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2018.08.31
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カテゴリ: エッセイ
Sもそうだったのだ。

景色の美しさを見ていたのだ。
美しさだけに目線を向けていたのだ。

だからふられてもふられても女性の良いところだけを見ていけたのだ。
そこには自分に向ける目線はなかった。

Sが言っていた女性の良いところには何の根拠も無かった。
私に言わせればただの妄想であり、自分勝手な理想像を重ねていたに過ぎない。
でもそれはSが『理想』というフィルターを通して女性に目を向けた結果だったのだ。

いじめに遭っていたときもそうに違いない。

自分をいじめる相手だけに目線を向けた。
それもやはり『理想』というフィルターを通してだ。

Sの「なんでそんなことするんや。」「なんでそんなこと言うんや。」の言葉の前には、
「お前のような良いやつが」との言葉が隠されていたのだ。

だからSは自分がみじめで毎日泣き続けたのではない。
いじめをする人間の行為が、
いいめをする人間の言葉が悲しかったのだ。

私に「なんでそんなこと言うんや。」と言ったときも、彼の目線は私を見ていたはずだ。
つまりふられ続ける自分をみじめに感じたのではなく、あたかも達観したような言葉を吐く私をみじめに感じていたのだろう。

そんなことにも気付かずに、どこか勝ち誇ったように話題を変えた私は愚か者だった。
いや、、、





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最終更新日  2018.08.31 03:45:04
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