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朝、蜂の死骸、カメムシの死骸を見つけた。
つい 、ゴミのようにつまんで小川のほうに捨てた。
おっと、今まで精一杯生きてきて命終えたのだった。
ポイと捨てたのをすまなく思った。
捨てた小川のほうに向かって合掌した。
ゴミのように扱うところ、まさしく自分の徳を損なう振る舞いだ。
考えてみれば、あの蜂やカメムシの臨終に、誰もそばにいて死を見取ってやるものはいなかったはずだ。
たった一人で死んでいったのだ。
ただ、生も死も命を自然にゆだねていたのだろう。
蜂は蜂を生き、カメムシはカメムシを生きたのだ。
私は私という個性の人間を生きてゆくのだろう。
人間として生きるとは?
今まで、なんとも思わず、虫の死骸をゴミのように捨てていた私。
今朝、虫の死骸をぽいと捨てた後、気がついた自分の無神経さ、無慈悲さ。
今、なんと、ブログを打つ私の手に生きているカメムシが止まった。
昔はばい菌のごとく、毒虫のごとく嫌っていたが、最近いとしく思う。
くさいにおいを出すのは、彼の本能。
私も家族に無遠慮に屁をこいているではないか。
命をいつくしむ、そこに人間として、徳を積み人間になってゆく原点があるはず。
カメムシが手の甲をはいだした。
外へ出してやろう。
窓を開け手の甲にいるカメムシを口で吹いて外へ出した。
どれだけ、他の命を、そして人をいつくしめる人間に一生かけてなれるものかと思う。