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2017.12.09
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カテゴリ: 小説/物語
その黄色い袋のチキンハンバーグを母は1つ買って、兄たちがまだ帰宅していないある日の昼食に私に食べさせてくれた。
そのとき私はそれまで食べたとこのない味と、それを食べさせてもたった嬉しさで歓喜した!

おそらく母はそれを覚えていて、私が独りで食べる昼食のメニューに選んでくれたのだ。

Iさんの家で温かいシチューをいただいて、身体が温まってきたときになぜかそのことが頭を過った。
するとすぐにもう一つの光景が頭に浮かんできた。

自分の家の今の台所と食卓だ。

台所のガスコンロの上の鍋の中には冷たく冷え切ってしまった水の中に、あの黄色い袋のハンバーグが入っている。
しかも取り出しやすいように袋の頭を鍋の縁の上に出しながらだ。

そのお鍋は、

そしてハンバーグは、
朝私が学校に行くときにはこれでもかというくらい熱く熱せられていた。
少しでも温かさが残っているようにと母がそうしてくれていたのだ。

そのハンバーグに見向きもしないで、
その母の気持ちを無にして、
私は今この温かいシチューを食べて、身体を温めている。

・・・そう思った。





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最終更新日  2017.12.09 00:30:14
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