空腹ラッコの雑記帳

空腹ラッコの雑記帳

2016/04/29
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カテゴリ: 時事・話題
5年前の4月29日、地震により不通となっていた東北新幹線が全線復旧しました。

3月11日の地震と津波は交通網にも大きな打撃を与え、新青森までの延伸を果たしたばかりの東北新幹線も多くの箇所で破損が生じ、東北6県の県庁所在地は、すべて東京との接続を断たれてしまいました。相次ぐ余震に妨げられつつ懸命の努力が続き、ようやくこの日の朝、東京駅からは「はやて・こまち115号」が新青森・秋田に向けて出発したのでした。

その5日前、ひとつの呼びかけが何気ない一言から始まりました。九州新幹線開業のために用意されたものの、地震のため地上波からは消えた「祝九州」を意識した提案でした。走行した車両に向かって、駅や線路沿いから人達が思い思いに祝意を伝えている、その様子を伝えるだけの映像が、ネット上経由で広がる中、「被災地にも力を伝えてくれる」と反響を呼んでいました。東北新幹線の再開を控え、九州の映像を話題にしたツイートが秋田県在住の人達の間でやりとりされていた中から、「29日の一番列車に向かって沿線みんなで手を振りませんか」というアイデアが生まれました。

再開のわずか数日前に生まれた「手作り」の企画でしたが、ネットを通じて短期間で広がってゆきました。九州発の映像に触発されたことにもよるのでしょうか、沿線の様子を撮影しようという提案も現れました。提案した方は当日こまち115号に乗り込み、他にも車内で協力した方も加わり、車内と沿線が一体となったイベントへと盛りあがって行きました。

どのように芽生え、育ち、当日の沿線、そして車内でどのような事があったかについては、今でもネットで多くのことが確認できます。その中には当日の映像も含まれています。

何気ない提案、それも実現するか定かでない企画でしたが



多くの人が共感し、実行したこと
その模様が映像に記録され公開されていること

いくつもの助けを得て、大きく育ってゆきました。種をまく勇気、それを育てる土壌から実ったこの出来事をどう形容しようか、気恥かしさを覚えるのですが「奇跡」以外にふさわしい言葉を思いつけません。

「奇跡」の種は人の力の及ばぬ遠くでなく、身近にもある。種を大きく育てる土壌が人々に備わっている。
次々と種が実を結びそれが人達を力づけ、新たな種まきにつながる。積み重ねの中で、もはや「奇跡」は「奇跡」と呼ばれなくなる。そのとき、私たちは、今思いもしない遠くに達しているかもしれません。



「私、何のために生きているの?」「それは…、奇跡を見るためだ」





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最終更新日  2016/05/04 05:01:40 PM
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