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2020.01.02
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カテゴリ: エッセイ
人類は今まで自分と異なる人間を大衆の面前に引きずり出し、なぶり殺しにしてきた。

映画『エレファントマン』では、醜い風貌に生まれた青年ジョゼフ・メリック(字幕ではジョン・メリックとなっている作品もある)が被っている覆面をわざわざ公衆の面前ではぎとるシーンが描かれている。
あのシーンでのジョゼフの叫び声にはこの世にはこれ以上の悲しみや悔しさはないと言わんばかりの感情が込められている。

あれが現実だ。
彼を群衆から引きずり出して、その覆面をはぎ取った連中におそらく罪悪感はない。
それどころか、人間のふりをして人間の中に混じっている化け物の正体をあぶりだした英雄気分であろう。
そう、それが彼らの正義なのだ。

いくらジョゼフが「僕は人間だ!」と叫んでも、その声、その気持ち、その悲しさや悔しさは彼らの耳にも心にも届かない。
正義の心がそれを寄せ付けないのだ。






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最終更新日  2020.01.02 02:03:58
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