DINAH WASHINGTON with CLIFFORD BROWN 先回に引き続きブラウンがらみのジャムセッションを取り上げるが、この盤はブラウン一人ではなくダイナ・ワシントンのボーカル、クラーク・テリーのトランペットなど聴き所満載。クラーク・テリーはマイルスの先生だっただけあって、さすがにうまい。フレーズにウィットが効いている。 ブラウン、テリー、メイナード・ファーガソン3人のバトルがハイライト。テリーやファーガソンは勢いでドヘドヘッと吹いてしまうこともあるが、ブラウンは最初から整理され良く構成されているソロを吹く。吹く前にすでに頭の中に音楽がはっきりと描かれているのだろう。構成力のレベルがけた違いである。 このセッションはスタジオライヴの形で収録されているので、拍手やどよめきなど観客のリアクションがそのまま伝わってくる。この会場と一体化した雰囲気は最高で、聴く者を明るい気分にさせる不思議な力を持っている。「生もの」にしか含まれないビタミンがあるということか。