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2018.01.05
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カテゴリ: 小説/物語
I先輩宅はどうやら1階は誰でも自由に出入りできて、2階は家族以外立ち入り禁止といったルールがあるようだった。

2階にはそんなに広くない部屋が2つあった。
ひとつは先輩の部屋で、もうひとつはご両親の部屋だった。

先輩の部屋にカバンを置いた私は、促されるままにご両親の部屋に入っていった。
その部屋の一つの壁を占領する大きな本棚にはぎっしりとレコードが詰められていた。
聞くと先輩のお父さんのものらしかった。

「この人知ってる?」と言いながら先輩はその中から1枚のレコードを私に手渡した。
そのジャケットには決してハンサムとは言えない黒人男性が大きく白い眼を見開き汗をかきながら必死にトランペットを演奏する姿があった。

「見たことはありますけど詳しくは知りません。」と言う私に、

「実は君に彼の音を聞いてほしかったんや。貸してあげるから一回そのレコードを持って帰って聞いてみ!」 と先輩は言った。

しかしこのとき私の家にはレコードを聴くプレイヤーが無かった。
そのことを言うと先輩は「そんなこともあるかと思うてな!」とカセットを1つくれた。
事前にレコードをダビングしてくれていたのだ。

お礼を言いながら私はレコードも貸してほしいとお願いした。
ジャケットの男性の写真が気に入ったからだ。
そんなになりふり構わずに演奏して、どんな音を奏でているのかを知りたかった。
そのジャケットを見ながら音楽を聴きたかった。

するとI先輩は快く承諾してくれた。





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最終更新日  2018.01.05 01:48:44
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