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2021.08.14
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カテゴリ: 問題提起
三男にはその満面の笑みに見覚えがあった。
三歳の時にスーパーの階段から突き落とされたときだった。
あのときはこの笑顔を見さされた後、視界が赤くなったことを思いだした。

このときもまた視界がすぐに赤くなった。
石に押しつぶされた頭皮からの流血だった。

しかしあのときと違ったのは次男の態度だった。
あのとき次男は大声で泣き出したが、このときはここだけが違った。

次男は塀の上から頭から血を流した三男を見下げながら、
「アホや~、上に石があるの知ってて勝手にその下にいって石が落ちてきとんねん。アホが勝手にケガしとんねん。アホや~」と本当にうれしそうに言い放った。


大声で、三男に聞こえるように、
「おかあちゃ~ん、フジオ(三男)がアホやから自分で塀の上にあげた石が自分の頭に落ちてきてケガしよった~。」と言いながらだ。

これには二つの目的がある。
ひとつは、三男が勝手にケガをしたことという事実と異なる内容を親の先入観に植え付けること。
もうひとつは、三男に自分が石を落としたことを親に言うとただでは済まさないぞ!という宣言。
次男と日ごろ一緒に生活している三男にはそれが明確に分かった。

そして彼らの家では次男の言うことが事実として確定するのだった。





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最終更新日  2021.08.14 02:27:11
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