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2021.08.30
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カテゴリ: 問題提起
1か月ほどの時間が過ぎて3月になった。
三男は公立高校の入試の前日をむかえていた。

中学校は明日の入試に備えて授業は午前中だけだった。
三男はだれもいない家に帰ってきた。
同じく公立高校2年生だった次男も入試の影響で午前中授業だったので帰宅してきた。

三男は勉強をしていた。
この日ばかりは何があっても家にいようと決めていた。
私立入試のときのようなみじめな思いはしたくなかったからだ。

机に向かっている三男の姿を見た次男はいつものように、そしてあのときのように「あちょぼ~、あちょぼ~」と言い出した。


次男は「何や、弱いくせに。もういっぺん言うてみろ」とこたえた。
三男は「今日くらいは家で勉強させてくれ。」と返した。

この1か月ほどの期間に三男は散々次男の「あちょぼ~」につき合った。
何らかのゲームで遊んでは負けて罵倒され、外でキャッチボール等をさせられた後は勉強もせずに遊んだとしつこく怒られてきた。
それを続ければせめて公立高校入試日の前日くらいは見逃してくれるだろうと三男は考えていた。
三男はこれまでに様々な迫害を受けてきたが、まだ次男のどこかにほんの少しでも人間性があると思っていたのだ。

しかし、当然その考え自体が甘かった。

次男は私立入試の前日とは違って、このときはいきなりかかってはこなかった。
「お前、弱いくせにそんなこと俺に言うててええんか。」
「俺に一人前の口をきいてええんか。」
「どうなるか分かって言うてんのか。」


うるさくて勉強ができなかったので、三男は何冊かの本と筆記用具をもって部屋を出ようとした。

部屋に出入り口はひとつしかなく、三男は入り口付近にいる次男の横を通ろうとした。
そのときだった。
次男がいきなり三男につかみかかった。





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最終更新日  2021.08.30 01:15:45
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