非常に適当な本と映画のページ

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2026.08.06
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カテゴリ: 洋画



 2026年公開のスーパーヒーロー映画。
 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)第38作目で、MCUスパイダーマンシリーズ第4作目になる。
 トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイがこれまで通りの役で出演。
 別のMCUのシリーズキャラとして、マーク・ラファロ(ハルク)、ジョン・バーンサル(パニッシャー)、フローレンス・ピュー(ブラックウィドウ)も出演。
 MCUの新キャラクターとしてセイディー・シンクも出演する。
 前作(スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム)から約4年後の出来事を描いている。
 原題は「Spider-Man: Brand New Day」。



粗筋

 ピーター・パーカー自身が要望したドクター・ストレンジの魔術によって、全世界の人々からピーターに関する記憶が掻き消された(スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム)。
 4年後。
 ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、ニューヨーク市で一人暮らししながら、人知れずスパイダーマンとして自警活動をしていた。 
 自身の自警活動により危機にさらされる事が無い様、以前の恋人だったMJ(ゼンデイヤ)や親友ネッド(ジェイコブ・バタロン)とは直接接触しておらず、SNS動画を通じて動向を把握するだけに留めていた。

 ある日、ピーターはスパイダーマンとしてニューヨーク市内に本部を置くダメージコントロール局に戦車が突入するのを阻止した。
 戦車を操縦していたのは誰だ、と中を覗くと、操縦席に座っていたのはただの老婆だった。老婆は、何故自分が戦車の中にいるのか全く分からない様子だった。
 ピーターは、老婆とその周辺に集まった者を観察している内に気付く。犯人は他人に憑依する超能力を持つテレパスだ、と。
 犯人は次々と人に憑依しては移動し、ダメージコントロール局が拘束していた凶悪犯スコーピオンを脱獄させてしまう。
 ピーターは、ニューアベンジャーズのエレーナ・ベロワことブラック・ウィドウ(フローレンス・ピュー)の下に出向く。彼女に寄ると、ダメージコントロール局は、「V-Max」を探し求める何者かによって、ここ最近何度も襲撃されていた。
 ピーターは、ニューヨーク市警の紹介で、ダメージコントロール局のメッツガー局長(トラメル・ティルマン)と面会。犯人は「V-Max」というのを探し求めているらしいが、これは何を意味するのか、と問う。が、メッツガー局長からは何の事だかさっぱり分からない、の返事しか得られなかった。
 MJとネッドはマサチューセッツ工科大学から卒業し、ニューヨーク市に戻って来た。ピーターは二人と顔を合わせる事となるが、二人とも彼を認識出来なかった。MJに別の恋人がいると知ったピーターは動揺する。
 動揺したまま帰宅して翌朝目を覚ますと、手首からクモの巣を出せるようになり、あらゆる感覚がより鋭くなったり等、身体が変異していた。
 変異を制御出来る様にしなければ、と焦ったピーターは、ハルクことブルース・バナー(マーク・ラファロ)と対面。4年前まではピーターとブルースは旧知の間柄だったが、現在ブルースはピーターを全く認識しない。ただの研究熱心な若者、としか見てくれなかった。ピーターは、ブルースがハルクの能力を制御するのに使用している装置について質問する。ブルースは、原理について簡単に説明した。
 ブルースから制御装置の作成についてヒントを得たピーターは、自分用の制御装置と、テレパスの憑依能力を無効化する制御装置を作成し始める。
 しかし、完成する前にテレパスがピーターの前に現れ、MJの情報を得てしまう。ピーターは慌ててMJの下に向かい、彼女を保護するが、MJは既にテレパスに憑依されていた。その事に気付いていなかったピーターは、スパイダーマンのマスクを外し、素顔を見せてしまう。漸くテレパスがMJに憑依していると気付いたピーターは、敗北を認め、MJを傷付けるのは止めてくれ、と懇願する。テレパスはそれを受け入れ、その場を去る。その際、ピーターはテレパスの正体――若い女性――の姿を、マスクのゴーグルで録画する事が出来た。
 ピーターは、MJを守る為に、別の自警活動人のフランク・キャッセルことパニッシャー(ジョン・バーンサル)の下に届ける。
 ピーターは、2つの制御装置を完成させる。また、ゴーグルの録画情報をブラックウィドウに提供したところ、テレパスの正体はジーン・グレイという女性である事が判明した。
 ジーンは、ハルクに憑依し、ダメージコントロール局を襲撃。
 ピーターは、ハルクとの戦い後、ジーンとも対決。制御装置を取り付ける事に成功した。その結果ジーンは意識を失い、ダメージコントロール局に拘束される。
 意識を失う直前、ジーンが「サラ」と呟くのをピーターは耳にした。
 ピーターは、メッツガー局長に、サラとは誰の事だと訊くと、メッツガー局長は答える。サラとは自分の同僚だ、先程ジーンが自分に一時的に憑依した際に得た情報だろう、と告げる。
 ピーターは、MJの下に戻る。すると、ピーターがMJとネッドに記憶を何とか蘇らせようと二人に充てて書いたものの結局渡せられなかった手紙をMJが読んでしまった事を知る。
 MJは、何故スパイダーマンが自分とネッドに付きまとうのかは分かったが、ドクター・ストレンジの魔術は完璧だったらしく、手紙を読んでも何の記憶も蘇って来ない、とピーターに告げる。最早何の関係も無いのだから、変に守ってもらう必要も無いので、家に帰りたい、と。
 改めてガッカリするピーターだったが、MJの要望通り家に送り返す。
 落胆するピーターを見て、ネッドもピーターの記憶は無かったがスパイダーマンの大ファンなので会ってあげてほしい、とMJは招待。ピーターはスパイダーマンとしてネッドの前に現れる。ネッドは大喜びし、意気投合する。
 そんな中、MJは憑依された体験について話す。憑依された間の記憶は全く無く、憑依の前と後では瞬間移動した気分だった、と。だから憑依後の自分の状況が全く分からなかった、と。
 それを聞いたピーターは、重大な事に気付く。メッツガー局長は憑依されていた最中に自分の記憶をジーンに持って行かれる感覚があり、「サラ」という名もその際にジーンが知ったのだろう、と告げたが、それは有り得ない筈だ、と。メッツガー局長は嘘を吐いていたのだ。
 ピーターは、ブラックウィドウに連絡を入れる。ブラックウィドウはダメージコントロール局のデータシステムに侵入し、「サラ」がジーンの姉の名である事を掴んでいた。サラはダメージコントロール局に拘束されており、ジーンが姉の居所を突き止める唯一の手掛かりが、サラがテレパシーで妹に伝えた「V-max」という言葉だった、と。
 ピーターは、ジーンがダメージコントロール局を執拗に襲撃していたのは、ダメージコントロール局に誘拐された姉を救い出したかっただけだった、と気付いた。そんな彼女をダメージコントロール局に引き渡すのは間違いだったというのも気付き、ジーンを解放する為にダメージコントロール局へと急ぐ。
 ダメージコントロール局の実験室で、ジーンはメッツガー局長らが指揮するテレパシーの実験にさらされていた。
 実験により意識朦朧となったジーンは、ふと天井を見上げる。すると、天井に設けられた通気口のメーカーが「V-max」だというのを知った。
 ジーンは、姉がテレパシーで知らせてきた「V-max」が監禁されている場所だと受け止めていたが、実は姉が死ぬ直前に見た最後の言葉だったのだ。
 これに激高したジーンは、より強い超能力が覚醒。ニューヨーク市の中心部分の時を止まらせてしまう。
 ピーターはダメージコントロール局に侵入し、ジーンと対面。
 これまで、ピーターにはジーンの憑依を跳ね返す能力が備わっていて、憑依されていなかったが、ここでピーターはジーンが憑依するのを受け入れる。ジーンは、ピーターの記憶の中にある亡きメイ叔母さん(マリサ・トメイ)と出会う。メイ叔母さんは、ピーターの特殊能力を受け入れ、愛情を注いでいた。ピーターは、ジーンに対し、特殊な能力を持ってしまったが故に大切なものを失ってしまい、世の中の全てを恨みたくなるのは理解出来るが、そんな事をしたところで何の解決にもならない、と諭す。
 一方、ダメージコントロール局の外で、フランク・キャッセルが狙撃の準備をしていた。危険な超能力を持つジーンは殺害するしか手が無い、と彼は考え、狙撃銃を構え、引き金を引いた。
 銃弾に気付いたピーターは、ジーンを突き飛ばし、彼女が射殺されるのを阻止。が、自身が致命傷を負ってしまった。
 やっと分かり合える仲間が出来たのに、その仲間は目の前で命を失いつつある、と愕然とするジーン。
 ピーターは、自分は大丈夫だから君は逃げろ、とジーンに告げ、意識を失う。
 ピーターが病院で目を覚ますと、側にフランク・キャッセルがいた。ジーンがテレパスの能力を使ってお前の命を繋ぎ止めていた、と。
 フランク・キャッセルは、「悪党は殺すしか手が無い」を真髄としていたが、自分のせいでピーターが重傷を負った事で反省する。
 ピーターは回復し、スパイダーマンとしての自警活動を再開する。
 ジーンは、ニューヨーク市を静かに去る。
 メッツガー局長の行方はその後知れず。
 ピーターは、ネッドの前にスパイダーマンとしてではなく、素顔で現れる。記憶を失う前に行っていた挨拶のルティーンをやっている内に、ネッドはピーターを思い出した。
 ラストのシーンで、ネッドが開発したスパイダーマンの出現を検知するアプリ「スパイディー・トラッカー」が、スパイダーマンが地球上ではなく宇宙にいる、と表示する。



感想

 トム・ホランド主演のスパイダーマンシリーズは、第3作の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が、トム・ホランド主演のスパイダーマンだけでなく、これまでの実写版全ての集大成の扱いだった。続編の余地を残しながらも実際には制作されないだろうと思ってばかりいたので、本作が公開されると聞いて驚いた。
 前作を上回るものなんて制作出来るのか、と思っていたが……。
 上回っているかどうかはまだ判断が付かないが、前作の続きとしては相応しいものに仕上がっている。
 トム・ホランドを含め登場人物らが歳を重ねているので、ビジュアル的に無理になってきているのでは、と感じる部分はあるけれども。

 元々MJやネッドが危険にさらされるのを防ぐ為にピーターは自身の記憶を全世界から掻き消すという重大な決断をしたのに、結局MJとネッドと間接的に関わりを持ち続け、本作でまた危険にさらしてしまうのはどうかね、と思わないでもない。
 それだったらドクター・ストレンジに魔術を掛けてくれ、なんて要望しなければ良かったのに、と思ってしまう。
 4年が経過して、矢張り一人では寂しい、と心境に変化があったのかも知れないが。

 ストーリーは全体的にこじんまりとしていて、善の組織と思われていたダメージコントロール局が実はそうでなかった、ダメージコントロール局を襲撃している悪者は実はそうでなかった、というのが明らかになるだけ。
 それが作中の最大のどんでん返しらしいが、あまり驚きは無い。
 ダメージコントロール局が何と無く怪しい組織だ、というのは最初から感じられたし。
 結局一番の敵は宇宙から襲来する侵略者ではなく、内輪にある、で締めくくられている。

 ストーリー構成は結構単純なのに、ピーターの心の葛藤を描く事に時間を割いている為、上映時間は145分にもなってしまっている。
 ほぼ2時間半。
 もう少し短く纏められなかったのかね、と思わないでもない。

 別のMCUシリーズのキャラとして、マーク・ラファロ演じるハルク、ジョン・バーンサル演じるパニッシャー、フローレンス・ピュー演じるブラックウィドウが登場。
 パニッシャーは、自分が観るのは本作が初だが、特に違和感を抱く事無く観られた。超能力は無い様なので、今後どこまで超人スーパーヒーローらと渡り合えるのかが不安だが。超能力を持たないヒーローはこれまで数名登場しているので、変に不安視する必要は無いのか。

 本作はスパイダーマンシリーズ作である一方で、MCUシリーズ作でもあるので、将来のMCUの繋ぎ的な作品にもなっている。
 セイディー・シンク演じるジーン・グレイの登場がそれを象徴する。
 ジーン・グレイといえば、同じくマーベルコミックスの人気シリーズ「X-MEN」の主要人物。
 これまで「X-MEN」の実写版は別の映画制作会社が手掛けており、MCUでは間接的にしか取り扱っていなかったが、漸く本腰を入れるのか、と思わせる。
 MCUが手掛ける「X-MEN」は、これまでとどう違うのか、これまで制作されてきた実写版「X-MEN」シリーズはどう扱われるのかが気になる。
「マルチバース」を展開させて何でもありの状態にしているMCUの事だから、全てを反故にして一からやり直す、という事はしないと思われるが。
 これが、過去のシリーズ作を全て無かった事にして、「リブート」と称して一からやり直したがるライバルのDCコミックスの実写版と違うところ。
 といっても、セイディー・シンクという比較的若い女優を起用している事から、これまでの実写版をそのまま引き継ぐ、という事にはならなさそう。

 本作は、鑑賞している最中は没入して「面白い、楽しめる」というものにはなっている。
 一方、観た後に「どこがどう面白かったのか説明してくれ」と要求されると返事に窮する。
 色々起こるが、改めて思い返すと、結局これといった展開は無いし、進展も無い。
「何だかんだで楽しめた」という記憶以外は何も残らない。
 あくまでも観ている一瞬一瞬を楽しむ映画。
 そういう映画があっても良いのだが、あまり知的な映画鑑賞になっていない。







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Last updated  2026.08.06 18:40:00
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