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2018.07.07
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カテゴリ: 邦画

 スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。
 人魚姫をベースにしている。
 監督は宮崎駿。


粗筋

 魚の女の子ポニョは、海の女神である母親グランマンマーレと、魔法使いの父親フジモトに育てられていた。
 ある日、ポニョは家出して海岸へやって来るが、空き瓶に頭が挟まってしまう。そこを、保育園児の宗介に助けられる。
 宗介は魚のポニョが好きになり、ポニョも宗介が好きになる。
 しかし、ポニョは娘を探しにやって来たフジモトに捕まり、海底に連れ戻される。
 宗介の事が忘れられないポニョは、再度家から逃げ出す。その際、「命の水」を触れ、女の子の姿へと変わり、宗介の前に現れる。宗介は、女の子の正体が魚のポニョであると気付いて、彼女が戻って来た事を歓迎する。
 一方、フジモトは、「ポニョが『命の水』に触れて世界に大穴を開けてしまった。このままでは世界が破滅する」と慌てる。グランマンマーレは、ポニョを人間にしてしまえば良い、と夫に提案。しかし、それは宗介の気持ちが揺らがない事が条件だった。もし宗介の気持ちが揺らいでしまうと、ポニョは人間になれず、魚にも戻れず、泡となって消えてしまうのだ。
 宗介の母は、嵐の中、勤め先の老人ホームへと出掛けていく。
 翌朝、ポニョと宗介が母の後を追う。すると、ポニョは途中で眠り出し、魚の姿に戻ってしまう。その時点でフジモトが現れ、二人を海底に沈んでいる老人ホームにまで連れて行く。そこでは宗介の母とグランマンマーレが待っていた。
 グランマンマーレは、宗介が心からポニョを好きな事と、ポニョが魔法を捨てても人間になりたい事を確かめて、ポニョを人間にする魔法を掛ける。ポニョと宗介が陸に戻り、キスをすると、ポニョは5歳の女の子に変わった。



感想

 宮崎駿の作品らしく、主人公と敵対者との間で対立はあるものの、敵味方が善人・悪人に分かれている訳でもなく、最終的にはナアナアで終わる。
 如何にも日本らしい展開。
「起承転結」という展開を監督があえて避けている事もあり、海外の者からすれば、合理性に乏しい、消化不良になるストーリーになっている。

 現実の世界に、魔法の世界が関わってくる……、という設定かと思いきや、宗介を始め登場人物のほぼ全てがポニョは勿論、グランマンマーレやフジモトの存在を何の疑いも無く受け入れてしまうのを見ると、本作で描かれている世界は全て「魔法の世界」らしい。
 舞台設定の説明が全くなされないので、観ている側はそれを早い段階で理解し、受け入れないと、置いてきぼりを食らう。

 登場するキャラも可愛げが無かったり、設定と言動に無理があったり、説明不足だったりと、問題点が多い。

 主人公のポニョは、気ままで、自分勝手。
 あまり共感出来ないキャラとして描かれている。
 何故ここまで可愛げの無いキャラにしてしまったのか。

 宗介は保育園児という設定だが、その割にはやけに聡明で、行動力がある。
 リアリティに乏しい。
 もう少し歳を上にした方が良かったのではないか。上にしてしまうと、魚の子に惚れる、という事は無くなってしまうかも知れないが。

 フジモトは、元は人間だったが、ふとした事から海の女神であるグランマンマーレと恋に陥り、魔法使いになったというが、その過程は端的に述べられるだけで、まともな説明は無い。
 彼が何をどうしたかったのかが、観終わった後も分からない。

 ポニョは、宗介が心から彼女が好きだという事で、人間になり、めでたしめでたしで終わる。
 ただ、宗助は保育園児。
 永遠の愛を誓うにしては幼過ぎる。
 仮に宗助の心がポニョから離れてしまったら、彼女はどうなるのか。
 一旦人間になってしまえば、問題は無い、という事か。
 あと、人間になったポニョを、誰が引き取るのか、という問題も発生する。
 そこまで悩むストーリーではない、て事か。

 ストーリーに合理性は無く、キャラに魅力は無く、あくまでも二次元アニメの映像美を楽しむ為だけの映画。
 日本では、「腐っても宮崎駿」という事で、これで大丈夫なのだろうが、「宮崎駿ブランド」だけでは通用しない海外では、公開するにはあまりにも「日本的」過ぎる。







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Last updated  2018.07.07 15:07:03
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