうとして…………しかし、出来なかった。 男がグレーの踏み込み足である右足を踏んで、その動きを封じていた。最小限の動きでグレーの攻撃を避けたからこそ出来る事だ。 動きは封じられ、ナイフを振り切った右腕のせいで、胴ががら空きだった。非常に不味いと言わざるを得ない。 さらに、男は左手でナイフを持ったグレーの右腕を掴み…………。 黒色のナイフを勢い良く振り下ろすべく、男は右腕に力を込める。 しかし、男がナイフを振りおろし始めるよりも早く、右足と右腕を封じられた時点で、グレーは動いていた。 残った左足で勢い良く地面を蹴り、左の掌底が男の顎を捉える。 大きく仰け反る男はそれでも、不安定な体制からナイフを振り下ろしてきた。ヒットの瞬間に、衝撃を逃したに違いない。 その黒色のナイフはグレーの左肩口からバッサリと切りつける軌道で、確かにナイフは肩を捉えた。 そこで、男は驚愕した。 ナイフがグレーをすり抜けたのだ。 すり抜けた黒色のナイフは、下まで振り下ろされ、グレーは男から距離を取った。 仰け反った男もすぐに体制を整え、油断なく構える。 何故か、刀身が溶けて使い物にならなくなったナイフを素早く捨てて、グレーは新しいナイフを取り出す。 間が、二人の間に生まれた。 両者とも相手の出方を窺って、間合いを保ちながらゆらりゆらりと動く。「そうか、僕に精神操作をかけて、間合いを誤認させたんだな」「そちらこそ、面白い武器を持っている」 突然、男が口を開く。グレーもまた切り返す。会話でも、相手に主導権を握られてはならない。 もちろん、会話の間でも隙を作る事はしない。 グレーの体が男のナイフをすり抜けたのは、まさに男の言うとおりで、顎に掌底を当てた瞬間に生まれた隙間から、僅かな精神操作で間合いを誤認させたのだ。 そうしなければ、男は無理な体勢からナイフを振り切る事無く、グレーが体勢整えるより早く間合いを詰めてきただろう。 戦闘状態にある場合、相手は当然緊張状態にあるため、精神操作をかけるというのは非常に難しい。それに、それが一般人ならともかく、異能力を持った人間は他人が操る異能力に対して耐性を持っているのだ。 『気』という概念で呼称される異能力発動のための力が身体を強化し、また、どんな異能力でもそうだが、術者の力と対象者の力のぶつかりあいとなり、効果は薄まる。 だから、戦闘で精神操作を敵にかけるのはとても難しいのだった。 体術はほとんど互角と、グレーは見ていた。かといって、僅かな隙から精神操作をかけられるグレーの方が有利かというと、そうでもなかった。 グレーが着用しているスーツの左肩部分が僅か、焦げたように消失し、肌が露出している。 ナイフは確かに避けたはずなのだが。(超高温のヒートナイフか…………。厄介だな) 避けた瞬間、左肩に熱を感じた。 その武器にくわえて、相手はまだ己の能力を隠している。 グレーは胸中で嘆息した。 だから、血生臭い戦いは嫌いなのだ。 激しい戦いの中で、男の向こう側に見える空は何処までも静かだった。-------------------------戦闘描写は面白いけど疲れますね。というかちゃんと読む人に伝わっているのかどうか甚だ疑問ですし、そもそもそんな動き無理だろうとか言われたら終わりです。でもフィクションですから。どんな無茶な動きでも彼等はやってくれますよ。物理法則を無視して。ていうかまた前後編。描くたびに長くなってる気がします。
Oct 11, 2007
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今日はとても寒い一日でした。ようやく秋らしいですね。さて、最近『ナムコクロスカプコン』というゲームを友人から借りてプレイしております。RPG系です。正直、周りの評価は微妙な感じでした。私は久しぶりに面白いRPGだと感じたのですが。雰囲気が好きです。すぐに終わるそうなのですが、まあ、一日にそれほどゲームをするわけでは無いので、それなりに時間をかけてプレイしたいと思います。疲れますし。ゼミへ少し顔を出した後、学漫の部会へ。何か物凄く廃れきった感じのアレでした。なんかの漫画か小説かどちらかで、崩壊寸前の国の国民は絶望感が漂っているよりむしろ何処か浮かれているのだという感じの事を書いてました。ああ、十二国記でしたっけね。まあそんな感じで、崩壊寸前なんだなあと不吉な事を思ってしまいました。十二国記、もう一度読み返しましょうかねえ。実家においてあるので取りに帰るのがとても面倒臭いですが。モラウさんです。もっと格好よく描きたいですね。煙の良い描き方は無いものか。何となく分かるのですが、時間かかりそうなので取り合えずパスです。というより、ペンタブのペン先が非常に怪しくなってきておりまして、一年半使い続けて削れまくっておりまして。反応がとても怪しいのです。とにかく押しても反応しない感じ。新しいペン先、買ってきましょうかね・・・。
Oct 10, 2007
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「公園の話 後編」 翌日から、健太郎はグレーから様々な話を聞かされた。 例えば、こんな話。「私が昔、一番最初に身を置いていた組織に居た頃の話だ。当時私は十七歳。数年の戦闘教練を受けて、初めての実戦だった。『縛りの石鏡』という魔術具の奪取が任務で、チームを組んだ私は…………」 こんな調子で、健太郎にはとても信じ難い様な内容の話。 とは言っても、健太郎が居る間、終始その様な話をマシンガン的にしてくるわけでは無い。 健太郎がグレーの座るベンチに座ると、大抵そこから数十分は沈黙だった。 時折りグレーが、お腹が空いただの、退屈だだの、とても会話になり難い事を言う。そして、思い出したように、日常からはかけ離れた突拍子も無い話を始めるのだ。 沈黙に耐えかねて、健太郎から何か話題を振ることもあった。 例えば、学校で有った事。テレビの話。最近読んで面白かった本。友人の事。 しかし、健太郎がそれらの話をしても、聞いているのか聞いていないのか分からない様な感じで相槌を打つだけで、数日経つ頃にはそうした話題の提供は諦めた。 グレーは両者間の沈黙に対して特に何も感じていないようで、大体はボ~っと夕焼けを見つめていた。 なぜ、自分だけ沈黙に気まずさを覚えなければならないのか。 そう考えた健太郎は、その沈黙に慣れるように努め、その結果、何時しか健太郎もグレーと同じ様に夕焼けを眺めながら時間を過ごすようになっていた。 そしてその頃には、グレーの妄想とも言える突拍子も無い話を、健太郎は受け入れるようになっていた。 ただ淡々と語るグレーの言葉は、感情を交えて語られるよりよほどそれが真実であると思わされるのだった。 また、彼女の雰囲気こそ、それが真実であるのかもしれないと思わせる最大の要因だった。 彼女は普通の人間では無い。健太郎という普通の高校生をして、それを感じさせるだけの何かを、グレーは持っていたのだ。 グレーの話を全て信じるとすると、一番初めに出合った時、自分が本当に殺されていたのかもしれないという事を理解して、冷や汗をかいたりもした。「健太郎、お前は私が怖くないのか?」 健太郎が己の話を信じ始めている事を感じたのだろうか? グレーは健太郎を試すかのように、面白そうに言ってきた。 確かに、グレーの話を信じるとなると、街で自殺者が増えているのは彼女がそうしているからだ、となるわけだ。そしてそれは、グレーが間接的にせよ、本当に人を殺している事を示している。 自分の横に座っているのが、どうしようもない殺人鬼であると自覚しているのか? と、健太郎に問うているわけだ。「私はお前がここに来なくても、口封じにお前を殺しに言ったりはしない。お前をカゴの鳥の様に封じ込めているわけでは無いんだ。以前言ったかもしれないが、私はお前に精神操作をかけて、私の事を他人に喋れないようにしてある。だから、お前がここに来る理由は無いんだぞ」 精神操作が自分にかけられている、という話に関してはすでに確認を取ってある。そして、その事も、グレーの話を信じた要因の一つだった。 家で、学校で、グレーの事を話そうと試しても、何故かどうしてもそれをする気にはなれない。口を開けないのではない。ほとんど無意識的に別の話題を話しているのだ。「…………じゃあ、一つ聞きますけど、グレーさんはどうして僕と話をしようと思ったんですか?」 面白そうに健太郎の反応を聞こうとしていたグレーは、逆に問い返され、虚をつかれたかの様に一瞬だけ硬直する。 そして、僅かに考える素振りをみせて、「…………何となく、話をしてみたくなったんだ」「僕も、そうです」「そうか」 それで納得したらしく、グレーは何時もの様に空を見上げる作業に戻った。 二人のこうした時間は、日が沈んで辺りが暗くなり始めるまで続いた。「追われてるって、誰からですか?」 ある日の事、何時もの様にグレーの元へやってきた健太郎は、すでに慣れてしまった沈黙の後で、以前から聞きたかった事を聞いてみた。 気温は日を増すごとに少しずつ下がっていき、冬を感じる事が多くなってきた。少し強めに吹く風も、体感温度を下げる要因だ。 健太郎は寒さに身を震わせながら、再度口を開く。「初めて会った時、言ってたじゃないですか。追われてるって」 その部分の話はどうにも聞きにくかったので、今まで聞かなかったのだ。 追われているのには事情が有るのだろうし、常識的に考えて、そうした事情は他人に話したがらないものだろうと考えていたからだ。 だから、今まで聞かなかった。しかし、日が経つにつれて、どうしてもその部分が気になってきたのだった。 短い付き合いではあるが、何となく彼女の雰囲気を掴んで来た健太郎は、グレーが話したくないなら無視されるか、適当にあしらわれるかのどちらかだと理解したので、失礼を承知で思い切って聞いてみる事にしたのだ。「ああ、まだ話していなかったか? とっくに知っているものと思っていたが」 だが、思い切って聞いてみた健太郎に対し、グレーの反応は予想外に軽かった。「誰から、とお前は言ったが、私を追っているのは個人では無い。私が最初に身を置いていた組織だ」「組織を抜けたから追われている、とかいうやつですか」 フィクションの世界で良く眼にする類の話だった。組織の機密的な情報を、他の組織に漏らされる事に対しての害、また、組織の構成員に対して、見せしめとしての制裁。「いや、まあそれも確かにある。しかし、私が抜けた組織というのは、お前が考えているよりも遥かに強いのだ。例え私が、組織の重要な情報を幾つか他の組織に提供したところで、どうにかなる組織では無い」「じゃあ、どうしてですか?」「初めに会った時、言っただろう。人探しと人殺しをしているのだ、と。私は私がしているその二つの行為のために追われているのだ」 人探しと、人殺し。 人殺し、と改めて聞くと、何とも嫌な単語だった。少なくとも、健太郎は己の目の前に居る女性がその様な事するとは到底思えないほど、グレーに好感を持っていた。そして何故か、彼女のその行為を咎める気にもなれなかった。「人殺し、というのは言うまでも無い。私が異能力を駆使して自殺者を増やしているのだ。こうした暴挙を、組織は決して許したりはしない。それを止めるために私を追っているのだ」 健太郎は意外に思った。彼女が己の行為を暴挙であると認識している事もそうだが、所属していた組織がそれを止めるために動く、という事が何より意外だった。彼女の所属している組織というのは、もっと性質の悪いものだと勝手に思い込んでいたのだ。「お前は、私の所属していた組織をヤクザの類だと思っていたのかもしれないが、実際は逆だ。異能力者を最も多く統括し、世界に対して危険な異能力者を排除し、平和のために活動する。そういう組織なのだよ。もちろん、強引な手を使う事も多々あるがな」 グレーは懐からおもむろに煙草を取り出してそれをくわえた。 しかし、火はつけない。そもそも煙草は吸わないらしいが、こうしていると落ち着くらしい。過去を懐かしんでいるのだ、と彼女は言っていた。 ひとしきり気分を味わったのだろう。煙草を人差し指と中指で挟んで、口から離した。「人探し、というのはまさにそのままだな。私は自分が放った具現化した負意識と感覚的に繋がっている。決して五感で繋がっているわけではない、非常に薄い繋がりだが、ある種の人探しにはうってつけなのさ」「ある種の?」「異能力を持った人間。こうした人間が私の能力に触れると、普通の人間とは異なった感覚を私に伝えてくる」「と、いう事は、貴女が探しているのは異能力を持った人間なんですか」「そういう事だ。そもそも、普通の人間を探しているのであれば、私はこうした方法をとらない。捜索範囲が広いから、それに込めた力を分散せずには居られない。異能力者には通用しないしない程度の力なのさ。だが、普通の人間には大いに作用する。自殺までいくほど精神が壊れる人間というのは、力の総量的に考えてそれなりに少ないだろうが、捜索対象に死なれては元も子も無いからな」 再び煙草をくわえて、しばらく話を中断。そして、またポツリと話し出す。「組織は、私が探している人間を、私に合わせたく無いらしい。そもそも、その人物が存在するという情報そのものを入手出来たの事も奇跡に等しかった。それほど重要な人物らしい」 グレーは煙草を中指と親指で弾いた。 それは見事な放物線を描き、10数メートル離れたゴミ箱へ投下された。「全く、不公平だと思わんか? こちらは探している人物の顔はおろか、年齢も性別も分からんというのに、あちらは私に関する情報を知り尽くしている」「じゃあ、逃げればいいじゃ無いですか。また日を改めて、次の機会に、という事にすれば…………」「一度投げたサイコロは、もう手の中に戻らないものだ。何より、ここで引けば、おそらく二度とチャンスは無い。私がそいつを狙うという、おそらくやつらにとって初めての状況だからこそ、ここまで戦えている」「なんで、そこまでしてその人を探すんですか?」 健太郎にしては甚だ疑問だった。おそらく命がけだ。命をかけてまでするほどの事なのだろうか。「…………私が生きる理由を見つけるためさ。人の可能性を壊して自殺に追い込むというのも、そうした目的が有るからやっているに過ぎない。………………まあ、お前の様な強い人間には分からないだろうな」「確かに、分かりませんね」「それで良いのさ。その方が、良いんだ」 グレーは何処か寂しげに、そう呟いた。 別れは突然にやってきた。 健太郎がグレーと出会って、1ヵ月程経ったある日の事だった。その日は日曜日で学校は休み。しかし、休みでも健太郎はグレーに会いに行くのだ。 その日、彼女はベンチに座っていなかった。 ベンチの横に立って、健太郎を待っていた。「もう、ここには来ない」「え?」「時間の問題だとは思ったが、発見されてしまってな。潜伏先を変更しなければならん。まあその分、情報も手に入ったが…………だから、お前と会うのは今日限りだ」 健太郎は何も言えなかった。 何かを言えるはずも無い。そもそも、そうした関係なのだから。 妙に寂しい気分が胸を突いたが、ここは何も言わずに見送るべきなのだろう。 だが。 珍しく、グレーが少し笑った。「そう泣きそうな顔をするな。また会うこともあるかもしれん」 グレーの指摘で健太郎は自分がそうした感情を顔に表している事を知った。 胸に確認してみると、ああ、確かに泣きそうだ。「そうだ。お前にこれをやろう」 そう言うと、グレーはポケットからロザリオを取り出した。 簡素な装飾の、しかし不思議な魅力のあるロザリオ。「私は無神論者だが、何時も持ち歩いている。それほど貴重なものだからな。お前も、常に持ち歩いているようにしろ」 健太郎が無言でそれを受け取ると、グレーは満足そうな顔をした。 次の瞬間、健太郎はそうしたくも無いのに、眼を閉じてしまった。何故か眼を開ける気にもなれず…………再び眼を開けたくなった時には、グレーの姿は何処にも無かった。 自分は彼女に一目惚れしてしまったのかもしれない。だからあの時、理由も分からずに声をかけてしまったのかも。 グレーの姿が見えなくなって、今更ながら、健太郎はそんな事を考えていた。 そして、公園で彼女の姿を見かける事は、二度と無かった。-------------------------予想以上に長くて疲れました。ていうかまた文字数制限ギリギリです。内容的にも結構ギリギリな感じです。是非見逃してください。
Oct 9, 2007
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『公園の話 前編』 何故、彼女に声をかけたのだろうか。 その理由が、平岡健太郎には良く分からない。声をかけた時点では。 とにかく、健太郎は自宅近くの公園のベンチに座っていた彼女に声をかけた。 学校からの帰宅途中である。健太郎は電車通学であり、自宅と駅との最短距離を考えると、この公園を通るのが一番良いのだ。それが、高校に入学して7ヶ月近くたった上で、おのずと導かれた答えだった。 いつもは見かけない女性。彼女は外国人であるらしかった。 ブロンドの髪の毛に、透き通るような白い肌。横顔からでも、空を見つめる眼が日本人では有り得ない碧眼をしている事が分かる。どう見ても外人だった。 スーツを着用しており、パッと見はОLの様だった。「何してるんですか?」 声をかけてから、この女性に日本語が通じない可能性がある事に気付く。 だが、それは杞憂だった。「何だお前は」 眼だけをこちらだけに向けて、物凄くぞんざいな口調。だが、日本語は通じるようだ。「あ、僕は平岡健太郎といいま…………」「お前の名前など聞いていない。何故私に声をかけてきた。お前とは知り合いでは無いはずだが?」「あ、それは…………なんとなく、です」 どうして声をかける気になったのか。声をかける決定的な理由が、考えてみて全く無かった。だから、本当になんとなく声をかけてしまったとしか言いようが無い。 健太郎がそう答えると、女性は妙な顔をした。「ふん…………まあいい。それで? 何の用だ」 そこで、女性は健太郎の第一声を思い出したらしい。首を僅かに振って、「ああ、私が何をしているのかを知りたいのか、お前は」「えーと、まあ、そんな感じです」 妙な女性だった。何か、ふつうの人間とはテンポが違う。 日本語の方も、慣れていないから妙な口調なのだと思ったが、どうやらそうでは無いらしい。日本語のイントネーションは完璧だった。長い間、日本で生活をしていた様な、そんな感じ。「人探しと、人殺し。追われてるから、逃走中とも言える」「はあ…………」 女性がさらりと、とんでもない事を言った。 人探しと逃走中はまだ良い。だが、よりにもよって、人殺しとは。「人を、殺したんですか?」 目の前の女性がそんな事をしたとはとても思えなかった。また、人の死というものに、まだ若い健太郎は現実感を抱けない。だから、口頭だけの殺人宣言に、彼が恐怖を抱く事は全く無かった。「違う。人を殺しているんだ」 訂正の言葉に、一瞬違いが分からなかったが、健太郎はすぐに気付いた。彼女が、己の問いに正しく答えているのだという事に。 彼女は、ベンチに座りながらも、人を殺している、と言っているのだ。「ここで、ですか? どうやって」 健太郎の常識には、殺人というのは目の前に対象者が居てこそ成り立つ犯罪である。だから、対象者が居らず、ただベンチに座っているだけの彼女に殺人が犯せるとはどうしても思えなかった。 方法を求めた健太郎に対し、女性は鬱陶しそうに鼻を鳴らし、顔をこちらへ向けた。「いいか? 大気中には負意識というものが流れている。邪念と言い換えても良い。これを、様々な何かに変えて街中に飛ばしているのさ。これに魅了されたものは、私の能力によって己の未来的な可能性を破壊される。そうすると精神が正常では居られなくなり…………発狂して、自殺行動を取る」「は?」「己の可能性というものは生を営んでいく上で非常に重要だ。存在するための理由と言い換えても良い。あるいはその人物の運命と言っても、良い」「…………良く分かりませんね」「なに、分からなくてもいい」 すいません、と健太郎は笑う。 鬱陶しそうな表情を改め、目の前の女性もまた、笑った。自然な笑顔だった。その笑顔があまりに自然すぎて、次に彼女から出た言葉に違和感が感じられなかった。「私がここまでお前に話した理由は、お前を殺す事を前提としているからに他ならない。まあ、別に殺す必要も無いが、そちらの方が私には都合が良いのでな。だから、分からなくても気にする必要は無いぞ」 公園に、冷たい風が吹いた。十一月の風はこれからもっと冷たくなる事を考えても、とても冷たい。だが、今吹いた風はあまりに冷たすぎた。 もしかしたら、女性の『殺気』、というものが混じっていたのかもしれない。 何時の間にか、女性は健太郎の胸に手を当てていた。「大丈夫、痛くは無い。心が、段々と壊れていくだけさ」 恐ろしい事を言いながらも、その笑顔は崩れない。 だが、次の瞬間。「…………なんだと?」 彼女の笑顔は、即座に驚愕へと変わった。「ど、どうしたんですか?」 実のところ、健太郎はこの女性の言葉を全く信じていなかった。というより、ほとんど理解できていなかった。だから、自分が今、本当に殺されかけた事も理解していなかった。 健太郎がこの時何を考えていたかというと、女性にこんな形で触れられるのは初めてだという、健全な男子高校生にありがちな緊張感の表現だった。「……この年齢で、すでに真の可能性へと、到達している…………?」 良く分からないが、女性はとても動揺していた。 彼女の健太郎を見る眼は、何か途轍もないものを見たそれに変わっていて、健太郎もとても動揺した。「ど、どういう事ですか?」 だが、女性は健太郎の質問には答えない。己の考えに没頭しているようだった。「幾年を重ねようと、この境地に達せられる人間などほとんどいないというのに…………。なんというやつだ」「あの、だから、どういう事ですか?」 今度は無視されなかった。「お前はすでに己の人生が、お前の望むとおりに進んでいる、という事さ。望んでいないレールに乗せられる凡人とは違う、確実にお前が望んだ行き先に連れて行ってくれるレールにお前は乗っている、という事さ」 言われても、良く分からなかった。言っている事の一つ一つが分からないでは無いが、全体としての意味が理解できない。 困惑している健太郎の胸から手を放し、女性は嘆息した。「完成された可能性には、私は手出しできない。命拾いしたな」「それは、僕を見逃してくれるという事ですか?」 実際、この女性の行動が己を死に至らしめるものであるかどうかはともかく、自分はどうやら殺されずにすむらしい。目の前の女性に自分が殺される、という事など、まるで信じていないわけではあるが。「人を殺すのが好きなわけでは無い。目的があるから殺しているだけだ…………。まあ、とにかく、そういう事だな」「僕に色々話したのは、僕を始末する前提があった、と言ってましたよね? いいんですか?」「殺すのは目的が有るからだと言っただろう。お前の可能性を壊す事は出来ないが、私の事を喋らないように精神操作する事くらい造作も無い。血生臭い殺し方は嫌いでね」 言い終わると、女性は俯いた。 何か、やるせない思いが胸をよぎったのだろうか。その顔は心なし沈んで見えた。 なんだか、居心地の悪いものを感じて、健太郎はここを去った方がいい様な気がした。 この女性ともう少し話をしてみたかったが、仕様があるまい。「じゃあ、僕はもう失礼します」 別れを告げ、女性に背を向けて歩き出したのだが。「待て」 それを呼び止める女性の声。「はい?」「明日も同じ時間に、ここへ来い。待っているぞ。お前と少し話がしたくなった」 それはある意味、デートの誘いに他ならなかった。その言葉はどう考えても命令だが。 理由は分からないが、明日もこの女性と会えるらしい。 ここへ来いも何も、学校へ通っている限り必ず通る道だ。予定外の事が起こらない限り、この女性とは明日、必ず会う事になるだろう。 そう思うと、何故か心が躍った。 そして、気付いた。彼女の名前を聞いていない事に。「あの、名前は何と言うんですか?」「グレー。それが私の名だ」 その日から一ヵ月の間、一般人の健太郎と、街を脅かす殺人者グレーの密会が始まった。--------------------タイトル通り、前編です。長くなりそうだったので。一応、一つの話に収集をつける事を考えて話を書いてます。頭の中にしかプロットが無いので、どの話をどうもってくるのが最善なのかが分かりませんが。むー。もっと文章力をつけないとなあ。さて、今日は友人二人と先輩と、焼肉へ行ってきました。当初は缶詰大会という企画だったのですが、焼肉に変更。友人のバイト先であり、以前から行きたかったところです。色々あって今までいけなかったんですよねー。少し高級感溢れる所です。一週間カレー生活を続けたおかげで、焼肉へ行くだけの余裕がありました。良かった。あまりの肉の上手さに悶絶しました。いや、実際悶絶してたらただの変態ですが。それくらい美味しかったという事です。今まで食べた肉の中で一番美味しかったかもしれません。最近カレーしか食べて無かったので余計かもしれません。焼肉後は、とある先輩が仕事後に合流し、友人宅で酒をまじえた雑談大会です。久しぶりに少しだけ酒を飲みました。良いですね、久しぶりの酒は。何時ものメンバーで、何時もの様な会話。さて、満足な一日でした。
Oct 8, 2007
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秋らしくなってきたとはいえ、日中はまだ半袖でいけます。ハンターハンター、連載再会ですね。内容は期待通り。キルアの言っていた、『予定外の出来事』が起こるための準備期間です。というかもう確実に予定外ですね。最初から護衛軍は王から離れて、しかも一階に居る。さらに、ウェルフィンがノブの匂いを追って、出入り口の付近でゴン達と出くわしそうです。王は自分の名前を知らない事を気にしていましたが、名前はネテロ会長から明らかにされそう。会長は王の名前を知っているはずですからね。まあ、名前は無視の方向で行くかもしれませんが。女王が伝えた本当の名前を伝える役は展開的に会長しか出来なさそうなんですがねー。というか、王がこむぎを護りながら戦うというスタイルに入ってしまった時、王は会長に絶対勝てないでしょうね。コムギとの関連で、自分の望む王とは違う方向へ進んでしまった時に、ネフェルピトーは王を殺してしまいそうですし、何か色々展開が楽しみです。まあ、十週連続掲載という事ですが。後十週でキメラアント編が終わり、作者はそこで連載を止めたかったが編集部がそれを許さなかったために今まで連載が出来なかったのだという噂が現実味を帯びてきました。こええ。クレイモアの13巻を買ってきました。連載は凄く気になるところで終わっています。かなり待ってるので、ジャンプスクエアの発売が楽しみです。大学入って最初に手を出した新しい漫画がクレイモアだった様な気がします。その時は6巻くらいが最新刊で、思えばクレアも強くなりましたねー。もうオフィーリアとか瞬殺でしょうね、今は。テレサをもっと出して欲しいですね。もう死んじゃってるので無理でしょうが。テレサだけで別に連載して欲しいです。結局、本当の実力は誰にも知られないまま死んでしまったわけですが、実際どれくらい強かったのか気になります。何か今日は漫画の感想だけになりました。まあ、馬鹿みたいに長い小説をアップするよりましですかね。
Oct 7, 2007
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その日、席に着く葉月に元気が無かった。 悩みでもあるのだろうか。窓の外を見つめる葉月は、何時もと変わり無いようで何かが違って見えてしまう。 葉月は普段から冷静で、率先して騒いだり馬鹿な事を言うタイプでは無い。 彼女は必要な時に必要な事を確信めいた口調で喋り、周囲が慌てていようが落ち着いていて、例え根も葉もない中傷を受けたとしてもニッコリと微笑んでその悪意ごと包み込んでしまうような、独特でマイペースで柔らかい人間なのだ。 だから、葉月に元気が無い、と言っても、分からない人間の方が圧倒的に多いだろう。 付き合いが深く無いと分からない、それくらい微妙な表れ方なのだ。 それは自分が深い付き合いの親友で有ると言っている様なものだが、クルミには己がそうで有るという自信があった。 しかし、本人に対して単刀直入に元気が無い事を指摘するのは如何なものか。 葉月はそういった無礼ともとれる質問に対しても、怒るどころか全く気にもしないだろう。だが、そういう問題では無い。彼女がどうとかではなく、クルミ自身が葉月に対してそうする事が嫌なのだ。 でも、悩みがあるなら聞いてあげたい。 だから、どのようにして間接的に元気が無い理由を聞くか思案している最中なのだ。 必要な時に必要な事を喋る彼女の事だ。時期がくれば話してくれそうな気もする。だが、悩んでいる彼女を見るのはとても心苦しい。 そうやってクルミが煩悶していると。「クルミちゃんは、何か、悩みでもあるのかしら?」 悩みを聞きたい本人に、逆に、そう聞かれてしまった。しかも単刀直入だ。 クルミは変な顔をしてしまった。「ふふ、嫌な質問だったかしら? だとしたら、ごめんなさいね。でも、悩んでいるクルミちゃんがとても可愛らしかったから」 どうやら、完全に顔に出ていてしまったらしい。 可愛い、と言われた事と相まって、顔が赤くなる。「な、悩みなんてないよっ」 少し気が動転して、声が大きくなってしまう。完全な照れ隠しだった。 それを怒りと勘違いしたのか、しかし葉月は微笑を形作った。「ふふ、ごめんなさいね」 そして、葉月は再び窓の外へと眼を向ける。 しばしの沈黙。 とは言っても、今は昼休み。昼食を終了させた生徒達はお喋りに耽り、決して教室が静かというわけでは無い。 二人の間にだけ訪れた静かな時間。この沈黙を、クルミは嫌なものと思わなかった。葉月の作り出す沈黙の雰囲気は、それだけで完璧な一つの世界を思わせるのだ。それが、クルミにはとても心地良い。 だが、その沈黙を破るのも、何時も葉月であり、今回もそうだった。「ねえ、クルミちゃん。例えばね、自分には扱いきれない、とても大きな力を持った人が居たとするわね」「へ? う、うん」「そしてその力で、その人はとても多くの人を救えるの。でも、力を使えば自分が危険にさらされるかもしれない。いえ、危険じゃ無い場合もあるのよ。むしろそっちの方が多いかも。でもね、その人はとても迷っているの。力を使って人を助ける事が、本当に正しいのかどうか。自分の力で、その人の人生に影響を与える事が、本当に正しい事か分かっていないのよ。ねえ、クルミちゃんはどう思うかしら?」 言うと、葉月はクルミと視線をあわせてきた。思いのほか真剣な眼で、クルミは少し驚いた。「え……えーと…………」 どうしよう。 突然そんな話を振られても良く分からない。というか、何故そんな話をするのか。 その困惑を見て取ったのか、葉月はクスリと笑った。「ごめんなさい。良く分からない事を言ってしまったわね。忘れてちょうだい」「…………うん」 再び窓の外に視線を移した葉月の横顔を見て、クルミは思う。 きっと、先ほどの問いの中に、葉月が悩んでいる理由があるのだと。 言っている事が抽象的でよく理解できはしなかったが、たぶんそうなのだ。 彼女が何時か話してくれることを願い、クルミはそれ以上何も言わなかった。 放課後になっても、葉月の憂鬱は回復の兆しを見せなかった。 だから、クルミは何時もより明るく振舞った。少しでも元気を出してほしかったから。 昨日の夕食がとても美味しかった事。昨日見た二時間ドラマがとても面白かった事。昨日お風呂に入ったときに、一度体を洗ったことを忘れて、二度も洗ってしまった事、など。 駄目だ、これじゃあ何時もと変わりない。 葉月の方も、その会話に対して何時もの様に笑ったり、相槌を打ったりしていた。だが、クルミが望んだ成果を上げられる事は無かった。 これは不味い。何とか葉月さんに元気を出させてあげなければ。 必死に話題を探すクルミ。 しかし、そうそう面白い話題など思いつかない。思いつこうとするほど、必死になるほど、それから遠ざかってしまう。 そして、そうした思考など全く関係なく、視界にチラリと入ったものの事が、つい口から出てしまった。 信号待ちのために止まっている二人であるが、横断した先にあるスーパーマーケット。そこに、それは有った。「あ、ねえ葉月さん。何であのガシャポンの機械はあそこに置いてるのかな?」 言った後、自分は何を言っているんだと思う。 スーパーマーケットの入り口付近に置いてあるガシャポンの機械。確かに、何故あんな所に設置してあるのかをクルミは気になっていたが、葉月を元気付ける答えとは程遠い気がした。 だが、そのクルミの言葉は彼女が思っているより遥かに効果的だった。 呆気に取られたようにこちらを見てくる葉月に、クルミは少し動揺した。「ど、どうしたの? 葉月さん」「…………すごいわ、クルミちゃん」「へ?」「確かに、どうしてあんな所に機械を設置しているのかしら。他の所では駄目なのかしら。あそこで無いと駄目な理由が、もしかしたらあるのかも」 言葉に熱気を帯びている葉月は、とても感心した眼差しでクルミを見た。そして、クルミの両肩に手を置いた。「そんな事に気付くなんて、貴方は本当に凄いわ」「そ、そんな凄いなんて。えっと……、ただ、前から気になってただけだし」「人が当たり前だと思っている事に疑問を覚える事は、とても凄い事なのよ」 葉月はクルミの両肩から手を放し、深く溜め息をついた。「本当に、クルミちゃんには色々な事を教えられるわね」「私が葉月さんに? そんな、逆だよ! 私の方こそ色々教えてもらってるし、憧れてるし…………」 最後の方は小さくて聞こえなかったかもしれない。聞こえていたらとても気恥ずかしいが。 だが、本当の事だ。クルミは葉月にとても世話になっているし、彼女の完璧さに憧れていた。 恥ずかしさで顔を赤くして否定するクルミに、葉月はとても暖かな表情を作った。 そこでクルミは安堵した。何だかよく分からないが、少しでも元気が出たのは良いことだ。 信号が変わり、道路を渡ろうと、クルミが学生鞄を持った手を後ろに振り上げたその時。 何かが鞄に引っかかった。 その引っかかりの原因を知るために、後ろを振り向く。 そこには一人の男子生徒が居て、どうやら彼の鞄に付いていたストラップか何かが、クルミの鞄の変な所に引っかかってしまったらしい。 男子生徒は困惑の表情を浮かべていた。制服に刺繍されている校章の刺繍色からするに、どうやら一年生。一つ年下だ。「す、すいません」 男子生徒が謝りながらそのストラップを力に任せて引っぱる。 その瞬間、クルミは見た。彼の鞄のボタンが、一つ外れている事に。そして、ストラップは鞄の開け口の僅か横に、穴を開けて付けていて。「あ、駄目!」 言った瞬間、彼の鞄が大きく開かれ、その中身が盛大に散らばった。「ああ…………」 男子生徒が慌てて拾い集める。 クルミと葉月も、もちろん協力した。原因の一端はクルミにあるのだから、当然の事だ。 拾う過程で、彼の教科書に名前が書かれていた。 平岡健太郎。それが彼の名前らしい。 拾い集める事、数十秒。 信号は再び赤となっていた。「あ、すいません。有難うございます」「いや、良いよ。こっちこそ、ごめんなさい」 慌てて礼を述べる男子生徒にこちらも少し慌てて謝罪する。 妙な雰囲気だった。クルミはこういう微妙な雰囲気が苦手だ。 その空気を破ったのは、葉月の冷静な声だった。すでに、先ほどの熱気を帯びた様子は無くなっている。「このロザリオは、どうしたの? 元々、貴方の物だったのかしら」「あ、まだ有りましたか。すいません。そのロザリオはえーと…………」 男子生徒はどう説明したら良いものか、迷っているらしい。何か複雑な事情でもあるのだろうか?「まあ、貰ったんです。昨日」「………………何処で、誰に?」「ええと、外人の女の人ですけど……家の近くの公園で」 何故そんな事を聞くのかと、訝しげな様子の男子生徒だったが、素直に答えた。「そう…………悪かったわね」 葉月はロザリオを返して、行きましょう、とクルミに言ってきた。見ると、信号はすでに青になっていた。すぐ渡らなければ、また赤になってしまう。 葉月に付いて、慌てて信号を渡るクルミ。「あのロザリオがどうしたの、葉月さん? 確かに、ロザリオなんて持ってる人、珍しいけど」「確かに珍しいわね。あんなロザリオは」 まるで、あのロザリオそのものが希少な物の様な言い方をする。「でも、もっと珍しいのは彼自身ね。あの年齢で、可能性が完全に固定されている。凄い事だわ」「それって…………どういう事?」 良く分からない、というクルミに対して、葉月は何時もの通り、微笑を作った。「ふふ、どういう事だと思う?」 意地悪げに言ってくる葉月。だが、その微笑を見せられると、クルミは文句の言葉が出なくなってしまうのだった。 再びの信号待ち。 この信号を渡ると、クルミは右側、葉月は左側の道へ進み、分かれる事になる。 この二人は学校から程近い場所に自宅がある。クルミは両親、妹の居る一戸建て住宅。葉月は高級マンションに一人暮らし、という差は有ったが。 葉月には再び憂鬱が戻っている様で、その隠れた表情は晴れない。 今日、それを解消させてあげる事が出来なかったのは残念だが、明日は何とかしてみたい。クルミはそう考えていた。 信号が青になり、横断している最中。 クルミが何気なく視線を横に移動させると。「あ!」 横断歩道から数メートル程離れたその場所を突然、一匹の黒猫が飛び出した。 その先からは車。 黒猫は飛び出した後、車を見たまま動かない。 つまり、このままでは、黒猫は引かれて死んでしまう。 そう思った瞬間に、クルミの体は動いていた。黒猫に向かって一直線、走り出す。「クルミちゃん!」 葉月の声が後ろから聞こえてくるが、もう止まれなかった。 近づく黒猫。そして、それより遥かな速度で迫る車。 黒猫に手を伸ばすクルミ。 聞こえるブレーキ音。 そして次の瞬間。 クルミは目を閉じた。 しかし、覚悟した衝撃は来なかった。 ゆっくり眼を開けると、ほとんどギリギリで車は止まっていた。信号を視認して減速していたためだろう。そうでなければ確実に衝突していた。 その事実を認識して、クルミの体から冷や汗が出る。 そのままへたり込んでしまったクルミを尻目に、葉月は運転手に謝罪し、それが終わるとクルミを立たせて歩道へと戻った。黒猫はあっという間に逃げてしまった。「どうして、あんな危ない事をしたの?」 葉月が厳しい口調で、泣きそうな顔で、言う。 クルミはまだ呆然としていたが、何とか頭に浮かんだ言葉を葉月に伝えていた。「助けられるなら、助けたいと思って…………体が勝手に」 その言葉を聞いて、葉月はハッとしたような表情を作った。 翌日、クルミが見た葉月の顔に、悩みは浮かんでいなかった。---------------文字数がほんとギリギリです。半角一万字ギリギリです。最後、書き足りないです。実力不足です。
Oct 6, 2007
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若干暑かったですよ。今日は。ハンターハンター。最新刊、出ましたね。一年と半ぶりに。その内容は・・・・・・・・・。富樫さんすげえの、一言につきます。やはり、内容が濃いですね。この調子で連載も頑張って頂きたいです。絵柄を見る限り、変化はありません。むしろより凄みが増している感があります。不安なのはキメラアント編で終わりにしてしまうかもしれない事です。そして、25巻分の話がたまらないうちにまた休載に入ってしまう事です。明日はモラウさんの絵でも描こうかなあ。そしてブリーチも出てました。まあ良いでしょう。何だかんだ言って、戦闘シーンのコマ割りとか間とか効果とかは好きです。マリみて最新刊を読んで、祐巳です。本当は紅薔薇三人娘でいきたかったのですが、是非喜びの祐巳を描きたかったのです。
Oct 5, 2007
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今日は涼しい一日でした。朝、起きました。思い立ちます。マリみての最新刊を買いに行こうと。岡山は一日発売が遅れます。なので、こう、妙に心が落ち着きませんでした。だって一日待たされてるんですから。取り合えず、本屋の開店を待って、行動開始。最も近くにある本屋へゴー。無かった。これはどういう事でしょうかね。まあ、ラノベですしこういう事もあるかもしれません。開店して数十分後に行ったので、まだ陳列してなかっただけかもしれません。ここで諦める私ではありませんので、少し自転車を漕ぎますが、アニメイトまで行きました。何か、そこなら有る気がしたのです。普段は遠いし買うものも無いので行く事が無いのですが。行ったらありました。ヤターヽ(`∀´)ノ近くに開店したペットショップで子犬を触りまくって帰宅しましたとさ。さて、早速読みました。ネタバレになるので、内容は書きません。ですが、少しの謎を残しながらも良い内容でした。というか祥子さま何してんだろ。気になる。次は何時出るのでしょうかね・・・。内容は、今巻でほのめかしていた話になるのでしょうが、次の次くらいには卒業式ですかね。むう。妙に寂しさを覚える不思議。明日はハンターの最新刊ですかね。世にも奇妙な物語、やってましたね。子供の頃は内容の恐怖系に惹かれて見てましたが、今は少し見方が違ってきてます。ただただ、プロの技に感心するばかり。まあ、感心ばかりもしてられないのですがね。あ、初めてカテゴリーというのを使ってみました。『葉月さんシリーズ』と自分で題してるものを分けてみました。少しずつ修正しながら話を纏めていきたいところです。
Oct 4, 2007
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『縛りの話』 黒のロングコートに、丈夫そうな黒の靴。 その男を見た瞬間、綾菜の心に電撃の様な衝撃が走った。 とは言っても、恋愛劇場に有りがちな、恋に落ちたとかそういう類の話では無い。綾奈を襲ったその感情は、恐怖に近かった。「あ……ああ…………」 だが、その綾菜の様子に、男は少し眉を顰めただけで、特に何も言わなかった。「私は警察の者だが。二日前、自殺未遂した岡崎美代子さんについて、聞きたい事があってね。君が岡崎さんと親しいと聞いたもので」「け、警察…………?」 男は警察手帳らしきものを取り出し、綾菜に見せ付ける。 言われて見れば、警察らしく見えない事も無い。警察手帳というものを実際に見たのは初めてだが、確かにそれっぽい。その事実を確認して、綾菜はホッと胸を撫で下ろす。 何故そこまで過剰に反応するのか。 それは、以前に一度、綾菜にどうしようもない恐怖を植えつけた人間の雰囲気に、目の前の男がとても似ていたためだ。「あの…………。美代子に、何か? というか、どうして警察が……」 自殺未遂をした美代子と綾菜は親友同士で、中学からの付き合いだった。 美代子の自殺未遂に、綾奈は当然として衝撃を受けた。PTSDだったか? そんな感じで心的外傷を受けた生徒も居て、カウンセリングを受けている生徒も居るほどだ。そのため、所属するバスケットボールの部活動にもいかず、ここ数日、ぼ~っとした日々を送っている。 今日も、放課後、教室で何でもない思考に耽っていた所、警察を名乗る男が現れたのだった。「いや、特に何が、という事では無いのだけどね。例えば、イジメとか」「イジメ? いえ、とんでもない。むしろクラスでは人気の有る方で…………」 イジメの実態調査というのは、警察の仕事だっただろうか? という疑問が綾菜の脳裏をよぎったが、そういうものなのかもしれない。 生徒が自殺未遂をしたとかで、マスコミが取材に来ていたし、ニュースにもなっていた。何しろ、一年前も同じ様な事があったのだから。 イジメがあったかどうかは現在、校内調査が行われており、しかし徒労に終わるだろうと確信していた。美代子は本当にいじめられる様なタイプでは無かったからだ。「それでは、最近感じが変わったとか、そんな事は?」「いえ、それも特には…………。ただ……」「ただ?」「ちょっと、似てるなって」 話ながら、綾菜は男がメモを取っていない事に気付いた。そういうのは刑事ドラマだけの話なのだろうか? 「何に似ていたんだい?」「自殺未遂…………というか、その……ああいったものって、皆ああいう風になってしまうんですか? 私が以前見た子も、いえ、知り合いじゃないんですけど…………あんな感じで……」 美代子は、授業中に自殺未遂を起こした。 突然、奇声をあげて、シャープペンで自分の手首を引き裂いたのだ。幸い一命は取り留めたが、どう考えても尋常では無かった。まして、直前の昼休みまで何時もと変わりが無かったのだから。 自殺をする人間というのは、皆あんな風なのだろうか。 …………いや、それは違う様な気がする。綾菜は己の考えを己で否定した。 何か、特別な悪意が潜んでいる様な気がした。だって、自分はアレと出会ってしまった。悪意が存在する事を知ってしまったのだから。 それは、一年前の事だった。 高校受験を控えて、日頃勉強で溜まっているストレスを発散。 そんな目的のために、綾菜は美代子と共に大型デパートへ来ていた。 是非着こなしてみたい流行の洋服、マニキュアやネイルケア用品、化粧品、読みたい本など、そんなものを見るために。 ほとんどが本当に見るだけだったが、小遣いの少ない身分では仕様が無い。見て、お喋りをしているだけで楽しいのだ。 勉強というのは本当に嫌になる。 何のために勉強をしているのかと、一度、親に聞いてみた事がある。自分は何のために勉強をしているのか、と。 その答えは、『意味なんて無い』。 しかし、勉強しなければ勉強する事の意味が無い以上に、無意味を噛み締めるらしい。 ならば勉強はせざるを得ない。だが、釈然としない。「あー、もう! いっその事、高校なんて行かないでおこうかな」「またその話? そうは言うけど、高校は行った方が絶対楽しいって。綾菜は勉強出来ないわけじゃないし、ほら、バスケもあるじゃん?」「…………だよねぇ」 肩を落として呟く。 これはアレだろうか? 楽しみを得るためには相応の苦しみを味わうべき、という事だろうか。 高校へ行く事が本当に楽しい事なのかどうかは分からないが。 綾菜は嘆息した。 止めよう。 今日は勉強のストレスを発散するためにデパートへ来たのだ。こんなネガティブな思考はデパートのゴミ捨て場にでも捨てておけばいい。 よし、今日は思う存分楽しもう! そう思って、洋服店に足を運ぼうとしたその時だ。 一人の子供とぶつかってしまった。 五歳くらいの子供で、片方の手は母親としっかり繋がっている。 ぶつかったと言っても、本当に軽く接触した程度なので、ぶつかった当人以外は気がつかず、母親はそのまま子供の手を引いて、出口へ向かった。 今日は日曜日。 これからまた何処かへ買い物へ出かけるのだろうか?母親の手には、少量の買い物袋しか握られていなかった。 だが、例えその母親にその後の予定があったとしても、その予定は決して守られる事が無くなってしまった。 綾菜が子供とぶつかって数秒。 まだ、綾菜は子供を見ている。 子供が母親と歩いて数歩。 突然、子供は母親の手を放して、立ち止まった。母親が子供に眼をやった次の瞬間。 綾菜は、何故この日買い物へ出かけようなどと思ったのか、この先ずっと後悔する事になる。 耳をつんざく聞いた事の無い音。超音波の様な、黒板を爪で引っかいた様な、腹の底から人を不安にさせる音。 その音の発生源は、立ち止まった子供の口だった。 子供は奇声を発しながら、急に頭を抱えてうずくまり…………。 ノドを、両手で思い切り引っかき始めた。 血が吹き出て、母親は悲鳴を上げる。周囲の人間は、何が起こったのかを、まだ把握しきれていない。 母親が必死に子供の自殺行動を止めさせようとして、床に血溜まりが出来る頃、ようやく人々が動き始めた。 救急車を呼べ、という怒号。従業員が集まってくる。 綾菜は動けなかった。何かに魅入られたかのように動けなかった。だが、決して好きで見ているわけではない。恐怖が鎖となって体中を縛り上げているのだ。「ね、ねえ、綾菜…………」 泣きそうな声で、美代子が服の袖を引っ張ってくる。 だが、綾菜はそれどころでは無かった。 実の所、綾菜が恐怖で動けない理由は子供の奇行によるものではなかった。 デパートの入り口付近に立っている人物。 綾菜の視線の先には一人の女が居た。外人だろう。肌はとても白く。髪の色はブロンドだった。 その女は子供を見て、薄笑いを浮かべていた。 綾菜は、その笑みを見て恐怖し、その女が発する異様な雰囲気に縛られているのだった。普通の人間とは明らかに異なる雰囲気を持った人間だった。 そして、綾菜の視線に気付いたのか、女は視線を返してきた。驚きで一瞬、息が止まる。 綾菜はその笑みを一生忘れないだろう。 視線を合わせてきた女は、こちらをしっかりと見て、確かにこう呟いた気がした。 『人間って、簡単に壊れるものだろう?』 「待ち伏せなんて、趣味が悪いわよ。アッシュ」 先程、綾菜に話を聞いていた自称警察のアッシュは、今は住宅街の電信柱にその身を預けていた。「勝手に上がりこんでいた方が、良かったかな」 アッシュは高層マンションを指して言った。 街でも有数の高級高層マンション。それが如月葉月の現住居だった。親は居ない。彼女を捨てて、何処かへ逃げてしまった。「そうしていなくて良かったわね。貴方の顔写真を印刷した紙に変態と書いて街中に張り出す所だったわ」 葉月がせっせと街中にビラを貼っている光景を想像して、むしろ是非見てみたいと思ったが、それは言わなかった。彼女なら本気でやりかねない。「…………冗談だよ」「もちろんよ。…………で、今日は何の用かしら? 顔を見せるのは久しぶりね」「三ヶ月ぶり、だ。…………しかし、君も人が悪い。呼んだのは君の方だろう」 アッシュは常にこの街に留まっているわけではない。一年前の事件以降、しばらくこの街に駐留していたが、彼の様な優秀な構成員を、組織は一所に留まらせたりはしないのだ。「そうだったわね。…………で、どうだったの?」「君の言うとおりだったよ。学校へ入って驚いた。彼女の能力の気配が渦巻いていたよ」「それはやはり、グレーは…………一年前の事件を起こしたあの女は生きている、という事かしら」「いや、それは無い。遺体は組織が処分したし…………君は彼女の遺体を眼にしたのだろう?」 葉月がグレーの死を確認した一番の人物である事は、彼女自身から聞いている。その時は一般人も居たらしいが。「では、どういう事かしら」「分からん。これから調査をさらに続ける。学校に配属されている構成員…………それと、あの公爵君にも手伝ってもらおう。彼の情報網は役に立つ」「彼は優秀かしら? 確かに、最近貫禄はついてきたわね」「可能性を引き出したのは君だろう。十分優秀だよ」 そう言うと、アッシュは葉月に背を向けて歩き出した。 空はオレンジ色に染まり、すぐに夜が訪れるだろう。 あの夕陽を見ていると、無性に胸騒ぎがする。 グレーは確かに死んでいる。そう断言できる。しかし…………。 アッシュには、胸に引っかかってどうしようもない、一つの言葉があった。 死に際のグレーが残した言葉。 学校に足を踏み入れたその瞬間から、その言葉がどうしても耳から離れないのだ。 ----------------------‐--え~と、今何話目でしたっけ。忘れました。取り合えず、色々と掘り下げていきたい感じです。ようやく方向性が決まってきた感じですね。まあ、全体的なお話を把握できるほど親切な設計ではありませんが。
Oct 3, 2007
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今日は少し暑い日でした。残暑め。朝早くから病院へ。ちょっと実験が控えていたので、早めに行かなければ迷惑をかけてしまうからです。空いているとスムーズに診察受けれて良いですね。イスに座って音楽を聴きながら、三十分程寝ていたのには驚きましたが。そんなに眠いか。そして終わったら実験のために学校へ。窒素を測定する実験で、ただ待つだけです。五時間待ちはしんどいです。水質管理センターという、学校の廃水が一挙に集まって、何か有害な薬品とか重金属とかが流れ出してないかを検査するところなのですが、ここの実験室の雰囲気は好きですね。まあ、場所的には悪いですが。というのも、私の所属するゼミ及び実験室は大学の最も高い場所・・・まあ、地上からだと14、15階くらいの高さで、一番奥にある建物で、水質管理センターは高さ的にいうと一階の、位置的にいうと入り口付近にあります。いったりきたりが非常に面倒臭いというか、歩きます。横に長いなら自転車等使えるのですが、縦に長い学校です。エレベーターはもちろんありますが、ほとんど無いです。だから疲れます。実験が終わると、囲碁将棋部に顔を出しました。ちょっとした時間つぶしです。久しぶりに人間と囲碁を打ちました。いや、いいですね。生きた一手というのは。置き碁でしたが、何とか勝利。漫研に顔を出すようになってからほとんど囲碁打ってないので、ここ一年半くらいは棋力に変化がありません。少し頑張りましょうかね。今、何かと話題の初音ミクです。いいですね、私も歌を作成したいです。ていうか髪の毛なげえ。
Oct 2, 2007
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★色バトン話題が無いのでユメのオワリさんの所からバトンを頂いてきました。私は銀色らしいです。銀鏡反応の実験でニトロだか何だかを使用して、爆発の危険があるから気をつけなさいよとか脅された記憶が蘇りました。☆好きな色は?世界一綺麗な海とか、そんな感じのテレビがやってまして。その時に見たエメラルドグリーンが衝撃的に綺麗でした。だから、その海の色です。☆嫌いな色は?人の色です。基本的にマイペースな人間なので、他人の色に染められるのは御免です。気に入った人間ならば話は違いますがね。☆携帯の色は?え~と、何て形容したらいいんでしょうか。抹茶を少し薄めて少し光沢を入れたけど上手く乗らなくて色々してるうちにちょっと明るくなった感じの緑です。☆車の色は?持って無いです。免許すら持ってないへタレです。夢の中でなら何度か運転しましたがね。☆回してくれた人の心の色は?ワイキキビーチ色です。にぎやかで楽しい感じです。どっかーん。☆次の色に合う人にバトンをまわしてください。このバトンはここで打ち止めと相場が決まっているんだマイキー。AHAHAHAHAHAHA。最近、ニコニコでドラえもんの映画主題歌メドレーを聞いております。何か涙が出そうになります。思えば遠いところまで来たなあ、と思わざるを得ない感じです。というか何でこんな神曲が多いんでしょうかね。すげえよ旧ドラえもん。また映画を見たくなってきました。借りに行きましょうかね・・・。でもお金が無いです。
Oct 1, 2007
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