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「フレンチタッチな乗り心地」。
過去にはその国柄にあった特有の乗り味とか言うものが有ったと思います。
例えば第二次大戦後の復興に時間の掛かったフランスでは、道路などのインフラ整備が遅れ、ドイツなどと比べて道幅も狭く未舗装の道路が多かったために、そのような環境に適したセッティングの足回りやエンジン特性が求められてそのような特性のクルマが市場で受け入れられた。やに聞き及んでいます。
一方のドイツは急速な経済的復興により、道路を中心としたインフラ整備が進み、軍事工業関連事業に向けられていた資本と技術は民生工業製品へ投入され、自動車産業を始めとした工業製品が大量に製造され普及した。そこからそのような環境に適したセッティングの足回りやエンジン特性が求められてそのような特性のクルマが市場で受け入れられた。と言う説を読んだことが有ります。
この様なことから、ある程度その国ごとに生産されるクルマにも強い個性が有った。そう言う時代が有ったという事です。
道路が狭いが故に、比較的クイックで速い回頭性を示すハンドリング。未舗装路においてもストレスの少ない乗り心地。道なりに合わせたコンパクトな車体。と言った特性を持ったクルマとして「フランス車」と言う括りは有ったのだと思われます。
翻って、舗装された広い道路を高速で快適に走るために、センター付近にやや曖昧さが有るハンドリングや締め上げられた足回り。と言った特性を持ったクルマとして「ドイツ車」と言う括りも有ったものと思われます。
ところが今日では、自動車と言えどもグローバルな市場で販売されていて、仕向地のバイヤーが好む嗜好に合わせれば、どのメーカーも似たり寄ったりの仕上がりになってしまうのではという事です。例えば中華人民共和国向けの仕様が、「ルノー」と「ワーゲン」でぜんぜん違うと言うことは起こりにくいのでは無いでしょうか。
その辺りを踏まえると、あえて「フレンチタッチな乗り心地」と、「フレンチタッチ」を強調して言い切るほど、違いが有るのかって事です。いや、有るんですけどね(笑)。
続く。
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