空腹ラッコの雑記帳

空腹ラッコの雑記帳

2008/09/09
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カテゴリ: 音楽
 もう2ヶ月前になります。東北で大きな地震が起き、その被害の様子が徐々に明らかになってきたとき、不意に思い浮かべたのがこの歌です。癒しの歌のはずなのに、被災地から遠く離れて勉学や仕事に励んでいる人に、今どう聞こえるだろうかと思い、複雑な気持ちになりました。




 この歌は品川駅のエキナカ、エキュートのCMで流れ、歌っている奥華子さんの知名度を一気に引き上げました。ただ、私の頭の中ではエキュートとこの歌がなかなかつながらず、つながったときも妙に屈折した思いを残しました。
 エキュート品川のオープンは2005年。そのとき私は関西にいて、時折東京に戻るという生活でした。たいていの場合品川駅に着くのは深夜、発つのは午前でした。着くとき、エキュートは既に閉店、そして開店後活気に満ちた店内で買い物を済ませた後東京を離れます。私にとって、このエキナカは帰る自分を迎えてくれるところとは逆の存在、しばしの滞在のあと最後に接する東京だったのでした。
 東京暮らしが始まったころ、山手線の車内でこのCMが流されていました。ご存知のとおりサイレントですが、そのイメージは伝わってきます。私の中に出来上がったイメージとは裏腹に「帰ってくるところ」に演出されているのが、ちぐはぐに思えました。
 そして、しばらくして、音の出る映像でこの歌と共にCMを見たのが決定的でした。なんと自分にとって皮肉なCMだろうと苦笑してしまいました。

 しかし、そんな個人的な気持ちとは裏腹に、CMと歌のイメージは心を満たしてくれました。シンプルな歌の中にこもった潤いが、乾いた心にしみこんでゆくのが感じ取れました。
 決して順調ではない1日を経験した人が固まった心をほぐしていけるところ、そんなイメージの映像のバックを流れるねぎらいの言葉。実際には簡単に耳にできない、しかし頑張ったのなら誰もが受け取る権利がある言葉。
 日々の仕事に追われ疲れている心に、家から、故郷から贈るねぎらいのメッセージ、それがこの歌のテーマです。タイトルはキーワードといえるでしょう。




 ところが、その帰るべき故郷が災害に襲われ、迎えるべき人の安否を確かめなければならない。そんな場面では、歌の意味も台無しになってしまいます。





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最終更新日  2008/09/09 09:29:51 PM


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