THE SOUND OF SONNY/SONNY ROLLINS ワンホーン万歳。57年にロリンズ(ts)がソニー・クラーク(p)らと吹き込んだもので、リラックスした歌もの満載の傑作。中でも②Just in Time、③Toot, Toot, Tootsie、⑥Ev’ry Time We Say Goodbyeが屈指の名演。ブラウンクインテットでの研鑽を経て、この年にはもうロリンズのアドリブは完成の域に達している。有名な「サキコロ」なんかよりこんな小唄集でこそロリンズの良さが出ると思うのは私だけではないだろう。彼の歌い方はズートなんかよりちょっと濃いめの味付けなのだが、フレーズ自体が旨いので全然気にならない。次々に出続ける音の一品料理を贅沢にもぺろりと飲み込んで楽しみたくなる。音楽における満足とは何かという問いには多種多様な答えが予想されるが、これは小唄という手法で一つの見事な回答を示した名盤である。