TAYLOR’S TENORS/ART TAYLOR チャーリー・ラウズと、フランク・フォスターのテナーバトル盤なのだが、こういう渋いのがあまり話題に上ることもないのは残念なことだ。バトル大好き人間にはたまらない通好みのプレスティッジ盤である。このレーベルは洒落たブルーノートなどと違い、管楽器の数を芸もなくそのままアルバムタイトルにした盤をいくつも出したりしている。これに関しても「テナーズ」ということでそのまんま。しかし内容はといえば演奏者の質が水準以上で楽しませてくれる。ミディアムテンポの③CAPE MILLIE、⑤FIDELが実にいい曲で、両者のアドリブも冴え渡る。気持ちの良いスイング発表会。聴いている我々審査員も甲乙つけがたい。それにしてもチャーリー・ラウズのダーティーな音色とフガフガしたフレージングは、さすがモンクバンドに入るだけのことはあってユニークだ。